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私立中高進学通信

2020年特別号

目標にLock On!! 私の成長Story

富士見中学校

生徒会や自主活動に打ち込んだ中高時代
先生や仲間との出会いが成長につながった

東京大学 (前期)教養学部 1年(※1)
OG 宮島 凜さん

※1 推薦入試合格のため、3年からの後期課程は教育学部への進学が内定しています。

中1から高3まで
生徒会役員として活躍
インタビュー中、先生や仲間たちへの感謝の言葉を何度も口にした宮島さん。インタビュー中、先生や仲間たちへの感謝の言葉を何度も口にした宮島さん。

 小5のとき訪れた「生徒による学校紹介」で、生徒会メンバーの活躍を見て「生徒会に興味を持ちました」という宮島凜さん。「中1の秋、生徒会役員選挙に出たかったけど勇気がなくて迷っていたところ、担任の先生に背中を押してもらって立候補しました」と話します。中1にして生徒会副会長に選ばれ、中3では生徒会長に。その後、高校でも生徒会副会長、会長を歴任し、高3の6月まで活躍しました。

 高校では、さらに本格的に生徒会活動に力を入れたという宮島さん。

「一部の生徒ではなくすべての生徒が関わっていける生徒会活動って何だろうと考えて、アイデアペーパーを始めました。これは公開型の目安箱で、生徒に意見を書いてもらい、生徒会役員がそれに返事をするというもの。それを掲示することで、『自分の力で学校が変わるんだ』という当事者意識を育んでもらいたいという思いで始めました。実際に利用してくれる生徒も多く、とても好評でした」

 そうした生徒会活動と並行して、幅広い自主活動にも着手。高2ではSDGsのゴール4(※2)「質の高い教育をみんなに」の達成をめざす「世界一大きな授業」を校内で2回開催し、ファシリテーター(進行役)を務めました。校外で行われた中高生による国会議員のための「世界一大きな授業」でも生徒役の国会議員を前にファシリテーターをまっとうしました。

「グループでのディスカッションを通して、日本の教育と世界の教育の差やそれを解決していくにはどうしたらいいのかを考えてもらいました。校内のものは参加型、体験型の楽しめる授業にしました。アンケートに『参加して良かった』と書いてくれた子や『自分もファシリテーターをやりたい』と言ってくれた後輩もいて、すごくうれしかったです」

 高3では、それまで行ってきた活動を評価され、同校生徒会は学校の部で「日本生徒会大賞2019」を受賞。さらに宮島さんは個人で行ってきた自主活動も評価され、個人の部で「日本生徒会大賞奨励賞」を受賞しました。

「生徒会の仲間と『生徒会大賞を取りたいね』と、1年間かけて活動をまとめて応募したので、少し自信はありました。周りの人たちが助けてくれたおかげです。アイデアペーパーに意見を出してくれた人、自主活動を手伝ってくれた人、他の委員会の委員長など、たくさんの人たちが関わってくれて達成できたものだと思っています」

※2 SDGs(持続可能な開発目標)のゴール4を達成するための世界規模のキャンペーン。同時期に世界100カ国以上の国で、教育の大切さについて考える授業が行われています。

廊下の掲示板に貼られているアイデアペーパー。生徒からの学校への要望と、それに対する生徒会からの返答が書かれています。宮島さんが在校中に書いた返答も残されています。

廊下の掲示板に貼られているアイデアペーパー。
生徒からの学校への要望と、それに対する生徒会からの返答が書かれています。
宮島さんが在校中に書いた返答も残されています。

先生方のサポートを得て
東大の推薦入試にトライ

 生徒会以外ではESS部に所属。また体育会のダンス委員や実行委員を務めるなど、精力的に活動してきた宮島さん。高3になって、今度は東京大学の推薦入試をめざすことに。

「私は自分の考えや経験を活かしたいとAO入試や推薦入試を考えていました。学年主任の先生から『東大の推薦はどう?』と背中を押してもらう形で受験を決めました。
 受験の準備をする中で、先生から『在学中の活動と大学で学びたいこと、将来の目標が一直線につながっていないといけない』というアドバイスから、教育学部を志望しました。私はいろいろな分野の社会問題に興味があり、一つに絞れなかったのですが、それならそうした社会問題を解決できる生徒を育てていけば、私の考える社会貢献ができるのではないかと思ったんです。将来は教育学を研究したいのですが、教育現場とも連携して、研究したものを現場で実践する活動もしたいです」

 推薦入試のプレゼンや面接対策については、担任の渡辺猛史先生をはじめ、多くの先生方からの手厚いサポートを受けました。

「先生方には情報を集めてもらったり、論文を添削してもらったりと、多くの時間を割いていただきました。とくに渡辺先生は、私の目標について『それは本当にやりたいことなのか?』と何度も確認してくださいました。入試直前ギリギリまでアドバイスをいただき、そのおかげで、ぶれているところを修正することもできました」

応援してくれる人がいる
安心感が自信の源に

「もともとはガンガン前に出ていくタイプではなく、クラスのディスカッションでも周りの目を気にして自分の意見を言えなかった」という宮島さん。そんな彼女が積極的になれたのは、同校の先生や仲間たちの存在が大きかったと振り返ります。

「みなさんは、頼ってばかりの私に手を差し伸べてくれました。私が成長できたのは周りの人たちのおかげ。とくに、一緒に生徒会の活動をしてきたメンバーは、私を理解して応援してくれたし、それによって勇気をもらいました。感謝しています。
 生徒会のメンバーとは意見がぶつかることもありました。でもそんな時はみんなが納得するまで話し合い、お互いを受け入れ、認め合って先に進みました。表面だけではなく、ぶつかり合える友達と出会えたことは、自分にとってプラスだったと思います」

 生徒はみんな明るくて仲が良い。行事にも全力でがんばる……そんな雰囲気を入学後すぐに感じ取り、この学校が大好きになったという宮島さん。中高6年間で互いに認め合える仲間とともに成長し、自信をつけてきました。

「東大を受験すると決めた時も、それを否定する人は誰もいなくて、みんな私を応援して、信じてくれました。どんなことがあっても私の選択を応援してくれる人たちがいるとわかっていたので、臆することなく進めました。そういう安心感が自信の源になったのだと思います」

恩師からの応援メッセージ
持ち前のフットワークを活かして
さらにステップアップを
高校時代の担任・渡辺猛史先生と。高校時代の担任・渡辺猛史先生と。

 最初の頃はあまりコミュニケーションを取れていなかったのですが、大学受験の準備にあたり、少しずつ話をするようになりました。一緒に情報集めをしたり、論文を書く作業のサポートを行ったりしていました。作業を進める中で、何度もつまづいて、そのたびに「(推薦入試を)やめてもいいんだよ」と言っていたんです。でも彼女は「やります」と答えました。

 宮島さんはフットワークが良く、在学中に他校の生徒や大学生、大学教授など多様な人に会うことで、力を伸ばしました。そのフットワークの良さを今後も活かして、いろいろな人に会って見識を広げ、ステップアップしてくれればと思います。
(渡辺猛史先生)

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