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私立中高進学通信

2023年7月号

Students' Chat Spot

富士見中学校

生徒会活動から学んだことは、私たちの財産

社会貢献できる自立した女性の育成を目標に掲げる同校。そんな同校の生徒会でリーダーシップを発揮する会長のTさんと、副会長のNさんにお話を聞きました。

Tさん(高2・生徒会長)
Tさん(高2・生徒会長)

「ソフトボール部にも入部しています。将来の目標は、製薬の研究者か教育に携わることです」

Nさん(高2・生徒会副会長)
Nさん(高2・生徒会副会長)

「バレーボール部の部長も務めています。英語の力を磨いて、海外の国々を訪れ、視野を大きく広げたいと思っています」

ふじじか
ふじじか

「2012年に生徒会総務が、全校生徒から案を募集して生まれた富士見のキャラクターです。よろしくね」

会長や副会長に立候補した経緯を教えてください

Tさん
富士見では生徒会の役員を「生徒会総務」と呼びます。私は入学した時から、総務の活動に興味があって書記に立候補しました。総務は生徒の学校生活を陰で支える存在です。活動を続けているうちに、大きなやりがいと喜びを感じるようになりました。私が高2で会長に立候補したのは、これまでの総務の活動の集大成としたかったからです。

生徒会総務の任期は7月から1年間です。立候補する際、私が公約に掲げたのは、富士見生にこれまで以上に学校を大好きになってもらうこと、そして、私たち総務と富士見生との距離をさらに近づけるため、お互いの活動を校内に広めていくことです。

Nさん
私は中1の時に、総務として積極的に活動する友人や先輩方の姿に憧れ、自分も富士見に何か貢献できないかと考えていました。そこで中2の時に書記に立候補し、高1まで書記を続けました。高2になってTさんが会長に立候補すると聞き、補佐をしたいと考え、副会長に立候補しました。

富士見では生徒たちが「SDGs探究」をはじめとする自主活動に取り組んでいます。そこで私は、こうした取り組みをホームページなどで在校生に広く公開し、他学年へ小さなアクセスができるような公約を掲げました。

生徒会では最近どのような活動をしましたか?
「たくさんの人に富士見の魅力を伝えたいね」「たくさんの人に富士見の魅力を伝えたいね」

Tさん
生徒によるオープンキャンパスの企画・運営をしました。開催したのは今年の2月で、中学受験生である小学生とその保護者の方々に向けて、土曜日の午後に2週連続で行いました。2部構成で、1部は学校説明会、2部は校内案内ツアーです。2週合わせて220組もの方々が来場してくださいました。

現在、総務は中学生が8名、高校生が9名の計17名で構成されています。講堂で行った第1部の学校説明会では、この総務全員が富士見の1日の流れを劇にして紹介しました。授業のシーンでは先生にも出演していただいています。富士見を知ってもらうための「富士見クイズ」も行い、正解した小学生には景品をプレゼントしました。

第2部の校内案内ツアーでは、富士見生に声をかけてガイド役を募りました。その結果、中高合わせて40名ほどが参加してくれました。

Nさん
校内案内ツアーの後、質疑応答の時間を設けたところ、たくさんの保護者の方々や小学生が私たちのもとに集まってくださり、質問にお答えしました。書いていただいたアンケートにも小学生の言葉で、温かなコメントが記されていて。「私たちが時間をかけて準備したから、こんなにも多くの人たちが富士見に関心をもってくれたんだ」と思うと、達成感で胸がいっぱいになりました。

Tさん
今年4月には、十文字中学校で行われた『第5回私立女子校フェスタ』に参加しました。都内にある女子校17校の代表が一堂に介し、集まった中学受験生と保護者の方々に女子校の魅力を紹介するイベントです。いくつかプログラムがある中で、私が担当したのは『女子校あるある座談会』。そこで富士見の魅力について語りました。部活動や勉強、行事など、生徒一人ひとりに一生懸命になれる場所があること、また、中高でセーラー服とブレザーの2つの制服を着用できることなどです。

Nさん
私は個別相談を担当しました。教室内に設けられたブースで総務の中学生とペアになって、受験生や保護者の方からの質問に答えました。私は昨年オンラインで行われた『私立女子校フェスタ』にも参加していましたが、今回は対面だったのでスムーズに応対でき、富士見の素晴らしさを多くの人に伝えられたと感じています。

Tさん
総務が今年初めて取り組んだ活動もあります。学年の壁を越えて、議題をもとに全富士見生が語り合う『クラス会』です。各教室に各班1人ずつ中学生から高校生までが集まって意見を交換します。これまでに2回行いました。1回目の議題は校則について、2回目の議題はスマホの使用についてです。本校ではスマホの持ち込みは許可されていますが、校内では電源を切り、原則として登下校の時間にも使えません。しかし、スマホを勉強に使いたいという生徒の声もあり、今後はスマホと上手につきあっていくスキルが求められます。そこで、もしスマホの使用許可が認められたら、どんなルールをつくればよいかなどについて、みんなで意見を出し合いました。

Nさん
『クラス会』によって中学生は高校生がどんな考え方をしているのか知ることができ、高校生も年が大きく離れた中1生の新鮮な意見を聞くことができて、有意義なひとときになったと思います。また、学校生活に関して多くの富士見生が当事者意識をもてたのではないかと思います。

生徒会総務の活動によって学んだことは?
「オープンキャンパスではステージ上で学校生活を再現した劇を上演しました!」「オープンキャンパスではステージ上で学校生活を再現した劇を上演しました!」

Tさん
私の仕事は富士見生の声を学校生活に反映させることです。そのために、良い意味で会長という立場に縛られない存在でありたいと思っています。総務や会長が決定権をもつのではなく、学校の主役である生徒一人ひとりの意見の全てに価値があり、尊重されるべきだと思うからです。

そこで私は、自分の固定観念にとらわれず、相手の意見にしっかりと耳を傾け、そのうえで全体の意見を構成していくことの大切さを学びました。こうした姿勢を貫こうとしたことで、論理的な思考力も身につき、精神的にも成長できた気がします。中高時代にこれらを経験したことは、私の財産になったといっても過言ではありません。

Nさん
私も総務としての経験は、これから大学で学ぶうえでの糧になると思います。

例えば今、生徒からネクタイを制服に加えたいという声があがっており、私は副会長として、その声と先生方をつなぐ役目をしています。ネクタイの必要性を先生方に認めていただくにはどうすればよいかを、総務全員で考え、その結果を企画書にまとめて先生方と話し合いを重ねます。これらを通して、計画を立てる力や話し合う力、発表する力が身についたと思っています。

(この記事は『私立中高進学通信2023年7月号』に掲載しました。)

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