中高6年間を満喫しよう!~学校生活~
CASE2桐朋
東京都国立市・男子校
「自主·敬愛·勤労」を教育目標に掲げ、「自律的な学習者」を育てている同校。
緑豊かな「みや林」を有する自然に囲まれたキャンパスで、のびのびと好奇心や個性を育んでいます。

高2の修学旅行で「大江能楽堂」を訪れたクラスの生徒たち。
「修学旅行委員のメンバーを中心に、ルートのプランニングには、鉄道研究班の生徒も大活躍しています」(西條先生)
生徒自身が考えて決める
「やりたいことができる」学校生活を

中学生活指導部主任
理科教諭(生物)
西條 広隆 先生
桐朋には、そのときどきの生徒や教員次第で、「校風」そのものを変化させていく柔軟性があると語る、中学生活指導部主任·理科教諭(生物)の西條広隆先生。学校生活については、「用意されていないことにも挑戦できる環境がある」と話します。
例えば部活動であれば、「砂金甲子園」で3連覇の実績をもつ地学部、アジア大会への出場も果たしたオリエンテーリング部、最近同好会から部に昇格したなわとび部、鉄道研究班と赤とんぼ班(模型製作)がある交通研究部など、個性的なクラブが多数あり、充実した設備のもとで活動しています。
「まだ存在しない部活動も、同好会から自分で立ち上げることができます。OBとの交流も活発で、後輩にアドバイスをしたり、自らの経験を語ったり、よく学校へ遊びに来てくれています。数年前にはOB会が、『夢チャレンジプロジェクト』を立ち上げてくれました。自分がやってみたいこと、挑戦したいことをプレゼンし、審査に通ると資金を給付される、高校生が対象の制度です。審査に通らなくても諦めずに内容を調整して翌年も応募し、2年越しで夢を叶えた生徒もいます」
行事も生徒が話し合ってつくり上げていくものばかりです。
「例えば、中1と中2で行う宿泊行事『クラスの日』は、行き先をクラスごとに話し合い決定します。最初は予算や時間に無理がある案も出てきますが、『クラスの日委員』を中心に旅行会社や宿泊施設と直接交渉し、全員が納得できるプランに落とし込みます。廃校跡地を活用した宿泊施設に泊まったり、運動施設を借り切ってスポーツを楽しんだりと、例年、6クラス×2学年で12カ所の行き先に分かれます。
温泉や遺跡見学など『落ち着いた大人の旅行』を楽しむ中3の東北・青森修学旅行を経て、『自分たちでつくる宿泊行事』の集大成となるのが、高2の修学旅行です。4泊5日の旅程のうち、前半の2泊3日の行き先やプランはクラスごとに一から企画。最後は全員が京都で合流するため、そこに合わせてルートなどを検討します。大胆な例では、鳥取で夕陽を見て高知へ移動し、その後四国からフェリーで朝日を見ながら和歌山の高野山へ入り、そこから京都に移動したクラスもありました。個人旅行では二の足を踏むようなプランを実行できるのも醍醐味です。たとえハードなスケジュールであっても、『みんなでやりきった』達成感は思い出になるようで、この修学旅行を印象深く振り返る卒業生も多いのです」
また、西條先生が「生徒のリアルな姿がわかる、いちばん見ていただきたい行事」と太鼓判を押す桐朋祭も、桐朋祭実行委員の生徒が中心になって企画や運営を行う自律的な祭典です。
「『舞』『渦』など、毎年変わるテーマ決めからスタートし、生徒たちが1年かけてイベントをつくり上げています。クラス単位ではなく、部活動や有志団体としての参加になるため、参加する・しないも、いわば自由。『どうやって生徒に参加してもらうか』も、実行委員の腕の見せどころです」
担任団が6年間持ち上がりで、生徒の成長を長いスパンで見守っている点も、同校ならではです。
「私たちにできるのは、成長のきっかけになるたくさんの『種』をまくこと。それ以外は本人の意思を尊重し、進路についても生活指導についても、『君はどう思う?』と常に問いかけながら、共に考えることを大切にしています」
勉学だけでなく、行事や部活動など、さまざまな個性と強みをもつ生徒がそれぞれに活躍できる舞台があるため、日頃から生徒同士が互いをリスペクトし合う様子が見られるといいます。
「今やりたいことがなかったとしても、心配ありません。本校で共に見つけていきましょう。そして保護者の方へ。大人になるまで遠回りや寄り道をするお子様にハラハラさせられるかもしれませんが、それも成長の大切な過程です。私たちと一緒に見守っていきましょう」
生物部夏合宿の様子。鳥、魚、虫、両生など複数の班に分かれ、観察や採取、飼育を行っています。最近の人気は鳥班。自分がやりたい研究を始めたり、先輩の研究を引き継いだり、部員一人ひとりが自由に活動しています。
3日間にわたって開催される桐朋祭は、同校の一大イベント。桐朋祭実行委員会の生徒たちが裏方として活躍し、文化部をはじめ、運動部や有志の集まりなど、毎年40~50の団体が参加して来場者を楽しませます。









