私立中高進学通信
2024年特別号
Student’s Chat Spot
西武台千葉中学校
職業を知り、大学を知り、異文化を知りながら成長
社会の中で、世界の中で、活躍できる自分を模索する

世界を知り、自ら考え行動する人材を育てる西武台千葉には、中学で取り組む興味深いプログラムがたくさんあります。今回はその中から、『C&Cプログラム』『福祉教育』『海外語学研修』にフォーカスして、中学3年生の皆さんからその内容をお聞きしました。
自分が就きたい職業を
イメージし始める中1
――西武台千葉には『C&Cプログラム』という、独自のキャリア教育があると聞きました。

「美術部に所属しています。昨年度は油絵に取り組み、今年度は新たに水彩に挑戦しています。いつも高校生と一緒に活動しているので、先輩方の体験などを聞くのも楽しいです」
М・Sさん
そうなんです。中1~中3までの3年間を通して、将来就きたい職業をイメージしながら、進むべき大学・学部などの進路も考えていこうというプログラムです。
T・Оさん
『C&Cプログラム』の1つ目のCは「チャレンジ」を、2つ目のCは「コミュニケーション」を表しています。
C・Uさん
私たちはその“チャレンジ・アンド・コミュニケーション”を意識して、まず中1ではキッザニアに出かけ、グループに別れてさまざまな職業体験をしました。なお、どの仕事も英語で行いました。
T・Оさん
僕はキッザニアで宅配便の仕事に従事しました。荷物の管理・配達の仕方から、お金の流れまで実際に体験することで、流通の仕組みが理解できて面白かったです。
М・Sさん
私は文具メーカーの仕事体験で、容器に自分の好きな色の絵の具を詰める業務をしました。美術部に所属していることもあり、実際にその絵の具を使って水彩画を描き上げたことが思い出に残っています。
C・Uさん
私も世の中にあるいろいろな仕事を知ることで、将来の自分の職業を考えるきっかけになったと思います。

キッザニアでの職業体験の様子。
数年先の大学受験に臨む
心構えを養う中2
――中2の『C&Cプログラム』では、どんなことに取り組みましたか?

「バドミントン部に所属しています。次の地区大会が中学では最後の大会になりますが、そこを勝ち抜くと県大会出場が見えてきます。みんなで全国をめざしながら、勉強との両立に頑張っています」
T・Оさん
中学2年生のときは、最初に早稲田奉仕園にてグループに別れて大学生とディスカッションを行い、現役の大学生と対話するプログラムに参加しました。その後、私たちは、早稲田大学を訪問しました。
C・Uさん
大学受験といってもまだ具体的なイメージが湧かなかったのですが、早稲田大学をはじめ都内の各大学で学んでいる現役の大学生の皆さんから、大学生の日常やキャンパスライフのことについて、直接話を聞くことができる貴重な機会になりました。
М・Sさん
親からは、「大学は楽しいところだからぜひ行くべきだ」とよく言われていますが、正直何をしているところかわかりませんでした。なので、「大学生活が楽しい」と話す学生さんたちに会えて、専門分野について熱く話をする学生と触れ合えた事で「大学に行こうかな」という気持ちになりました。
T・Оさん
自分の興味ある学部・学科について、事前に調べていたことを大学生に質問したり、返ってきた答えから次に自分は何をするべきかなどと、いろいろと考える機会もありました。まさに“チャレンジ・アンド・コミュニケーション”のスキルが養われたと思います。
М・Sさん
大学生が案内してくれるキャンパスツアーも楽しかったです。広大な図書館や、学部・学科ごとに専用の建物があることなど、「大学ってすごいな」と思うことがたくさんありました。
C・Uさん
大学受験はまだもう少し先のことだけど、その心構えが少しはできたかなと思います。

キャンパスツアー(早稲田大学)の様子。
“アサクサ”で留学生と
コミュケーションを図る中3
――中3の『C&Cプログラム』は、グローバルな内容だと聞きました。

「生徒会で議長を務めています。生徒総会をはじめとするさまざまな学校行事の際には、司会進行を担当することが多いので、大きなやりがいをもって取り組んでいます」
T・Оさん
はい。関東近郊の大学で学んでいる留学生と一緒に、日本の代表的な観光地の1つである浅草へ散策に出かけました。題して、『英語de散策~浅草編』です。
C・Uさん
留学生1人に対して、生徒4~5人がアテンド役となって浅草を案内する企画です。
М・Sさん
私の班ではフィリピン人の留学生を案内しました。私は人見知りなので、初対面の人と話をするのが苦手なのですが、その方はとてもフレンドリーな方で浅草にも詳しいようでした。気がつくと私が浅草を案内してもらっていました(笑)
C・Uさん
浅草散策のプログラムは事前に用意して、それを当日の“しおり”として留学生に渡しました。私たちの班で一緒になった留学生はスペイン人で、時おりスペイン語を教えてもらえるという機会がありました。
T・Оさん
僕の班はアメリカ人の留学生で、英語力を試す絶好の機会ととらえて、“チャレンジ・アンド・コミュニケーション”してきました。
М・Sさん
その結果はどうでしたか。
T・Оさん
留学生の言葉の意味はちゃんと聞き取れましたが、大まかなことしか返すことができなかったように思います。僕から伝えたいことがあるのに、上手く表現できず悔しい思いをしました。そこは今後の課題として捉えています。
М・Sさん
私たちは好きなアニメの話で盛り上がりました。私も今後はもっとコミュニケーションの部分を特に磨いていきたいです。
C・Uさん
このプログラムは、中3の秋に実施するオーストラリアの『海外語学研修』の予行練習にもなっています。その日に向けて私は、英検準2級に挑戦しています。

浅草散策の様子。
不自由を自分事として
体験する『福祉教育』
――『C&Cプログラム』の内容がよくわかりました。『福祉教育』のプログラムについても教えてください。
C・Uさん
『福祉教育』は、中1から3年間で「聞こえない」「見えない」「動けない」という3つのテーマを学ぶプログラムです。
М・Sさん
実は今日そのプログラムがあり、今回は視覚障害者の方から直接、お話をうかがいました。その方の言葉で特に印象に残ったのは、「目が見えないからこそ、声で伝えてほしい」ということです。街中には危険がたくさんあるからこそ、障害のある方々をサポートする際には、きちんとした声掛けが必要になることを改めて実感しました。
T・Оさん
そうですね。僕は昨年「手話講座」を受講しましたが、聴覚に障害のある方とのコミュニケーションについて、深く考えた貴重な時間になりました。
C・Uさん
私は今日、実際にアイマスクをつけて階段を降りる体験をしました。単に「階段があるから気をつけて」ではなく、例えば、「階段がどの位置にあるのか」「何段ありその先に何があるのか」など、しっかりと声で伝えることの大切さを学びました。
間もなく英語力を試す
『海外語学研修』へ
――この秋(10月)にはいよいよオーストラリアでの『海外語学研修』(5泊7日)が始まりますね。皆さんの意気込みを聞かせてください。
T・Оさん
オーストラリアでは2泊のファームステイにも挑戦します。昨年行った先輩に話を聞くと、ステイ先の皆さんは早寝早起きが当たり前のようです。なので、英語力の強化とともに、今のうちから苦手な早起きにも挑戦したいと思っています(笑)
М・Sさん
『海外語学研修』に向けて今、フィリピンとオンラインで結んだ英会話のレッスンを受講しています。ファームステイではステイ先のご家族とのコミュニケーションを楽しみたいと思っています。
C・Uさん
貴重なファームステイが体験できるので、農場にいるたくさんの動物たちとも触れ合ってみたいです。同時に西武台千葉で鍛えた英語力をフル活用しながら、日本とは異なる飼育方法などについてもたくさん質問して、学びたいと思っています。
T・Оさん
英語力の強化といえば、西武台千葉には、1冊の教科書を1年に5回、繰り返して学んでいく『5ラウンドシステム』という授業もあります。その効果を僕自身も実感しているので、オーストラリアで思いっきり楽しんできます!
西武台千葉中学校
〒270-0235 千葉県野田市尾崎2241-2
TEL:04-7127-1111
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