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2026年度・関西圏中学入試総括 次の入試はどう動く? Vol.3【大阪府・兵庫県】

2026年度の中学入試状況を、府県別に見ていきましょう。
まずは大阪府・兵庫県です。

掲載日:2026/4/24
大阪府
前年度急増の勢いそのまま 受験率は過去最高に

 

 初日午前受験者数は8530人(前年度8491人)、受験率も過去最高の12.4%(同12・1%)。高校授業料無償化の影響で大きく増加した前年度の反動もなく、さらに上昇した形です。地盤そのものが底上げされたと見てよいでしょう。

◆男子校◆ 3校すべてで受験者減 全体的な安全志向の影響か

 大阪府下の男子校3校は、いずれも前年度より初日午前受験者数が減少。大阪星光学院が676人(前年度706人)、清風が244人(同263人)、明星が188人(同192人)という結果でした。おおむね、一昨年並みの水準に戻った印象です。関西圏全域で難関校の受験者数が減少傾向にあったことから鑑みると、各校の個別事情と言うより、受験生全体の安全志向が強かった影響と解釈したほうがよいかもしれません。

◆女子校◆ 全体で受験者数増 大阪女学院が躍進

 近年の中学受験動向は、女子校にとっては厳しい状況にある印象がありました。しかし数字を見てみると、大阪の女子校全体の初日午前受験者数は1543人(同1525人)。前年度が9人減、一昨年は大幅増だったことを考えると、人気は高位で安定していると見ることができます。

 最難関校の受験者数が軒並み減少しましたが、大阪女子校の最難関に当たる四天王寺は715人(同689人)と増加。その傾向を跳ね返し、根強い人気を示しました。四天王寺と同じく医進系に強みを持つ大谷は、募集人員を210人→180人へと変更。受験者数は96人(同111人)ながら、競争率は変わらず安定しています。

 大阪女学院は前期ABで261人(同187人)と大幅アップ。後期入試も92人(同64人)となり、競争率はそれぞれ1.20倍(同1.03倍)、3.17倍(同1.25倍)。同校の特色である国際特別入試でも43人(同33人)、1.59倍(同1・38倍)と、すべての入試で大きく支持を集めました。

 プール学院は87人(同89人)、梅花は83人( 同86人)、帝塚山学院は241 人( 同253人)とそれぞれ微減。大きな波はなく落ち着いた入試となりました。

 そのほか、大阪薫英女学院、堺リベラルの受験者数増加が目立ちました。

 

◆共学校◆ 受験者数増加の学校多く 活気を示す結果に

 共学校全体の初日午前受験者数は5879人(同5805人)。

 大きく目立ったのは開明です。受験者数は345人(同272人)、ほか3回の入試もすべて増加して競争率も2倍超え。関西大倉も121人(同101人)をはじめ全日程で増加、金蘭千里も1 9 9 人( 同184人)と増加。

 常翔学園は143人(同140人)と微増ながら、以降の3つの日程は大きく増加。特にC日程は競争率2.70倍(同2.50倍)と、受験生にとって激戦となりました。

 大阪桐蔭は427人(同441人)と微減も、今年度から入試を1回追加して2日目の午前に「後期S」を新設。これに186人が挑戦しており、全体合計では1249人(同1116人)と133人増加しています。

 一方で高槻は629人(同691人)。同校はこれまで4年連続で受験者数が増加しており、受験生側が警戒したのかもしれません。桃山学院は165人(同176人)。昨年は競争率が1.85倍まで跳ね上がったため、同じく警戒感からの反動の影響があったと思われます。

 南部エリアに目を向けると、清風南海が811人(同837人)も、B入試で509人(同476人)となり、総数で微増。帝塚山学院泉ケ丘、清教学園、校名変更を行った利晶学園(旧・初芝富田林)は、前年並みで大きな変動はありませんでした。同じ利晶学園系列で昨年校名変更した大阪立命館は、受験者数は前年並みながら合格者を絞ったため、競争率は1.27倍(同1.18倍)と高くなっています。

 大学附属校では、関西大学中等部が118人で前年と同数。関西大学第一は、前年に急増して競争率が2倍を超えた反動か494人(同554人)、関西大学北陽が167人(同137人)で、競争率も3回の入試すべてで2倍を超える人気となりました。

 同志社香里は475人(同492人)、後期入試で527人(同589人)でしたが、競争率はそれぞれ2.14倍、3.73倍と高いままです。

 近畿大学附属は286人(同324人)、後期が218人(同305人)と、競争率もやや低下し、例年よりも広き門となりました。

 ほか、上宮学園、追手門学院、追手門学院大手前、大阪青凌、賢明学院、香里ヌヴェール学院、金光大阪、四天王寺東、浪速、羽衣学園、箕面自由学園などが軒並み受験者数を伸ばしており、全体的に活気のある入試となりました。

兵庫県
受験者数・受験率とも上昇 高校無償化の影響拡大か

 

 初日午前受験者数は4860人(前年度4811人)で、受験率は10.8%(同10.4%)。特に受験率はここ5年ほどほぼ横ばいでしたが大きく上昇した形で、高校授業料無償の影響が、兵庫にも広がってきたことがうかがえます。

 

◆男子校◆ 灘をはじめ 最難関校は減少

 灘は684人(同734人)で競争率は2.43倍(同2.91倍)とやや低下。全体的な最難関校回避・安全志向の傾向が、関西トップ校の灘で顕著に表れた形です。六甲学院も232人(同269人)で1.55倍(同1.75倍)の競争率となりました。

 一方で甲陽学院は335人(同319人)で競争率は1.52倍(同1.48倍)とやや難化。甲南は154人(同139人)、淳心学院が136人(同135人)、報徳学園が84人(同70人)ながら、いずれも競争率は前年並みで落ち着いています。

 
◆女子校◆ 入試回数や加点制度などの入試改革が成果示す

 兵庫県の女子校は、昨年に引き続き、今年も2校(松蔭・園田学園)が共学化。その影響が注目されましたが、前期入試の受験者数は合計746人(同777人)となり、大きな変動は見られませんでした。

 学校別に見ると、やはり全体的な安全志向の影響か、最難関の神戸女学院が210人(同247人)で、競争率も1.36倍(同1.60倍)と、例年よりも広き門となっています。

 一方、C日程を新設し、さらに複数回受験の加点も導入した神戸海星女学院はA日程105人(同99人)、B日程・C日程の合計で226人(同125人)となり、入試改革が大きく功を奏しました。同じく複数回受験の加点を採用した甲南女子も、3 回の入試の合計が4 4 8 人( 同437人)となっています。

 大学の共学化発表が話題を呼んだ武庫川女子大学附属は119人(同108人)、小林聖心女子学院、賢明女子学院も受験者数が増加しました。

◆共学校◆ 共学化した学校が安定して受験者数増

 一昨年に1校、昨年に2校、今年も2校が共学化し、20校になった兵庫県の共学校。2027年度にも神戸野田中学校が新設される予定で、注目が集まります。

 学校別では、関西学院が282人(同243人)となり、競争率も上昇して2.20倍(同1.87倍)となりました。同じく関西学院系列校である啓明学院も243人(同206人)、B方式も108人(同84人)と大きく受験者数を増やしています。

 須磨学園は168人(同185人)でしたが競争率はほぼ変わらず1.98倍(同2.01倍)、第2回・第3回の入試でも競争率は2倍を超え、全体的な難易度は変わっていません。同一法人の夙川は全3回の入試すべてで受験者が増加し、須磨学園同様に2回目・3回目の競争率が2倍を超えています。

 三田学園も、3回の入試すべてで受験者数が増え全日程計で778人(同635人)、特に3回目に当たる後期入試では5.59倍(同3.86倍)という非常に高い競争率となりました。

 滝川は前年から大きな変動はありませんでしたが、コース改編を実施した滝川第二が大幅増の88人(同63人)。雲雀丘学園は242人(同286人)ながら、初日午後入試で424人(同381人)、競争率も2.86倍(同2.65倍)の激戦となりました。共学化した2校は、松蔭56人(同50人)、園田学園28人(同11人)と、それぞれ受験者数を増やしました。共学化2年目となる2校は、神戸山手グローバルが80人(同62人)、親和はコース改編の影響もあってか初日午後以降の入試すべてで受験者数が増加しており、改革の成果が見られたと言えるでしょう。

 その他、神戸学院大学附属、神戸龍谷、蒼開、仁川学院が受験者数を伸ばしました。