京都
受験者数は微減も関西圏で最も高い受験率
関西圏ダントツの12・4%(昨年度12・3%)という高い受験率で、初日の受験者数は2549人(同2537人)となった京都。
他府県と比べ併願の文化が強く、後期入試にあたる3日目以降も受験が活発であることも特徴です。
◆男子校◆ 最難関校の洛星が人気継続 後期入試で最後のチャレンジ
高い進学実績に定評のある東山は3種類の入試でともに受験者数が減少し、それに伴い競争率も低下、やや広き門となり、受験生にとっては狙い目の年となりました。
洛星は、昨年大きく受験者数増となった勢いをそのまま維持しています。また、同校で特筆すべきなのが後期入試で、関西全体の中学受験シーズンがほぼ終了した6日目に設定されています。この独特の日程から、他府県も含めて受験生にとっては最難関校にチャレンジできる“最後の砦”として位置付けられており、競争率も4・26倍と非常に高いものとなっています。
◆女子校◆ 京都女子で併願が大幅増 全体的には落ち着いて推移
京都の女子校受験者数は、昨年から横ばいという結果でした。そのなかで京都女子は、併願志向のB1日程307人(同2 5 5 人)・B2日程2 5 9 人( 同183人)と大幅増。女子のチャレンジ校として高い人気を集めました。
同志社女子は、一昨年の大幅増の反動もあって、全体で受験者数731人(同745人)と、昨年に引き続き落ち着いた入試となりました。
一方、ノートルダム女学院は、すべての入試で受験者増。ここ数年、連続で受験者が増加しており、人気の高まりをうかがわせます。
他の学校は、おおむね大きな変化はなく、落ち着いた推移を見せました。
◆共学校◆ 大学附属校は各校で明暗 適性検査型のニーズも
最難関校の洛南高等学校附属は、男子が529人(同428人)と101人もの激増(女子は微減)。昨年は受験者数が減少した同校でしたが、勢いが戻り、人気が健在であることを示しました。男女合わせた競争率は2・69倍(同2・36倍)となり、難易度も上昇しています。
大学附属校を見てみると、2科入試の導入が話題となった同志社は425人(同402人)、同志社国際も233人(同205人)と増加。立命館系列では、立命館が前期で2 9 7 人( 同273人)、立命館宇治は初日215人(同247人)。女子校である同志社女子を含めても、大学附属校は同じ系列内の学校で明暗が分かれる傾向が出ましたが、大学附属校そのものの人気が高いことは変わりません。龍谷大学付属平安と京都産業大学附属は、ともに例年並みとなっています。
一方、洛北や西京、南陽など公立中高一貫校が多く、適性検査型入試を導入している学校が多いことも京都エリアの特徴です。
大谷で13人、京都橘で45人、花園で61人、京都先端科学大学附属で22人がこれに挑みました。
奈良
東大寺学園で受験者増
帝塚山の2次B日程が午後入試に
昨年度は市立一条、今年の県立国際と2年連続で公立中高一貫校が誕生している奈良。初日受験者数は808人(昨年度802人)と微増、受験率は7・3%(同7・0%)となりました。
大きなトピックとしては、帝塚山の2次B日程が午後入試となったこと。これにより、午前入試で最難関の東大寺学園を受験し、午後入試で帝塚山を受験する流れができたことになります。
難関の男子校である東大寺学園の受験者数は、903人(同856人)と大きく増加。
唯一の女子校である育英西は例年並みの結果でした。
帝塚山は増加。
一方、西大和学園は受験者数は減少したものの、グループ討論やプレゼンを課す入試が特徴の21世紀型特色入試では、189人(同168人)と増加しました。最難関校の一角として、変わらぬ存在感を示しています。
ほか、智辯学園の適性検査型で10人、智辯学園奈良カレッジの思考力型が24人・表現力入試が22人となり、奈良県の学校でも多くの受験生が多様な選抜方式を活用していることがわかります。
和歌山
受験者数・受験率とも低下 変わらぬ地元志向
関西圏で唯一、受験者数・受験率ともに低下した和歌山。初日受験者数625人(昨年度650人)、受験率8・4%(同8・7%)となりました。和歌山の受験傾向は地理的な事情からも地元志向が強く、他府県の学校を受験するケースが少ない土地柄です。コロナ禍でその傾向が強まり、ここ数年は県内での中学受験は活況でしたが、今年は落ち着いた中学受験熱となりました。
智辯学園和歌山と開智は例年並み、近畿大学附属和歌山は微減、女子校の和歌山信愛は全体で253人(同235人)と増加になりました。
滋賀
他府県の影響を受けつつも、立命館守山が健闘
滋賀は初日受験者数4 5 3 人( 同435人)、受験率3・3%(同3・2%)とそれぞれ微増。
滋賀の受験生は京都や大阪の学校を受験するケースも多く、他府県の増減に影響を与えやすく、かつ受けやすいことが特徴です。
学校別で目立ったのは立命館守山です。大学附属校人気を背景にしてか、初日午前220人(同188人)・午後で284人(同216人)とそれぞれ大きく増加。県立守山中学校受験者の受け皿ともなる適性検査型でも、52人がチャレンジしています。
その他の学校に大きな変動は見られませんでした。









