私立中高進学通信
2023年特別号
卒業生インタビュー
千葉日本大学第一中学校
生徒の大切な時期を預かるという責任感
サッカー部の練習場所、第一グラウンドにて。陸上トラックの内側にあるグラウンドは、ミスト付き人工芝で、
夏の熱中症対策も万全。最高の環境で練習できます。
千葉日本大学第一の卒業生で、今は同校の教員として日々生徒と向き合っている2人の先生。中学から入学した綱嶋先生と、高校から入学した山中先生、それぞれの視点から、同校の魅力や教員としての想いなどを聞きました。
綱嶋 大輔先生
千葉日本大学第一中学・高等学校を経て、日本大学文理学部史学科へ進学。大学卒業後は同校に非常勤講師として着任、その後専任教諭に。担当教科は社会、中学サッカー部顧問。
山中 敏一先生
千葉日本大学第一高等学校卒業、東京学芸大学教育学部中等教育教員養成課程数学専攻。大学卒業後、千葉県立高校教諭を経て、千葉日本大学第一中学校・高等学校の専任教諭に。担当教科は数学、中学サッカー部顧問。
――千葉日本大学第一を志望したきっかけを教えてください。
綱島先生
小学生の時、文化祭で見た在校生たちの楽しそうな様子に惹かれました。今も校風はそのままです。本校は大学受験勉強だけにとらわれないゆとりのある教育が実践されていて、のびのびと充実した中高時代を過ごすことができます。教員も生徒もギスギスしたところがなく、おおらかな雰囲気はこの学校の魅力だと思います。
山中先生
私の場合は、中学は公立の学校へ通い、高校受験をして本校に入学しました。本校は中学サッカー部の活動が盛んで実績を挙げていたので「高校から合流して一緒に活動ができたら楽しそう」と思えたからです。また、国公立大学を志望していた私にとって、日本大学の付属校でありながら他大学への進学実績があることも魅力でした。
――いつ頃から、どのような理由で教員をめざすようになったのですか。
綱島先生
中学に入学してすぐに、良い意味で「この学校の先生は小学校までの先生とは違う」と感じました。生徒のことを親身になって考え、熱意をもって一生懸命に取り組んでいる先生方にたくさん出会えたことが、教員をめざすきっかけになりました。なかでも大きな影響を受けたのは、中1・中2の歴史を担当していた、現校長の村中隆宏先生です。もともと勉強が好きではなかった自分でも、先生のおかげで勉強が楽しいと感じられるようになりました。高2で具体的に進路を考えるようになると、村中先生の出身学部であり、教員の養成にも力を入れている日大文理学部史学科への進学を決めました。大学時代から母校で教員になることをめざしてきました。
山中先生
自分の高校時代は、サッカー部の活動と大学受験勉強の両方に全力で挑戦できたからこそ充実していたと感じています。その延長上で、数学とサッカーを両立できる教員をめざすようになりました。そして「進学校では本気でスポーツをすることができない」とか「スポーツ好きは勉強が苦手」といった偏見なく、「勉強も部活動も両立できる環境」をいつか母校で実現したいと思うようになりました。
――生徒への想いや、教員として大切にしていることを教えてください。
山中先生
私自身がこの学校で学んだOBということもあり、まるで妹や弟のように親しみを感じながら、親身になって生徒と接しています。私たち大人と違い、生徒にとって一日一日がとても大切な時期です。その思春期の大切な時期をお預かりしているという責任感を重く受け止めています。そのために、教員も生徒と同じように日々学び、一緒に成長できる存在でありたいと思っています。また、今目の前にいる生徒のために、スピーディに物事に取り組むことも大切にしています。例えば部活動に必要な設備を新調したいという場合に、それを実現できるのが2~3年後というのは遅すぎます。それまでに卒業してしまうことだってあるのです。
綱島先生
生徒も保護者も、学校を気に入り選んでくださっているので、「この学校にいれて良かった」と感じてもらえるよう力を尽くすことを大切にしています。「兄弟・姉妹もこの学校で学ばせたい」と思ってもらえるような学校でありたいですね。
――千葉日本大学第一の魅力を教えてください
綱島先生
気持ちにゆとりをもって、自分らしく学力を伸ばしていける、付属校ならではの学習環境は大きな魅力です。平成30年度に完成した新校舎をはじめ、広大なキャンパスには芸術棟、第一・第二グラウンド、野球場など充実した設備が揃っており、生徒のやる気や個性を引き出す理想の環境も整っています。また、学年を越えて仲が良く、中高で一緒に取り組む部活動や学校行事が盛んで、高2の修学旅行などを通して高校から入学してくる生徒もすぐに打ち解けられます。
山中先生
やるべきことをすぐに実践するフットワークの軽さや柔軟性は本校の大きな強みです。ここ数年はさまざまなバックグラウンドをもった若手の教員も増えていて、意見も柔軟に受け入れてもらえます。伝統の良さを活かしながらも慣習にとらわれすぎずに、変えるべきところは変えていこうという柔軟性もあります。それは、成長著しい生徒にとって「この1日」がとても大切であるという共通認識があるからです。付属校ではありますが、生徒それぞれの進路希望に応えられる体制も整えています。実際に、「部活動に打ち込みながら、他大学をめざしたい」「難関大学に挑戦したい」といった希望を実現する生徒たちの数も、年々増えています。今後も、生徒一人ひとりの希望を叶えられる学校でありたいと考えています。
千葉日本大学第一中学校
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台8-34-1
TEL:047-466-5155
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