中学 受験plus

「だから私学を選ぶ!」
改めて知る私立中高の魅力

Part1では、めまぐるしいスピードで変化し続ける社会における日本の教育改革とその背景、これからの時代に必要な力はどのようなものかを見てきました。私学ではその「新たな力」を育むために、さまざまな改革を行っています。Part2では、私学の良さを改めて確認します。

掲載日:2021/7/31
Point1
「いま、ここで学ぶ生徒」と向き合い
常に進化を遂げてきた私学こそ
将来を見すえた教育ができる

 私学の長所は時代の変化に柔軟に対応できるところです。今、社会全体が大きな転換期にあると言われており、教育も大きな変革を迫られています。少子高齢化・日本の人口減少や人工知能・ITの進化などによる産業構造の変容、多文化共生社会の進展、それに伴う大学入試改革や、新学習指導要領の実施、さらに昨年度からの新型コロナウィルス感染症。誰にも予測できないさまざまな変化にさらされながら、「これからの社会で求められる力をどうやって身につけていけばいいのだろうか」という危機感が高まっています。
 それは、子どもの将来を考える保護者にとってはより切実な課題です。そうした思いに応えてくれるのが、日々進化する私学の教育なのです。

21世紀型教育、探究学習など
新しい学びを実践

 私学には伝統校、名門校と言われる学校が数多く存在します。一方で、時代に合った取り組みを積極的に進め、大躍進してきた学校や、ゆとりのある学校生活を送ることができる大学附属校も誕生しました。
 これらの学校は大学合格実績や、附属校としての安心感から躍進してきた面もありますが、受験生・保護者が感じている魅力はそれだけではありません。
 開校時から多種多様な探究学習やアクティブ・ラーニングに取り組んだり、生徒一人1台のノートパソコンを活用したICT教育を実践する学校など、昨今の大学入試改革で話題になった新しい学びに早くから取り組んでいる学校もあり、そうした姿勢が現在の保護者のマインドに即したものだったと言えるのではないでしょうか。

英語の4技能
大学入試改革への対応力

 大学入試改革では、受験生の意欲や主体性などを、多面的・総合的に評価する方向性が示されました。また、英語は「聞く」「読む」に「話す」「書く」を加えた4技能評価となり、実践的な内容に重点が置かれるようになりました。こうした変化に対応するために、教員から生徒へ知識を伝達するインプット重視の従来型の授業から、グループ学習やディスカッションを取り入れたアウトプットも大切にする対話型の授業へ移行していくことが新学習指導要領に示されたのです。
 時代に合わせた教育を各校で見きわめ、制度の改革を待たずに実践できるのが私学です。
 以前から多くの私学では、知識を活用して自分の頭で考えさせる授業や、実践的な授業に取り組んでおり、新しい大学入試にも対応していける力を育んでいます。それは私学が、社会の変化に備えて必要な力を培うために、改革を続けている結果なのです。

Point2
改めて知ろう!
見えないところにある私学の価値

 私学は各校の教育理念(建学の精神、教育方針)を明確に打ち出し、それに基づく教育を実践しています。その点が、誰もが一律の教育を等しく受けられることを基本とする公立学校との大きな違いです。これまでも、これからも、生徒の将来像を描き、その学校ならではの教育方針に基づく、その学校にしかできない教育を実践していくのが、私学なのです。偏差値や大学合格実績などはもちろん大切ですが、改めて、見えないところにある私学の価値に焦点を当ててみましょう。

生徒を自立へ導く
中高6年間
教育理念に基づく人間形成

 私立中高一貫校というと進学校のイメージを持つ方も多いでしょうが、私学の教育のベースには「こんな人物を育てたい」という創立者の思いがあります。自我が芽生え、思春期を迎え、悩みながらも大きく成長する6年間を見守り、自立へと導いていくのが、私学です。教科学習についても知識の定着のみを目的とするのではなく、人格形成を図るうえで必要な視野や思考力を培うことなどを目的としており、実験・観察や体験学習、グループでの話し合いなどが多く取り入れられています。

 

進学指導で終わらない
キャリア教育

 私学では生徒の将来を見すえ、社会の中でどう生きるかに重きを置いた進路指導やキャリア教育が行われています。卒業生がチューターとして受験勉強の指導をしてくれたり、現在学んでいる内容やどんな大学を選んだらいいのかを相談できる機会を設けたりと、卒業生が後輩のキャリア教育に参加するケースが多くあります。卒業生という身近なモデルケースとつながりが続くことは、私学の魅力の一つです。

国際社会を前提に
一歩踏み込んだ
グローバル化対応教育

 日本の教育の課題の一つとして、急速に重要性が高まっているのが「グローバル化への対応」です。多くの私学では以前からグローバル社会に対応するための教育を展開してきており、海外研修やネイティブ教員による授業が当たり前に行われています。
 欧米だけでなくアジアやオセアニアに海外提携校を持つ学校、IB(国際バカロレア)といった世界的な教育システムを取り入れる学校、帰国生を積極的に受け入れて国際色豊かな学校環境を整備する学校、海外大学進学へのサポート体制を整える学校など、私学各校が独自の理念に基づき、一歩踏み込んだ取り組みに力を注いでいます。
 これらの教育は、単に英語が話せるようになるだけのものではありません。異なる文化を持つ人と協働する姿勢を養い、世界の課題を自分のこととして解決していける力を育てることを目的とし、異文化理解や自国理解、表現力や発信力などを育む実践的な内容となっています。

生徒の自主性を大切にする
学校行事、委員会活動
人間関係を培う部活動

 多くの私学が学校行事、部活動、委員会活動において生徒の自主性を尊重しています。自主的に取り組むことで、主体性や協調性が育まれていきます。また、学年やクラスを越えて一緒に活動することで、集団で活動する難しさを知り、生徒同士の絆も強くなります。私学は卒業後も続く豊かな人間関係を築く場でもあるのです。

時代の変化を乗り越えてきた私学の強み

 現在のようにアクティブラーニングや探究学習に焦点が当たる前から、そもそも多くの私学の学びは探究的な内容となっています。それは、私学がどんな社会の変化にも対応できる人間の育成をめざすからこそ。そのために、教科学習のみならず豊かな感性を育む情操教育や心の教育をおろそかにしないのも特徴で、時代の変化に流されず、教育理念に基づいたぶれない教育を実践できるのも、私学ならではの強みです。

Point3
生徒一人ひとりの個性を
大切にする手厚い対応

 公立学校と大きく異なるのは、保護者の教育費負担がありながらも私立学校を選んでいる点です。その期待に応える価値を提供することが私学には求められています。授業、進路指導など、子どもにとって最適な学校環境を与えてほしいという保護者の思いに応えるためにも、私学では生徒一人ひとりに対する手厚い対応が行われています。

先生の熱意と責任感
生徒と先生の絆

 熱心な先生は公立学校にももちろんいますが、私立ならではの師弟関係があるのは事実です。制度的にみても公立と私立では違いがあります。公立学校の教員採用試験は都道府県ごとに実施されますが、私立学校の採用活動は基本的に学校単位で行われているため、「この学校で教えたい」という先生が教えています。また、私学の先生には転勤がないため、卒業生が先生を訪ねて学校に足を運ぶことも多いようです。私学の先生は、6年間の成長を見守ってくれ、卒業後も拠り所となってくれる存在なのです。

習熟度別や苦手克服
生徒のニーズに合わせた
学習サポート

 とくに中学の英語教育は、少人数・習熟度別の授業で生徒一人ひとりの学力や学習段階に合わせた授業を展開する私学が多くあります。また、放課後などに苦手科目克服のためのフォローアップ講習や英検・TOEICなどの外部検定を受ける生徒のための各種講座、大学受験に向けた講座、推薦系の大学入試に向けて小論文・面接などの徹底的な個別指導を行ったり、夏期講習や冬期講習を設けているケースも多く見られます。職員室のすぐそばに自習スペースを設ける学校や自習室に教員が常駐する学校もあります。

各校が特徴を持つ私学
だからこそ子どもに合った
学校が見つかる

 関西2府4県には約140校の私立中学校があります。その中に男子校・女子校・共学校、さらに大学附属校、宗教校、進学校など、さまざまなタイプの学校があり、多彩な選択肢の中から、家庭の教育方針に合った学校、子供にぴったりの学校を選ぶことができます。
 現代は欲しい情報に簡単にアクセスできる時代。インターネットを活用すれば世間の評判、交通アクセスの利便性、大学合格実績、カリキュラム、教育方針など、たくさんの学校情報を得ることができます。その中から一般的に“良い学校”を見つけることはできるかもしれません。しかし、それが子どもにとっても良い学校とは限りません。子どもにとってベストな学校、相性の良い学校を選ぶためには、実際に学校に足を運び、教育方針やその学校が力を入れていること、今後の方向性などの情報を直接得るのが理想的です。ホームページに掲載されていないお話を聞いたり、質問することもできるでしょう。在校生の姿から実際の校風を感じ取ることができるかもしれません。ただ、現在はコロナ禍のため、入試説明会やイベントなど、大きく制限されています。そんななかでも、学校側はオンライン説明会や、徹底的なコロナ対策のもと少人数制でイベントを行うなど、受験生たちに学校を知ってもらう機会をさまざまな工夫をこらして設けています。その機会を見逃さないためにも、志望校になりそうな学校のSNSなどはこまめにチェックしておきましょう。子どもの幸せにとって、ベストな学校がきっと見つかるはずです。

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