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この記事は1年以上前の記事です。

中学受験今のうちに知っておきたいQ&A

掲載日:2022/8/1
栄光ゼミナール教務部
藤田 利通 先生

中学受験では、どのようなことに注意していくべきでしょうか。代表的な質問に、栄光ゼミナールの藤田利通先生に回答していただき、そのポイントをうかがいました。

中学受験今のうちに知っておきたいQ&A

中学に進学するときの選択肢には、どのような種類がありますか?

下記の4つの進路があります。
それぞれの進路の特徴を見極めて選択を。

 私立中高一貫校、国立大学附属校、公立中高一貫校に進学する場合は、入試や適性検査を受ける必要があります。なかでも公立中高一貫校は、多くの学校で5~6倍の倍率と、狭き門です。
 中学受験(検)を通して培われる学力や学習習慣は、子どもにとってその後の学校生活や将来における「貯金」となります。もし、結果的に地元の公立中学校に進学することになったとしても、受験で得た経験は、その後の人生の貯金として意義あるものになるでしょう。よく見極めて学校選択をしてください。

先輩保護者に聞いた1
中学受験を決めた理由は?
  • 子どもを私学に通わせている友人から、その良さを聞いたことがきっかけです。塾の短期講習を受講させてみると、子どもが「楽しい」と言ったので受験を決めました。(男子校・中1のママ)
  • 私学の部活動でやりたいことがあったため。(共学校・中3男子のママ)
  • 学食があり、面白そうな授業や、公立中学にはない部活動があるからです。(共学校・中3男子のママ)
  • 塾のオープン模試を受け、「こういう勉強なら面白そう」と娘が乗り気になったため。(女子校・中3のママ)
  • 公立中学校は内申のつけられ方が心配だったので。(男子校・高1のママ)
  • 私立にはいろいろな学校があり、それを自分で選べることに魅力を感じて決めました。(共学校・高3男子のママ)
小学校卒業後の4つの進路

中学受験をする理由と、私立中高一貫校の魅力を教えてください。

高校受験のない6年間のなかで、質の高い教育を受けられることが最大の魅力です。

 中学受験をめざす理由は、家庭によりさまざまです。「地元の公立中学校に行かせたくない」という場合もあるでしょうし、「部活動に打ち込みたい」「図書館が充実している」などの理由をあげるケースもあります。
 なかでも一番多いのは、「わが子に質の高い教育を受けさせたい」というもの。それはそのまま「私学の魅力」と言ってもいいでしょう。
 私学は、どの学校も子どもの将来を真剣に考えて教育活動を行っています。先生方は、生徒たちを立派な人間に育てようと熱意をもち、さまざまな教育の「しかけ」を準備しています。今重要視されている国際理解教育や理数教育、その他独自の教育に力を注いでいる学校も多く、教育内容には学校ごとに個性が感じられます。
 高校受験がなく効率良くカリキュラムが組めるので、大学受験を有利に進められることももちろん魅力に数えられますが、それにとどまらないメリットがあります。私学の多くは早くからICT環境を整備し、コロナ禍ではスムーズにオンライン授業に移行しました。このように、私学には各家庭が希望するわが子に合った教育・環境を選択できる良さがあるのです。

先輩保護者に聞いた2
第一志望校は、いつ、どのように決めましたか?
  • 小4の時に見学し、校風と明るくきれいな校舎、通学のしやすさが気に入って決めました。(女子校・中1のママ)
  • 長男が通う私学のコロナ禍での対応が充実していたので、次男が小6の時に同じ学校を志望するように。(男子校・中1のママ)
  • 「過去問を解くのが楽しい」と本人。「問題が合うなら学校の求めるカラーにも合うかも」と思って第一志望校にしました。(男子校・高1のママ)
  • 小6の春に、塾の先生に「娘に合っている」と言われた学校を調べ始め、秋に文化祭等に参加して、「ここだ」と確信しました。(女子校・高1のママ)
  • 同じ塾の先輩が受験した学校の中から説明会に参加してしぼりこみ、小6の5月に決めました。(共学校・高3男子のママ)

いつから中学受験の準備を始めたらよいのでしょうか?

小4までに4教科の勉強を開始するのがベター。遅くとも小5の夏休みにはスタートしたいところです。

 小4までに受験準備を開始するのが一般的です。最初から国数理社の4教科を勉強しておくと、志望校の選択肢が広がります。それよりも遅く始める場合は、小5の夏休みにスタートするのがギリギリのタイミングだと思います。
 一方、公立中高一貫校をめざす場合や、私立でも適性検査型入試を受験する場合は、小5から準備を始めることが多いですね。お子さんに秀でた得意分野があり、英語入試・自己アピール入試などで私立にチャレンジできる場合、受験の開始時期や対策は個別のケースによって変わってくるでしょう。

先輩保護者に聞いた3
学習面で、小5までにやっておいて良かったことは?
  • 理科の実験教室に通ったことですね。手を動かして覚えたものは忘れにくいようです。(男子校・中1のママ)
  • 読書が好きで、たくさんの本やこども新聞を読んでいました。文章を読み慣れていたので、試験問題の意図を理解するのに役立ったように思います。(女子校・中1のママ)
  • 料理の手伝いをよくしていて、調味料や包丁を扱ったことが、温度変化や溶解、立体の切断、数の概念などへの興味につながり、理解が深まりました。 (共学校・中3男子のママ)
  • 歴史や科学、語彙に関する学習マンガを読んでいたので、習う時にはイメージがつかみやすく、さらに興味をもって勉強することができたようです。(共学校・高3男子のママ)

第一志望校以外も受験したほうがよいですか?

受験の成果として合格を体験させることは大切です。わが子に合った併願校を選びましょう。

「第一志望校以外には進学しない」と決めている場合でも、進学と受験は別のものとして考え、ぜひ併願校の受験を検討してください。また、試験当日に体調を崩すなど、実力を発揮できない場合もあります。チャンスを複数用意して万全を期す必要もあるでしょう。受験勉強の成果として、合格体験は大切です。「第一志望校以外の合格には意味がない」という考え方はあまりにもリスクが大きく、偏った考え方です。受験の意味をしっかり伝えることも保護者の役目ではないでしょうか。保護者は先入観を払拭し、学校の今の情報を仕入れて、わが子に合った併願校を選びましょう。

先輩保護者に聞いた4
生活や健康・メンタルケアなど学習面以外で、
小5までにやっておいて良かったことは?
  • 家族旅行は、家族のコミュニケーションと、社会科の勉強につながりました。(男子校・中1のママ)
  • 体力づくりのために始めた空手と水泳のおかげで、6年間学校も塾も休むことなく、授業や課題に取り組めました。(共学校・中1女子のママ)
  • スポーツや野外イベントなどいろいろなものに参加させました。五感での体験が記憶にあると、人生が広がると思います。(男子校・中2のママ)
  • 小5の1月に、私が緊急入院。本人だけでなく、家族の健康管理も大事だと痛感。(女子校・中3のママ)
  • 小4から約2年間歯列矯正をしました。もっと早く始めていたら、受験勉強への影響が少なかったかもしれません。(共学校・中3男子のママ)

2022年入試の傾向は、どのようなものでしたか?

最難関校の受験者が減少傾向。保護者がきちんと情報収集をし、堅実な学校選びを行いました。

 コロナ禍での入試2年目となった2022年。「2022年度入試ではコロナも収束しているのではないか」という希望もむなしく、第6波の真っただ中で受験シーズンを迎えた受験生たちですが、結果を見ると、受験者数は微減にとどまりました。今年度特有の傾向としては、最難関校での受験者が減少するケースが見られました。これには心理的な「安全志向」が影響したのかもしれません。チャレンジ的な受験を回避し、より確実性を求めたのではないかと推測できます。
 一方、コロナ禍によって私学の価値が再認識されたことも事実でしょう。コロナ禍初期、「子どもたちの学びを止めるな」をスローガンに日本中の学校がその対応に追われましたが、オンラインでの授業・ホームルーム・部活動などを行った私学の迅速な対応は記憶に新しいところです。
 さらに、コロナ禍1年目の2021年度は、私学は学校説明会や公開行事を次々とオンライン開催に切り替えましたが、回数や内容について手探りだったのは否めませんでした。2022年入試では、各校は綿密に準備を行い、オンラインでの公開行事の内容を充実させたことで、情報収集がしやすくなった面があると思います。

先輩保護者に聞いた5
中学受験に挑むご家庭に向けて、伝えたいことは?
  • 成績が思うように上がらなくても否定しないような言葉かけを。何度失敗しても挑戦できるような自己肯定感を育てることが大切だと思います。(男子校・中1のママ)
  • 受験で子どもは親の想像以上にたくましく育ちました。どんどんチャレンジして人生の幅を広げるのも良いのでは。(共学校・中1女子のママ)
  • 中学受験はゴールではなく、通過点。どんな結果になっても、努力は無駄にならないと思います。また、入試直前まで子どもの力は伸びていくので、決してあきらめない、前向きな気持ちが大事です。(女子校・中1のママ)
  • 学校選びはブランドや偏差値ではなく、学校の建学理念や教育方針に賛同して決めてください。(男子校・中2のママ)