図書館・図書室
蔵書数が多く、最新の本や洋書が充実しているのは私学ならでは。また、司書が一人ひとりに合わせて本を勧めたり、ビブリオバトルを図書館で行うなど、図書を通した特色ある取り組みも進んでいます。グローバル教育に注力する学校では洋書が充実していますし、大学付属校では大学の図書館も使えるなどのメリットがあります。また、近年は電子図書室を設置する学校も。
①清教学園(大阪府・共学校)
スクールモットー「一人ひとりの賜物を生かす」が体現された学校図書館『リブラリア』。2014年には学校図書館大賞も受賞し、他府県の司書の方々も見学に来るほど。漫画から小説、難しい学術書までが揃い、知識欲と知的好奇心を満たしてくれる。
②灘(兵庫県・男子校)
約8万冊の蔵書を誇り、畳の間、雑誌コーナーなど、多様な閲覧スペースが設けられている。また、専任司書教諭が常駐し、生徒の主体的な学びや探究学習を支えているほか、教科教員とのティームティーチングで探究の授業も図書館で行っている。
③大阪女学院(大阪府・女子校)
蔵書数約17万冊を超える図書館は、探究授業、総合学習(中学)、各研究テーマやエッセイ執筆のリソース集めなどでいつでも利用可能。ゆっくりと本を読みたいときや、ほっとしたいときにもくつろげるスペースになっている。卒業後も利用が可能。
④松蔭(兵庫県・女子校)
蔵書数は約10万冊で、小説・洋書・写真集・歴史漫画・ファッション誌など多様な本を取り揃えている。ワークショップの実施や、季節ごとのディスプレイなど、生徒の幅広い好奇心を満たす工夫がされており、「本を大好きになってもらえる」場所になっている。
⑤智辯学園和歌山(和歌山県・共学校)
「自主学習」「メディア」「文化」の三つのゾーンを学園教育機能と一体化させた『図書館棟』。3階の図書館では開架図書数約4万5千冊のほか、検索コーナーでは電子百科事典、辞書類、大学入試問題の検索など、自習のための設備も充実。
⑥雲雀丘学園(兵庫県・共学校)
2022年春にオープンした新文化館『道しるべ』の2~3階にある『中高図書館』。探究ゼミ『ビブリオバトル』の実施や、中高図書委員による『本の推しの一行』『貸出ランキング』等が貼られた掲示板もあり、活発な図書活動が行われている。
⑦洛星(京都府・男子校)
ゆったりとしたスペースと自然光あふれる図書館は、雑誌から専門書まで幅広い蔵書を扱い、放課後に自習や趣味の追究が思う存分できる場所。あくなき探究心を育て、「学ぶ楽しさ」を知ってほしい、という思いを込めている。
⑧京都女子(京都府・女子校)
京都でも有数の蔵書数を誇る図書室。資料閲覧や学習活動などの探究活動でも利用ができ、タブレット端末も常備。学習スペースは、個別型とオープン型の2部屋あり、落ち着いた環境で読書や学習に取り組むことができる。特別活動(読書会)やイベントなども多彩に実施。
⑨比叡山(滋賀県・共学校)
モダンなガラス張りの図書室は、蔵書も豊富に揃えており、検索用コンピュータも完備。また生徒一人ひとりが持っているiPadからも検索が可能。高校生も利用する設備で学ぶことで、進路意識(キャリア観)の養成にもつながる。
⑩清風南海(大阪府・共学校)
「読書」を大切にする同校。約5万冊の蔵書を有する図書館には、クラスの図書委員が選定し、買い付けた書籍コーナーを設置。友だちに読んでほしい本が多く選ばれており、並べるとすぐ貸出中になるなど人気を博している。検索用コンピュータも完備。
⑪大阪国際(大阪府・共学校)
廊下や壁など、4階建て校舎棟のあらゆる場所に本が配架されており「学校全体が図書館」。廊下を歩くだけでさまざまな本に出会え、手に取りやすい場所にあるため、自発的に知識や物語に触れられる環境が整っている。朝読書など、生徒の読書活動も推進。
⑫小林聖心女子学院(兵庫県・女子校)
蔵書数12万冊以上の『学習センター(図書館)』は、リクエスト制度・展示・イベント・資料紹介などを通じて、生徒の「読みたい、知りたい」気持ちを支援。司書が常駐し、教科教員と連携した授業も行われている。
⑬関西大学第一(大阪府・共学校)
2023年12月に竣工する新校舎。なかでも、図書館は4つのエリア(図書エリア・プレゼンテーションエリア・コモンズエリア・特別教室エリア)からなり、さまざまな用途で使用することを想定。プレゼンテーションエリアは、放課後の自習室としても、集会や講演会・研究発表などの場としても利用が可能。
⑭洛南高等学校附属(京都府・共学校)
蔵書約6万冊の広い図書館は本館校舎の2階・3階に位置している。広い窓からは菩提樹と中庭を眺めることができ、吹き抜けの仕様となっているため開放感があり、アニメの舞台としても取り上げられた。
⑮武庫川女子大学附属(兵庫県・女子校)
6万冊を超える蔵書を誇る図書室をはじめ、「情報」の授業やオンライン英会話で各学年が使うため、4つの部屋にパソコンを配置しているCAI教室や約200名を収容できる階段教室などが集まった『図書館棟』。
⑯関西大倉(大阪府・共学校)
2022年にリニューアルされ、ブックカフェのような居心地の良さのため、生徒にも人気の場所。図書館内に2つの教室が設けられ、教室と図書館を行き来する必要がなく、スムーズに授業に取り組める。中学の国語の授業や探究学習、自習などで利用。