先輩ママのご家庭では、どのように学校選びをしたのでしょうか。

Mママ
私立女子校・中2のママ

Sママ
私立男子校・中2のママ

Kママ
私立男子校・中3のママ

Tママ
私立女子校・中1のママ

Yママ
国立共学校・中1女子のママ

Hママ
私立女子校・中1のママ
受験校を選ぶ際には何を重視しましたか?

Yママ
立地と校風、共学であること、偏差値などです。特に、災害はいつ起こるかわかりませんし、本人の通いやすさと親も安心できる要素として、立地は最も重視しました。自由な雰囲気の校風を希望していたため、生徒がイキイキと活発に活動していて、先生は、厳しくも生徒の個性を尊重するような学校がよいと思っていました。また、娘は共学を望んでおり、親も共感したので、できるだけ共学校にしたいと考えました。偏差値で考慮したのは、挑戦校から安全圏の学校まで、まんべんなく選ぶようにしたことです。

Tママ
娘が女子校希望でしたので、女子校のみ検討しました。また、親としては通学のしやすさは大事だと思い、なるべく朝の満員電車を使わずに通学できる学校を選びました。それから毎日着る制服は、女の子にとっては大きなモチベーションになるので、制服も気にしました。

Sママ
第一志望校は、教育理念や教育内容を重視しました。併願校は、1時間以内で通えそうなところをピックアップし、その中から難易度が分散するように選び、文化祭などを見学し、本人が気に入るかどうかを見極めるようにしましたね。

Mママ
まずは通学圏内かどうかをチェックしました。乗り換えがなく電車1本で行けるなら、県を越えても、また、多少遠くても通学可能と考えました。実際に子どもと学校まで行ってみて、通学経路を確認しましたね。次に、施設を重視しました。6年間利用するのですし、せっかく学費を出して私立に通わせるのですから、図書館がきれいか、蔵書数の多さ、自習室の使いやすさなど、施設の充実度に注目しました。そのうえで、生徒の雰囲気や大学進学実績を見ましたね。


Hママ
通学のしやすさやスクールカウンセラーがいることを優先しました。また、娘の性格から、なるべく管理型ではない学校を選びました。
学校の情報収集で役立ったものは何でしょう。

Yママ
塾や学校のホームページと、塾から直接いただく情報、受験情報が掲載された雑誌、新聞などです。

Hママ
学校のホームページを一通り確認して、直接学校に赴いて得られた印象を一番大切にしました。

Tママ
私も直接学校に行ってみたほうがよいと思います。情報発信が上手な学校もあれば、上手ではないけれど良い学校もあります。行ってみないとわからないことがあるので、納得するまで直接学校に足を運ぶことが大事ではないでしょうか。受験情報誌も役立ちました。受験の話題はデリケートなので周りの人に直接聞けない話もありますが、情報誌に掲載されていた先輩ママの体験談などで知ることができ、とても参考になりました。

Mママ
『進学通信』の学校紹介のページはすべて読むようにしました。通わない学校だとしても、他校のアピールポイントを把握しておくと、学校見学をする際に「この学校ではこうしているのか」と、効率よく確認できるからです。
ネットの掲示板は、実際に通っている生徒や保護者の声を聞ける場ではありますが、出所が不確かなので、話半分にしておくほうがいいと思いました。やはり一番いいのは、その学校に行って、実際に通っている生徒に話を聞くことかもしれませんね。

Sママ
学校のホームページは正確な情報がわかるので、よく見ていました。それから、塾からいただいた受験情報がまとまった冊子は最近の傾向がわかるもので、学校の所在地が掲載された地図もあり、重宝しました。
第一志望校はどのように選びましたか?

Mママ
第一志望校はあくまでも弓矢の「的」と考え、決定は本人に任せました。文化祭見学の印象や通学距離などから本人の希望は固まったようです。また、通っていた小学校から毎年数人入学していた学校でもあったので、知り合いの上級生がいることも安心材料の一つでした。親としては、“何かあったら車で迎えに行ける距離”を目安にしていました。

Yママ
参加した学校説明会で在校生と卒業生のお話を聞いて、娘が「この学校に行きたい」と言い、決めました。娘にとってはかなりの挑戦校になるので受験を悩んだ時期もありましたが、娘の意思は固く、小6の冬以降は気持ちが揺れることはありませんでした。

Sママ
ウチも本人の希望を重視して決めましたね。「学ぶ楽しさを教えてくれる学校」という印象だったので、親も賛成しました。

Kママ
第一志望校については、本人の「この学校を受けたい」という目標がブレなかったので、親はサポートに徹しました。そのほかの学校については、親のほうから通学のしやすさや入学後のイメージができるような話をして、進学したら楽しい学校がほかにもあることを伝えるようにしました。

Tママ
まず私が学校の情報を集めて、その中で良さそうだと思ったところへ一人で見学に行きました。その都度、その学校の良いところや気になったところを、理由も合わせて娘に報告しました。すると、回を重ねるごとに、その時のリアクションで娘が何を良いと思うかがわかってきたのです。そこで、「ここなら」という候補の学校を決めて初めて娘を誘い、学校説明会に一緒に参加しました。良くも悪くも娘は「初志貫徹タイプ」なので、最初に良いと思った学校が第一志望校になるという気がしていました。ですから、最初からあちこちの学校に親子で行くよりも、効率よく志望校を決めることができたのではないかと思います。

Hママ
ウチも、私がよいと思う学校を娘に勧める際に、「話が合いそうな同級生が多いから楽しいと思うよ」というふうに私の印象を話したうえで、学校見学に連れて行きましたね。そして、本人の希望を優先して決めました。ただ、本人は志望校に入学した場合、勉強についていけるかどうかを心配していたので、塾の先生に相談し、不安を解消するようにしました。
併願校の決め方はどのようなものでしたか?

Yママ
難易度のレベルを幅広く受けるようにしました。また、第一志望校を受験する日が精神的、体力的にピークになるように、その前後の受験校選びは慎重に考えました。

Sママ
本人が希望している部活動があることと、面倒見が良さそうな学校であることをポイントに選びました。

Tママ
第一志望校を中心に、偏差値の上下幅をもたせて選びました。入試前日まで出願できる学校もあるので、万が一の時はすぐ出願できるように準備をしておきました。

Mママ
第一志望校の偏差値プラスマイナス5の学校群とにらめっこして︵笑︶、通学圏内か、得意科目の配点が高いか、大学進学実績はどうか、大学推薦枠の有無、入学金の納入方法や締切日などを考慮して決めました。

Kママ
わが家は、偏差値はあまり気にせず、通いやすさや学校の特色から、本人が6年間を有意義に過ごせる学校を探すようにしました。
学校に足を運びましたか?注目した点も教えてください。

Hママ
何よりも娘の印象が大切だと思ったので、いくつかの本命校は、親子で学校説明会に参加しました。学校の雰囲気を味わうことができ、娘も受験する意欲がわいたようです。

Mママ
腕試し受験の学校以外は、すべて学校に足を運びました。模試の会場になっていることもあるので、訪問できる機会は利用するようにしました。模試では実際の教室を利用できたので、受験本番の緊張を和らげる機会にもなったと思います。

Kママ
教科以外に何を学べるのかに重点をおき、入学後の学校行事の話や設備などに注目していました。入学したらお世話になるのですから、先生方に疲れている様子はないかも見るようにしました。

Sママ
学校説明会は、文字だけではわからない先生方の情熱が伝わってきて良かったです。子どもが学校に興味をもち、受験勉強のモチベーションになればと思い、親子で文化祭にも出かけました。また、学校や先生の雰囲気を感じられるように、公開授業にも参加しました。どの学校も、子どもは楽しんで参加していましたね。


Tママ
娘が小4~小6の間はずっとコロナ禍だったので、学校のイベントに参加することは難しかったのですが、学校説明会や入試直前対策会などはできる限り参加しました。説明会に参加している保護者の雰囲気は学校によって違うので、よく見るようにしました。入学後、なじめるかどうかの参考になると思ったからです。

Yママ
私は図書館などの施設や教室の雰囲気などから、在校生の日常を想像していました。娘は、トイレの清潔さなども気にしていたようです。
実際に学校に行ってみると、後日、フォローメールや受験日情報などの連絡、参加者のみが見られるサイトの案内などをいただくこともあり、受験生側の熱意に学校側が応えてくださっていると思えることもありました。学校によっては在校生の話を直接聞ける機会もあり、娘が学校に親しみを感じるきっかけにもなったように思います。
学校訪問時に、先生や在校生に質問をしましたか?

Sママ
在校生には、自分の学校の好きなところを聞くようにしました。

Yママ
私ではなくほかの方ですが、学校の部活動の方針、英語教育や日ごろの指導、塾の活用度合いなどの質問は多かった印象です。

Hママ
カウンセラーがいない学校では、不登校などになった場合にどんな対応をしているか確認しました。

Mママ
文化祭は生徒の姿を見る良い機会なので、在校生に話しかけるようにしました。「〇〇の場所はどこですか?」などと聞いてみると、その対応で学校の品格や雰囲気がわかると感じましたね。

Tママ
私は、もしその生徒がわが子ならと思うと、質問する前から「こんな質問をされたら困るだろうな」と思うことは尋ねないようにしました。学校に対する礼儀はもちろん、在校生に対してもマナーは守ってお話ししたいと思ったためです。
学校説明会などに参加する時に気をつけたことは何でしょう。

Yママ
コロナ禍でもあり、学校で行われるイベントは必ずと言っていいほど人数制限がありました。予約は“早い者勝ち”になります。予約日時は事前に学校のホームページで発表されるので、気になる学校はこまめにチェックするようにしましたね。

Hママ
予約が殺到すると思われる説明会については、申し込み開始時間にタイマーを設定し、開始と同時にアクセスするようにしました。


Tママ
学校に行く際には、事前に受験情報誌をよく読み、自分が見たいポイントを決めてから参加するようにしました。学校見学専用の小さいノートを用意して毎回持参し、良かった点や気になった点、学校の特色など、毎回決めておいたポイントを比べられるようにメモしておくと、後で比較検討する時に便利でした。

Mママ
ち物では、丈夫で大きめのエコバッグが必需品でした。いただく学校紹介資料が大きかったり重かったりすることも多いので、帰りは荷物が増えることを想定しておくとよいと思います。
オンライン説明会や合同説明会には参加されましたか?

Yママ
オンラインでも学校の特色などを知るうえでは充分参考になり、有効活用させていただきました。オンラインという特性を活かして、学校全体を紹介する学校もあれば、動画紹介を多数用意する学校もあり、参加者にどのような姿勢で向き合っているかがわかります。そういう意味では、学校で実施される画一的な説明会より、学校の特色を感じられる面もありました。

Tママ
コロナ禍の前に、塾主催で数校の先生方によるパネルディスカッションが行われ、参加したことがあります。「これからの世の中ではどんな力が必要か」などのテーマで、さまざまなお話を聞くとともに、参加されていた学校のパンフレットや資料をまとめていただくことができました。学校ごとの説明会とは違う良さがあると思いました。

Kママ
合同説明会は、いろいろな学校のパンフレットを一度にいただくことができましたし、その場で先生のお話を直接うかがうこともできました。文化祭や説明会の時期は、日程が重なりやすいので時間を有効に使うことができて助かりました。

Sママ
男子校の合同フェアに参加した際、複数校の校長先生が登壇されるイベントがあり、それまで検討していなかった学校の先生のお話も聞けて、大変参考になりました。その後、その学校が第二志望校になりました。
望校選びや進学先について親子で悩んだことはありますか?

Sママ
第二志望校を決める時、親子で意見が分かれました。子どもが希望した学校は雰囲気が合わないように感じたので、親がよいと思う学校の良さをあれこれ説明したところ、子どもの気持ちが傾きました。

Mママ
第一志望校から合格をいただいたのですが、チャレンジで受けた学校もまさかの合格。チャレンジ校は通学時間が大幅に増えるので通いきれるか心配でしたが、充実した施設や整備された校舎に魅力を感じ、最終的に本人が「チャレンジ校に進学する」と決めました。
編集部より
志望校選びは、受験生家庭にとって親子の共同作業の一つなのですね。
親子で学校見学をし、納得して学校を選ぶことが大切だとわかりました。