中高6年間を満喫しよう!~学校生活~
理科
「課題」をあぶりだし
知識問題を身につけよう

栄光ゼミナール 理科
霜田 富夫先生
理科 秋にやるべき3つのこと
①「コンプリーション」でできなかった問題を中心に復習しよう
②「苦手」と「課題」を見極め、「課題」の克服に時間をかけよう
③ 過去問演習をスタートし、復習と対策に取り組もう
秋に理科でやるべきことは?
「コンプリーション」でできなかった問題のやり直しを中心に、これまでの復習に時間を割きましょう
「コンプリーション」は、「できなかった問題」のあぶり出しが目的ですから、解くなかで少しでも迷ったり悩んだりした時は、勇気をもって空欄にしてください。中途半端な知識で正解し〇をつけてしまうと、本当は理解できていないのに「できた」ことになってしまい、知識の欠落が生じます。空欄が多いと保護者の方は不安になるかもしれませんが、むしろあまりにも「〇」が多いほうが不自然です。「コンプリーション」を効果的に活用するには、「できない問題」と正直に向き合うことが大切です。
国語、算数と比べて、理科の対策を後回しにしてしまう受験生も多いようですが、バランスよく勉強したいもの。というのも、1問の配点が大きく、学校ごとに出題の癖が出やすい算数などと比べて、理科の「知識」はきちんと覚えて正しく使えるようになれば、確実に得点源になるというメリットがあるからです。理科で安定した点数が取れるお子様は、4科の入試で大きな武器になります。夏休みと秋でしっかり復習を進めましょう。
物化生地、勉強することが多くて大変です!
どのような優先順位で勉強を進めていけばいい?
秋は時間のかかる「知識」の習得を優先。
「苦手」と「課題」を見極めて、「課題」を克服しましょう
理科には、物理、化学、生物、地学の4つの単元がありますが、出題の6~7割が「知識」を問うもの、2~3割が化学の気体や水溶液の濃度、物理のばね、滑車などの「計算」問題です。「知識」は範囲が広く、定着するまでに時間がかかる一方、「計算」は一度「型」を覚えてしまえば、スムーズに解くことができるようになります。
ですから秋の時期には、知識問題に時間をかけることをおすすめしています。覚える際は、手を動かして書いたり、声に出して読んだりするのが効果的です。この時、ひらがなではなく漢字で書く、単語のみを覚えるのではなく前後の文章も含め覚えることを意識しましょう。
知識問題で注意したいのは、天体の動きや地層の成り立ちなど、「しくみの理解」が必要な単元です。資料で1枚の図だけを見ても、なかなか動きまでは想像がつきません。ここでつまずきを感じるお子様は、塾の先生に時間をとってもらい、一緒に復習することをおすすめします。その場で動きの流れを図に描いてもらい、納得がいくまで動きを解説してもらいましょう。「しくみ」が理解できれば、どんな問題が出ても対応できるようになります。
この時期に「苦手」の種類を見極めることも大切です。受験生の「苦手」を分析してみると、単なるやらず嫌いで、きちんと向き合えば実は克服可能な「課題」と、どんなに頑張っても成果が出ない「苦手」の2段階があります。前者の「課題」を早めに見つけ、秋の時期に克服できれば、学力を大きく伸ばすことも可能です。その分野が「課題」なのか「苦手」なのかは、授業への態度や宿題への取り組み方など、お子様の様子をよく観察すればわかります。塾の先生とも相談しながら、適切な対策を講じましょう。
過去問には、いつから、
どうやって取り組めばいい?
秋に基礎・基本を身につけた後、10月以降からチャレンジしましょう
9月までを復習の期間に充てた後、過去問は10月頃からスタートしましょう。注意したいのは、知識が十分に定着しないまま過去問演習に取り組み、そのままズルズルと時間が過ぎてしまうこと。基礎固めがある程度できてから、過去問に挑戦してください。
その際保護者へお願いしたいのが、スケジュール管理です。学校や塾で忙しい日々のなか、何年分もの過去問を進めていくのは大変です。きちんと自己管理ができるお子様であれば心配いりませんが、そうでない場合は、いつ、どの過去問に取り組むのか、学校ごと、教科ごとの予定を立て、カレンダーに書き込むなどのサポートが必要です。スケジュールどおりに進んでいるかは、こまめにチェックしてください。
過去問演習は、やりっぱなしにするのではなく、必ず「解き直し」とセットで行うことが大切です。解き終えたらなるべく早いタイミングで、塾の先生に丸つけをした解答と途中式などを書いた紙を一緒に提出します。そこで、「正問率80~90%以上の必ず正解しておくべき問題」に〇、「正問率10%以下で落としてもよい問題」に×、「正解してほしい問題」に△など、復習する問題の優先順位をつけてもらいます。〇や△は必須のもの、×は復習しなくてよい問題です。過去問も、入試本番も、満点を取る必要はありません。合否を左右する「〇」の問題を落とさず、合格点に届けばよいのです。過去問演習の目的は、出題傾向をつかみ、時間配分を工夫し、問題に優先順位をつけて合格への道筋を立てることにあります。できなかった問題の復習を繰り返すなかで、10%ずつ徐々に点数を上げていき、ボーダーラインの7割を超えていければ成功です。
学習した内容が出題に反映される模試と異なり、過去問では癖のある文章題も増えてきます。解答にあたっては「読解力」や「読図力」が要求されるようになるため、過去問演習のスタート時には3~4割しか点数が取れないことも珍しくありません。秋から冬にかけて挽回する時間はまだまだありますから、点数が低いことを過度に心配したり、「第一志望校を変えたほうがいいのでは」とお子様にプレッシャーをかけたりすることは避けましょう。
保護者の方にお伝えしたいのは、ご家庭内でお子様の「逃げ場がない状態」をつくらないでほしいということです。例えば、お父様が厳しく言うのであれば、お母様はお子様の味方に徹するなど、ご家庭内で役割分担をしてバランスをとってください。もしくは、お子様に言いたいことを全て塾の先生に相談し、間接的に伝えてもらうようにするなど、ご家庭をお子様の「安息地」にしていただくのもよいですね。せっかく塾に通っているのですから、その環境をうまく利用して、塾と家庭の二人三脚でお子様をサポートしていきましょう。
この秋、保護者がやるべきこと
・秋は復習と苦手克服の時期。焦らず、お子様を見守って
・過去問演習のスケジュールを組み、進行管理をサポートしよう
・家庭や塾で役割分担をして、お子様の「逃げ場」をなくさないように注意
秋を迎えた受験生
へのメッセージ
保護者の方が困ったり悩んだりした時は、まず塾の先生に相談を! 二人三脚でお子様を支えていきましょう。









