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【中学入試を知ろう】「私立学校で学ぶ」という選択肢④
学校を見に行こう!

私学の教育方針や校風は、学校によってさまざま。学校の雰囲気や子どもとの相性を知るためには、実際に学校へ足を運ぶのが一番です。ここでは学校を訪問できる機会と訪問時のチェックポイントをご紹介します。
子どもが輝くことができる学校をぜひ見つけてください。

掲載日:2024/4/8
説明会・オープンスクール
●学校説明会・学校見学会

 学校パンフレットやホームページに掲載されていない情報を入手できることが、説明会・見学会に参加する大きなメリットで、学校を知る基本のイベントです。先生の印象や、ちょっとしたエピソードなどはメモをしておきましょう。さらに、入試問題の傾向や採点基準、合格ラインなど、かなり踏み込んだ入試情報を聞けることもあります。なるべく多くの学校説明会に参加しましょう。学校を見る目が養われ、比較・検討もしやすくなります。最近では、オンライン説明会もさかんです。

●合同説明会

 合同説明会とは、公共施設や大型ホールなどで、複数の学校が集まって説明会を実施するイベントで、多くの学校を見比べることができます。学校ごとにブースを設けて、個別の相談に対応するものから、私学の魅力を来場者全体に語りかけるものまで、さまざまなタイプがあります。なかには、参加校の在校生によるパフォーマンスが行われることもあります。ほとんどの場合は、学校の先生方から直接お話を聞くことができる機会と考えていいでしょう。

●オープンスクール

 オープンスクールは、受験生を対象として、中学生活への興味と理解を深めるために実施されています。内容は授業見学、実験や工作、パソコンを使うなどの体験授業、クラブ見学・体験などが中心です。受験生が参加できるプログラムが多く、入学してから実際にお世話になる先生や、お手伝いの生徒から直接教えてもらうことができるので、子どもにとって、学校を最も身近に感じることができる機会です。

文化祭・体育祭
●公開行事で生徒の素顔や活躍の様子がわかる

 文化祭は生徒が主体となって準備・運営されていることが多く、受験生にとっては、在校生の活躍を間近で見られる最も良い機会です。在校生に親切にしてもらったことが合格へ向けてがんばるエネルギーになる受験生も多いようです。多くの学校で、教室から体育館までほぼすべての学校施設を使用して行われます。したがって、学校内の施設や設備の見学も可能です。

 体育祭では全校生徒がいくつかのチームに分かれてさまざまな競技に挑みます。一人ひとりが自らの記録に挑むことを重視するケースもありますが、多くの学校で学年を縦割りにするなどして、チームの団結力を大事にしていることに注目しましょう。さらに見どころは、体育会系の生徒以外にも、実行委員や審判、応援合戦などですべての生徒に役割や活躍の場があるところ。そこから教育方針や校風が見えてきます。

こんなときどうする?
●親子で一緒に学校訪問する際に注意することは?

 親子で学校訪問をしたときは、まず子どもに正直な感想を聞きましょう。
保護者が初めに感想を話すと、子どもはその考えに同調してしまう傾向があるからです。実際に通うのは子どもですから、本人の意見は尊重したいものです。
 「子どもに予備知識を与えず、先入観を持たせない」「親の主観を押し付けない」ということが大切です。保護者は発言に注意すると同時に、「もし、その学校に入学できたら、私(僕)は、こんな勉強をしてみたい。こんなクラブに入りたい」などということを子どもにイメージさせながら、学校を見るようにアドバイスしましょう。
 一方、子どもがその学校をマイナスイメージでとらえた場合、保護者が積極的に「学校の良いところ」を子どもに伝えましょう。ほかの資料や行事でもっと詳しくその学校を知ると、印象がガラッと変わることもあるからです。
 保護者のみが参加した場合でも、子どもへの報告には注意が必要です。とくに印象が良くなかったからといって、露骨に否定するのは禁物です。子どもが学校に対して関心を高めるような伝え方をしましょう。
 また、説明会で取ったメモや学校から提供された資料は必ず整理し、まとめておきましょう。受験校を絞り込む際の検討材料として役に立ちますし、家庭の教育方針と合っているかを確認するときにも便利です。記憶が鮮明なうちに整理しておくことをおすすめします。

●服装や持ち物はどうすればいい?

 とくに華美であったり、だらしない格好でなければ、服装は過度に気にする必要はありません。靴は音の出やすいヒールは避け、歩きやすいものを。バッグは大きめのものを用意しましょう。資料をもらうため荷物が増えます。また、「校内はスリッパ」という学校も少なくありません。校内見学などで意外に長い距離を歩くこともありますので、歩きやすく疲れにくい足がすっぽり入るタイプの携帯スリッパがおすすめです。