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進学通信

2022年9月

この記事は1年以上前の記事です。

目標にLock On!! 私の成長STORY
学校の手厚いサポート、共に頑張る仲間との出会い…
開明でのすべてが今の私の強みになっています

友金 風歌さん
京都大学農学部/食品生物科学科1年生

日曜日も学校の自習室を利用して受験勉強に励んでいたという友金さん。
豊富な施設や熱心な先生方など、開明の恵まれた学習環境が、京大合格の決め手になったという。

公開日2022/10/31
仲間から刺激を受けて
モチベーションと
成績がアップ

開明に進学した理由を教えてください。

 小学校の時に通っていた塾に開明に進学した先輩がいて、その人から「先生が優しくて面倒見がよい学校だよ」と聞き、自分でも調べてみると、学校行事が多くて楽しそうな学校だと感じて興味を持ったのがきっかけでした。

どのような学校行事がありましたか?

 最も楽しかったのは、高2の『修学旅行』で、行き先は北海道でした。小樽でガラス工房を見学したこと、牧場でソフトクリームを食べたことなど、すべての経験が良い思い出です。
 印象が強い行事という点で心に残っているのは、中3の『しまなみ海道夜間歩行』です。広島県の生口島から愛媛県の今治市まで、しまなみ海道を渡って約43キロメートルの距離を約14時間かけて歩きました。15時くらいからスタートして朝まで夜通し歩くため、途中は睡魔と戦いながら歩きました。最初は友だちとおしゃべりしながら余裕な感じでしたが、そのうち誰も口を開かなくなって (笑)。足を止めたくても他の皆が頑張っているのを見ると、「私だけが辛いのではないのだ」と思い、歩き続けることができました。ゴールしたときは皆と乗り越えられたことで一体感を感じ、仲間がいることのありがたさを痛感しました。なかなかできない、貴重な経験だったと思います。

在校時は『スーパー理数コース』で学んでおられましたね。もともと理数系が得意で、京都大学農学部を目指したのですか?

 理数系は好きでした。だからといって中1のときから京大を目指していたわけではありません。中1の頃の定期テストの結果はクラスの中でかなり上位に入っていたのですが、模試の成績順位は学年40~50位辺りだったからです。模試の順位が上がり、京大を目指せる学力がついてきたのは中3~高1の頃です。きっかけは、仲間(ライバル)の存在です。その子とはクラスも部活動(水泳部)も同じ、成績も同じくらいでした。テストのたびにお互いに点数を比べ合っていたのですが、次第に「負けたくない」と思い始めるようになってからは勉強方法が変わりました。
 それまでは、定期テストの2週間前から出題範囲を復習するという程度だったのですが、ライバルを意識し始めた頃からは、普段の自主学習の時間が長くなり、「今日はこのぐらいでいいかな」ということがなくなって「もう1回やろう。見直そう」と粘るようになりました。それを続けていると模試の順位もアップして学年で一桁に入るようになり、ますますやる気が出ました。ライバルの成績もアップしていたので、お互いに良い刺激を与え合っていたのだと思います。

京大を目指した時期と、その理由を教えてください。

 私の父が京大のOBで、小さい頃から「京大は自由で良い大学だよ」と聞いていたため、意識はしていました。でも、成績が追いつくまでは「行きたくても無理」と思っていたので、成績が上がった高1で目指し始めたのは自然なことでした。また、先ほどのライバルも京大を目指していたので、「一緒に京大に行きたい」という気持ちになり、これが受験勉強の最大のモチベーションになりました。

受験勉強をやり抜けたのは
学校の手厚いサポートと
仲間の存在があったから

切磋琢磨できるライバルの存在は心強いですね。学校の受験サポートについても教えてください。

 日曜日にも学校を開放してくれて、先生も来てくださるので質問もできました。また、過去問をいつでも見られる環境も整えてくださったのも助かりました。受験が間近になった頃には、志望大学別の授業で、過去問に徹底的に取り組んだことも役に立ちました。このような手厚いサポートがあったから合格できたのだと思います。このように改めて話をしていると、ライバルや励まし合いながら共に頑張った仲間、サポートしてくれた先生の存在、それを実現できる開明の環境すべてが、良い結果につながったのだと実感します。ちなみにライバルも、京大に合格しました。自分のことのようにうれしかったです!

大学生になった現在、開明で学んだこと、身についたことが活かされていると感じるのはどのようなことですか?

 中高で、自分に合った勉強方法を身につけたことと、長時間、勉強に取り組む根気が大学生になった今、活きていると思います。勉強方法を発見するきっかけになったのは、先生から「いろんな参考書に手を出すよりも、一冊を繰り返しやる方が実力に身につくよ」というアドバイスを受けたから。私は、もともと教科書を隅々まで読み込むタイプなので、その方法が自分に合っていると感じて実行しました。そのときは、京大を目指すならどの参考書がよいかを先生に聞いて、勧めてくださった参考書を何度もやり続けました。

現在大学で、頑張っていることを教えてください。

 私が在籍している農学部・食品生物科学科は、生物と化学が融合した学びに取り組みます。高校では生物を選択していなかったので、今は生物基礎知識を補うことに力を入れています。
 勉強以外では、軽音楽サークルに入り、ベースを担当して練習しています。念願の一人暮らしも始め、毎日、楽しくて充実しています。

今後の目標は?

 機能性表示食品の開発に興味があり、将来は食品開発の仕事に就きたいと考えています。その仕事に就くには、大学院にも進む必要があります。これからも開明で培ったやり抜く力を活かして、夢をかなえたいと思っています。

友金さんはじめ、多くの卒業生が忘れられないという行事『しまなみ海道夜間歩行』。
試練を乗り越えた先にある達成感や仲間との一体感は、一生の宝物に。