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私立中高進学通信

2021年12月号

未来を切り拓くグローバル教育

富士見中学校

海外大学進学を視野に
グローバルセンターが始動

より広く、より深く。進化する富士見のグローバル
留学生の受け入れにも積極的な同校。例年台湾とニュージーランドにある姉妹校から、また外部団体からの留学生が来ています。今年の秋にはタイからの留学生を受け入れます。

留学生の受け入れにも積極的な同校。
例年台湾とニュージーランドにある姉妹校から、また外部団体からの留学生が来ています。
今年の秋にはタイからの留学生を受け入れます。

留学のエキスパートが
留学や国際交流を担当

 以前より国際交流や英検指導など、グローバル教育に力を入れてきた同校。2021年度より、新たに『グローバルセンター』を立ち上げ、より広く、より多彩にグローバルな取り組みを行います。

 グローバルセンター長に就任した伊藤恭子さんは、留学エージェントや旅行会社で30年近く、留学や国際交流のコーディネートを行ってきたエキスパート。同校の留学事業にも長らく携わってきました。

「本校では今まで国際交流部の先生方が国際交流イベントや留学プログラムなどを担当されてきましたが、授業や生徒指導などもあり、どうしても限界があります。そこで、教科学習には属さない組織を設立し、国際交流部と連携して6年間を通したグローバル教育をさらに充実させていくことになりました」(グローバルセンター センター長/伊藤恭子さん) 

 グローバルセンターは、生徒が気軽に留学について相談できる場で、期間や場所など生徒のニーズに合った留学プログラムを紹介したり、留学の手続きを進めたりと、留学に関する拠点となっています。

 また、国内でも学べる異文化理解講座や国際交流プログラムなど、多くの生徒が広い知識や体験を得られるプログラムも多彩に展開しています。

「生徒全員がグローバル体験をする場を作るのがグローバルセンターの役割の一つです」

海外進学ガイダンスには
200名がオンライン参加

 グローバルセンターがもつもう一つの大きな役割が、海外大学への進学サポートです。

「進路を海外に考える生徒も徐々に増えてきています。学校として、こうした生徒へのサポート体制を整え、対応を始めています。5月に海外大学進学ガイダンスをオンラインで実施したのですが、約200名の生徒と保護者が参加してくれました」

 秋には内容を変え、2回目のガイダンスを実施予定です。

「最近では、海外大学と日本の大学を併願する生徒も増えてきました。海外大学を受験する場合、高3になってから動くのでは遅いケースもあるため、正確な情報を基に早めに動く必要があります」

 学費面でネックだった海外進学ですが、最近ではアジア圏やヨーロッパ圏でも英語で講義をする大学が増え、学費を安く抑えることも可能になったと伊藤さんは言います。そうした情報も、グローバルセンターだからこそ発信できます。

「グローバル教育は、英語力を伸ばすだけでなく、世界の人々の価値観を知り、協働する力を身につけることも目的です。
 地球規模の問題を自分事としてとらえ、解決する手段を考えていける人を育てることができれば、それが富士見の行う教育の意義につながるのではないかと思います」

Action Report File001
増える海外大学への進学希望者をサポート
海外大学進学は グローバルセンターで相談
中高での海外研修や留学体験を経て海外大学を希望する生徒も増加 オーストラリアのパースにて語学研修中の生徒たち。中高での海外研修や留学体験を経て海外大学を希望する生徒も増加
オーストラリアのパースにて語学研修中の生徒たち。

 グローバルセンターには生徒はもちろん、保護者会の帰りに立ち寄って、留学や海外進学について相談していく保護者もいるそうです。高校での留学体験を経て、海外大学に進学を希望する生徒もおり、国内大学との併願も含め、「海外大学への進学は選択肢の一つとして定着しつつある」と伊藤さんは言います。

 生徒から海外大学進学についての相談があれば、担任を通じて保護者とも情報を共有しています。

「インターネットやYouTubeを通じて、海外や留学についての情報は手に入りやすくなっていますが、コロナ禍もあって状況は刻一刻と変化しています。また、誰もが海外生活に合うわけではありません。グローバルセンターでは最新の情報と、現実の留学生活についても伝えていくことが大事だと思っています」

 英語が苦手でも、グローバルな力は育むことができると伊藤さんは言います。

「先日はハワイの自然保護について、日本語で学ぶプログラムも実施しました。自分たちの国や地域を理解したうえで、広く世界の人たちを理解しようと意識を広げていくのがグローバルです。グローバル=英語と考えないで、海外のことも国内のことも、興味があればぜひ相談しに来て、いろいろ挑戦してほしいです」

Action Report File002
語学やSDGsを学ぶ取り組み
アメリカ、フィリピンのオンライン研修を実施

 コロナ禍により渡航が制限されたため、現地に赴く海外研修の代わりに多くのオンライン海外研修が実施されました。

 まず、夏休みには希望制による5日間、オンラインでのアメリカ研修を実施。最初の3日間は英会話のオンラインレッスンを毎日3時間行い、その後の2日間は2~3名で1グループとなり、現地のホストファミリーとオンラインでつながり、日本の文化を英語で紹介するなど豊かな交流を行いました。

「ホストファミリーに家の中を案内してもらったり、クッキングの様子を中継してもらったりと、楽しく交流していました」(伊藤さん)

 セブ島の英語レッスン&SDGs研修も、希望制で夏休みに実施されました。2名1組で英会話のレッスンを受けた後、現地で貧困層の子どものための寺子屋を運営する日本人の方から活動についてお話をうかがい、その寺子屋の子どもたちともダンスなどで交流しました。フィリピンの貧困の現状も知ることができ、生徒たちには大きな学びとなりました。

 従来、同校の海外研修プログラムは高1を中心に実施されていますが、今回はオンラインということで対象を中1~高2に拡大。中1・中2の生徒もプログラムに参加し、英語でのコミュニケーションに奮闘しました。

アメリカのホストファミリーとオンラインで交流アメリカのホストファミリーとオンラインで交流
セブ島オンライン研修では現地の子どもたちに日本の文化を紹介セブ島オンライン研修では現地の子どもたちに日本の文化を紹介
Action Report File003
現地の起業家たちにプレゼンテーション
ベトナムでのグローカルリーダー研修
グローバルセンターセンター長/伊藤恭子さんグローバルセンターセンター長/伊藤恭子さん

 同校では2019年度より、中3~高2を対象にグローカルリーダーシップ(※)を学ぶベトナム研修を実施してきました。2020年度は新型コロナウイルス感染拡大により中止となってしまいましたが、2021年度はオンラインで実施する予定です。

 これまでのベトナム研修では、地元の大学生と現地で調査を行い、課題を見つけ、最終日には現地の起業家に向けて、問題解決に関するプレゼンテーションを行っていました。オンラインでも同様に実施される予定です。

「コロナ禍では対面のグループワークは難しいですが、オンラインのほうが活発に議論できる部分もあり、他者と意見を交わす、何かを作り上げる体験は十分できます。
 リーダーシップや問題解決能力を養う貴重な体験の場ですから、より多くの生徒が興味をもち参加してほしいと思っています」(伊藤さん)

ベトナム研修にて課題解決策を英語でプレゼンテーション

ベトナム研修にて課題解決策を英語でプレゼンテーション

※グローカルリーダーシップ…グローカルとは、「グローバル(Global、世界)」と「ローカル(local、地域)」を掛け合わせた造語。「グローカルリーダーシップ」とは、海外企業と日本企業との橋渡し役を担うなど、世界に通用するリーダーを育てる取り組みです。

(この記事は『私立中高進学通信2021年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2021年12月号
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