「気づき、考え、行動する力」を備え、国内外のあらゆる場面でリーダーシップをとって行動できる人材を育成する羽衣学園。
その実践の原動力となっているのが、生徒一人ひとりの力を最大限に伸ばす5つのプログラム『ハゴガク』です。
これらのプログラムを通じて自分らしく成長し続ける中学生4人にお話をうかがいました。
サッカー部に所属しながら、習い事のそろばんにも力を入れている。『演劇コンクール』では2年連続重要な役どころを演じた。「観客の盛大な拍手に包まれたとき、がんばって練習して本当によかったと思いました」。
家庭科部に所属。英語が得意で英検2級を所持し、現在は準1級の取得を目指している。国際交流にも積極的に参加している。
「国際交流では自分から積極的に話しかけるようにしています」。
サッカー部と勉強を両立させるため、学内自習室『ハゴラボ』を積極的に活用。「みんな真剣に勉強しているので自分もやる気になれます。授業でわからないところもチューターの先生に教えてもらえるので助かっています」
家庭科部・ボランティア部にも所属しながら、生徒自治会会長も務める。英検2級も取得。「生徒自治会は行事などの準備が大変ですが、皆が学校生活を楽しめるように活動しているので、やりがいがあります」。
1 デジタルツール デジタル教材や一人1台のPCなどICT環境を十分に活用した学びを実現
2 グローバルプログラム オンライン英会話から海外語学研修まで異文化理解を深める多彩なコンテンツ
3 オリジナルスタディープログラム グループワークで取り組むオリジナル学習、習熟度に応じた個別指導・学習サポートサポート
4 イベント(年間行事) 生徒だけで企画・考案・実行する3大行事『演劇コンクール』『合唱コンクール』『かるた大会』をはじめとする豊富な行事
5 クラブ活動 学年の枠を超えた仲間との絆が深まる。文武両道に頑張る生徒を応援!
まずは、勉強面で頑張っていることを教えてください。
NHさん
私は将来、キャビンアテンダントになりたいので英語を頑張っています。英語の上達に役立っているのは、毎週行っている外国人講師との『オンライン英会話』(全員対象)。楽しくコミュニケーションができるようになり、英検2級にも合格できました。次はTOEICにチャレンジしたいです。
NMさん
英検に向けた対策講座などのサポートも充実しています。私にとってよかったのは、先生が個々の力に応じた問題を渡してくださったこと。その結果、ライティングが得意になり、中2の7月に英検2級に合格することができました。
IMさん
中学までは英語を学んでいなかったので、最初は苦手意識がありましたが、それを乗り越えられたのは『イングリッシュキャンプ』(中2対象)のおかげです。さまざまな国出身の外国人講師がいて、母国のお話をしてもらったり、正しい発音を教えてもらったり。最終日の英語プレゼンに向けて英文をたくさん書いたりしたことが自信につながりました。中2のうちに英検準2級に合格することが目標です。
HDさん
僕も英語が苦手でしたが、中1の秋から学内自習室『ハゴラボ』を利用し、成績が上がりました。『ハゴラボ』ではチューターの先生が1対1で教えてくれるのでわかりやすく、定期考査対策もしてもらえて、サッカー部の活動と両立できるのが魅力。成果が出たことで、英語を学ぶモチベーションもアップしました。
学校のプログラムを大いに活用しているのですね。羽衣学園では、国際交流の機会も多いとうかがいました。
IMさん
はい、特に2023年度は多く、マレーシア・メキシコ・中国から3校が来校されました。僕たち中1(当時)は、マレーシアの生徒たちと交流。自己紹介や学校案内、折り紙やけん玉など日本文化の紹介も行いました。最初は緊張しましたが、いろいろ話せてうれしかったです。
NMさん
希望者は、夏に英語教育機関での留学生との交流やボランティアにも参加できます。私は中3になって初めて参加しましたが、NHさんは毎年参加しているよね?
NHさん
はい。留学生との交流では、用意されたシチュエーションに基づいて英語でロールプレイを行いました。たとえば病院の設定だと、血圧を測る場面などがあり、そのやりとりを英語で行います。留学生の方は、わからない単語があればその場で教えてくれますし、文章になっていなくても、単語から伝えたいことを察して会話を続けるなど、いろいろフォローしてくれます。さまざまな英語表現を学ぶことができました。
中2の夏に2泊3日で実施される『イングリッシュキャンプ』は、生きた英語に触れ、自分の英語力を試す絶好の機会。
最終日には2~3人のグループで、英語でのスキット(寸劇)に挑戦。自分たちでテーマを決め、配役やセリフなどを考えて、プレゼンテーションを行う。
『オリジナルスタディープログラム』では、どのようなことを体験できるのですか?
NMさん
マネープランゲームをする消費者教育、ゲーム感覚で学べるプログラミング、『ピースおおさか(大阪国際平和センター)』での平和学習など、あらゆる体験学習があります。
NHさん
中2では、堺市の文化・歴史を学ぶフィールドワーク『てくてくウォークラリーin堺』がありました。
IMさん
班ごとに堺市について調べ学習を行い、見学コースを決めます。フィールドワークが終わったら、プレゼンテーションソフトで資料を作り、発表を行います。自分たちで行き先やスケジュールを考えるのはとても楽しかったです。
自分たちで行程を組み堺市の歴史・文化を学ぶフィールドワーク『てくてくウォークラリーin堺』。『オリジナルスタディープログラム』では、“事前学習→調べ学習→まとめ学習→プレゼンテーション”のプロセスを積み重ねることで、考える力・まとめる力・発信する力を磨いていく。
行事も多彩にありますね。特に印象に残っているものは?
HDさん
クラスで台本選びから大道具・小道具・照明・音響まで、クラス全員で役割分担して臨む『演劇コンクール』です。NHさん、NMさんとは同じクラスなのですが、2024年度は優勝することができました。3人とも演者を務めました。
NMさん
2024年度は人気ドラマを演目に選びました。2023年度は『桃太郎』のパロディで、“笑い”を多く盛り込んだオリジナル脚本で望みましたが、感動をもたらす正統派にはかなわず、優勝を逃してしまって…。
NHさん
優勝を狙っていたのでくやしい思いをしましたが、今回は優勝でき、担任の先生も泣いて喜んでくれました!
IMさん
先輩たちの劇は、クラス全員の息が合っているなと感じました。僕のクラスも、今年は幅広い世代に人気を博したドラマを選びました。朝練も重ねて本番に臨み、3位を勝ち取ることができました。
NMさん
私は今年、生徒自治会会長を務めているのですが、その最後の仕事だった『体育祭』も印象深いですね。自分のクラスメートに表彰状を渡す瞬間は、誇らしくて気持ちよかったです。
優勝を目指し、放課後はもちろん朝も練習を重ねて臨む『演劇コンクール』。クラス全員で役割分担しながら一つのものを創り上げていく。本気ゆえに意見がぶつかることもあるが、やり遂げた瞬間には大きな達成感と、強い絆が生まれる。
皆さん、何事にも積極的に取り組まれていますよね。充実した学校生活を通して、自身の成長を実感したところがあれば教えてください。
NHさん
英語の勉強・プログラムに取り組みながら、家庭科部の活動にも参加しています。中1の頃と比べて、日々の授業を大切にし、集中するようになりました。また、自分からあいさつをするようになったなと感じます。
HDさん
『ハゴラボ』のおかげで英語の成績がアップしたことでやる気が高まり、最近は家でも勉強をするようになりました。勉強とサッカーの両方頑張れるスタイルが、自分に合っているなと感じています。あとは、敬語をきちんと使えるようになりました。
IMさん
HDさんと同じサッカー部に所属しています。現在中2ですが、先輩・後輩とも仲良くなれるようになったのが、一番大きな成長だと思います。
NMさん
生徒自治会では中1秋から会計を、中2秋から会長を務め、家庭科部とボランティア部にも所属。NHさんと同じで、授業に集中することで成績をキープしています。学校生活全般を通して身についたのは、他人と協力する力。どのように人を気遣えばいいのか、どのようにすれば皆が納得してスムーズに物事が進められるのかを考え、実践できるようになりました。高校でも機会があれば、自治会活動などに積極的に参加しようと思います。