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私立中高進学通信

2024年特別号

校長先生インタビュー

千葉日本大学第一中学校

一人ひとりの「好き」や「興味」から夢を描き
自ら進路を選べる生徒を育てたい

広大な敷地に充実した施設を備えた環境のなかで、生徒たちはのびのびと個性を育んでいます。人工芝が美しいグラウンドには、イキイキとした生徒たちの姿が見られます。

広大な敷地に充実した施設を備えた環境のなかで、生徒たちはのびのびと個性を育んでいます。
人工芝が美しいグラウンドには、イキイキとした生徒たちの姿が見られます。

2024年4月、羽鳥和弘先生が千葉日本大学第一中学校の校長に就任しました。同校が男子校だった時代から40年近くにわたり、生徒を見守り卒業生と親交を深めてきた羽鳥先生。校長として「生徒が夢をつかめる学校」をめざします。

生徒と距離を近く保ち
一人ひとりの支えとなる
校長室には、卒業生から贈られた就任を祝う胡蝶蘭が飾られています。部活動の顧問や担任として深く関わった卒業生と、今でも親交が続いているそうです。校長室には、卒業生から贈られた就任を祝う胡蝶蘭が飾られています。部活動の顧問や担任として深く関わった卒業生と、今でも親交が続いているそうです。

 私が就任した当時、本校は男子校でした。年齢が近かったことから生徒たちはまるで兄のように私のことを慕ってくれ、私も兄弟のような気持ちで生徒に接していました。それから時を経て共学化2年目の中1の担任となった頃から、生徒に対する気持ちが父親的感覚に変わってきたように思います。この時は6年間持ち上がりを初めて経験した学年であったこともあり、高校の卒業式後の教室で生徒の前で泣いてしまったことを覚えています。それまで多くの卒業生を送り出してきましたが、このときの感動は今でも鮮明な印象に残っています。

 また教頭になるまでの30年間は高校テニス部の顧問をしていました。OB・OGたちのなかには今でも毎年会う機会を作ってくれる代もいます。お子さんを本校に入学させる卒業生も多く、とてもうれしいことです。こうした卒業生と会うたびに、中1から高3までの成長を見られる、さらに卒業後も付き合いが続けられることに、本校に勤務して本当に良かったと思っています。

 多くの生徒と接するなかで、一人ひとりに目を配りそれぞれの特性に応じた声がけをすることを大切にしてきました。この年代の生徒は、私たち大人からすると些細なことに思える友人関係のことで悩みがちですが、そうした悩みを後回しにすると大きな不安につながり、学校生活に支障をきたすことさえあります。変化に気づいたらすぐに声をかけ、話を聞くようにしています。放課後に1~2時間、生徒の悩みや相談を聞くこともありました。とくに女子生徒は話を聞くことで、大きな支えになると感じています。

有言実行をめざし
成功の喜びを味わってほしい

 高3の担任であった時に卒業する生徒へよく言っていたのは、「有言実行をめざせ」ということでした。結果が思わしくなかった時のことを考えると、自ら「こうしたい」「こうする」と宣言するのは勇気が要るものです。しかし、その宣言こそが達成に向けた努力を惜しまない原動力となり、目標を達成した時の喜びを一層大きなものにするのです。勇気をもって自分の意志を表明することが、挑戦する過程でのモチベーションを高め、最終的な成功の喜びを深めます。

 私自身も日ごろから楽しいと思えること・前向きになれることを考え、それを目標にして行動するようにしています。私生活では「今度は家族と〇〇へ行こう」「趣味のゴルフで今度はこうやって打ってみよう」、仕事では「今までのことをたんに踏襲するのではなく、改善できることはないか」「新しい取り組みとしてできることはないか」といったことです。 小さなことでもこのように習慣を積み重ねることで、生徒にも「有言実行」の姿勢を培ってほしいと思っています。

夢をもち、自ら進路を選べる
生徒を育成したい

 40代後半となって生活指導主任となり、教務主任を経て教頭になりました。管理職になってからは全体を見るように心がけるとともに、担当した入試広報、海外研修や総合探究の改革に努めました。今年校長に就任するにあたり、最も力を注ぎたいのは、「夢をもち、それが将来の職業につながる進路を自ら選ぶことができる生徒を育てる」ことです。そこで次の3つのことを方針として掲げました。

 第一に、学力を育むカリキュラムの推進です。生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせたカリキュラムを推進し、自信をもって未来に向かって進むことができるようサポートしていきます。

 次に、グローバル教育の一層の充実を図ります。世界がますますグローバル化する中で、国際的な視野を持ち、異文化理解やコミュニケーション能力を身につけることは極めて重要です。そのために中1~高2で行っているオンライン英会話に加え、中2・中3で行う留学生との交流会、希望者には中3のシンガポール語学研修、高1のイギリス語学研修、高2のオーストラリア語学研修など数多くの機会を用意し、生徒たちが国際社会で活躍できる力を育成していきます。

 最後に『千葉日探究プログラム』の確立をめざします。総合学習・総合探究で将来の進路につながるプログラムを用意することで、大学入試だけでなく社会人としても必要となるプレゼンテーション・スキルの向上を図るとともに、自分の好きなことや興味のあることから将来の仕事につながる進路を見つけられるようにしていきたいと考えています。その一環として、中1・中2では探究活動、中3ではインターン、高1では身近な社会問題の解決に取り組み、高2の起業プログラムにつなげていきます。そして高3では、それまでの活動の集大成として自分史を作成することで、将来につながる夢を明確にしていきます。

 本校は日本大学付属の中高一貫校ですが、国公立大学を含めて進学先に幅広い選択肢があります。「今の時点ではまだ自分の将来の夢がない」というお子さんも多いと思いますが、中高6年間の楽しく充実した学校生活のなかで夢を育み、それを実現するためのサポートを行っているのが私たちの学校です。

積極的に交流を図る羽鳥校長は、生徒たちに親しまれています。写真は、取材の撮影中に通りかかった中1の生徒たち。積極的に交流を図る羽鳥校長は、生徒たちに親しまれています。写真は、取材の撮影中に通りかかった中1の生徒たち。
日替わりメニューや丼物、おにぎり、焼きそば、焼き立ての自家製パンなどを販売しているカフェテリア。「中学生にはフライドポテトが大人気です」と微笑む羽鳥先生。日替わりメニューや丼物、おにぎり、焼きそば、焼き立ての自家製パンなどを販売しているカフェテリア。「中学生にはフライドポテトが大人気です」と微笑む羽鳥先生。
羽鳥和弘 校長先生羽鳥和弘 校長先生

教員をめざして日本大学理工学部数学科で学び、1985年4月より千葉日本大学第一中学校・高等学校の教員として着任。生活指導主任、教務主任、教頭を経て2024年4月、校長に就任。 趣味は大学時代に培ったテニス、社会人になってから始めたゴルフとスキー。音楽ではロックとジャズを愛聴している。

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