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私立中高進学通信

2024年1月号

未来を切り拓くグローバル教育

東京純心女子中学校

特進コースの高1は全員参加
体験から学び力を培うターム留学

非認知能力が身につくリアルな体験を重視している同校。
全員参加のターム留学やセブ島海外研修で、英語力と生き抜く力を鍛えます。

セブ島海外研修に参加した高1生たち。異文化に触れ、考え方が大きく変わる体験となりました。
海外研修には東京都私学財団から助成金が支給されるうえ、同校からの補助もあります。
ターム留学の実費は30~40万円、セブ島海外研修は10万円程度と、比較的安価に参加できるのも魅力です。

『FYMプロジェクト』に伴い
海外研修がさらに充実
右から森扶二子校長と、労作担当の茂木寛子先生右から森扶二子校長と、労作担当の茂木寛子先生

 カトリックのミッション校として、キリスト教精神に基づいた『叡智・真心・貢献』の3つを教育の柱に、社会の変化に合わせて進化を続ける東京純心女子。2023年度より、生徒それぞれが得意分野を見つけ、それを活かした“使命”を発見して進路へとつなげる『FYM(Find Your Mission)プロジェクト』を始動させました。

「グローバル社会において、多様な人々と協働しながら変化を乗り越えていくには、肯定感、自律性、協調性、積極性といった『非認知能力』(※1)の育成が重要となります。わが校ではさまざまな体験を通して興味・関心を広げる機会をふんだんに用意しています」と、森扶二子校長は話します。

 FYMとともに体験学習をより充実させたものが海外研修です。難関国公立大学や最難関私立大学への進学をめざす高校『特進プログラムコース』では、2023年度に3カ月間のオーストラリア・ターム留学を高1生全員に実施。アデレード近郊にホームステイをしながら、現地の公立高校に通いました(※2)。

「11校の公立高校と提携しており、1校につき2~4名の純心生が通い、現地の生徒と一緒に授業を受けます。生徒たちは日本で日頃から英語力を鍛えていますが、やはり現地校の授業についていくのは大変です。そんな状況下でも苦労を乗り越え、切り拓いていく力を身につけてほしいと考えています。
『特進コース』の生徒たちは現地で探究活動にも挑戦します。ホストファミリーやクラスメート、教員の協力を得ながらテーマに沿って話を聞いたり調べたりすることで、より深い交流と英語力の向上を期待しています」

※1 非認知能力…学力テストの点数や偏差値、IQ(知能指数)のようには数値化できない粘り強さや自己肯定感、コミュニケーション力、協調性、セルフコントロールなど人間的な力。

※2 2024年度はニュージーランドへ滞在する予定。

留学でこれからの社会を
生き抜く力を身につける

 難関私立大学、看護医療系・芸術系など多様な進路に対応する高校『セレクトデザインコース』では、高1の全生徒が1週間の『セブ島海外研修』に参加。世界中から留学生が集まる語学学校の寮で生活し、一緒に授業を受けます。

「スラムの子どもたちと過ごすボランティアや現地学生との交流も組み込まれた、短期間ながら密度の濃いプログラムです。もちろん、英語力も確実に向上します」(労作担当/茂木寛子先生)

 同コースでは高1を対象に、希望選抜制のターム留学も行っています。選ばれた生徒2名は、長年交流を続けてきたシドニー近郊の姉妹校で2カ月間学びます。現地校で行われる日本語の授業では、純心生が先生のアシストに入ることもあるそうです。

 留学を経た生徒たちは、主体性や積極性を身につけ、大きく成長すると森校長は語ります。

「いずれの留学も、育てたいのはグローバル社会をたくましく生き抜く力。“文化は違っても同じ人間なのだ。世界は広いのだ”と肌で感じ、その先にある使命を見つけてほしいと考えています。
 以前はおとなしかった生徒が、帰国後には学校説明会で留学体験を積極的に語ったり、学校行事でリーダーシップを発揮するようになったりと、全員が個々に成長を見せ、その変化が学校全体に波及する好循環が生まれています」

オーストラリアで異文化を楽しみ、自分を見つめ直す経験も
留学体験で成長を実感! ターム留学体験記
生徒インタビュー1
オーストラリア・アデレードの
公立高校に探究型ターム留学
期間:2023年1月~4月
自分の殻を破ることができ
世界が広がりました
Yさん(高2/特進プログラムコース)Yさん(高2/特進プログラムコース)

 現地の高校で驚いたのは、日本にはない選択科目がたくさんあったこと。私は『ドラマ』を選択し、5~6人のグループで映像を作って発表しました。最初は英語に苦労しましたが、頑張って話してみたところ、周りも理解しようとしてくれて、少しずつコミュニケーションが取れるようになりました。

 失敗を恥ずかしいと思うタイプでしたが、勇気を出して先生やクラスメートにわからないことを質問すると、みんなが親切に教えてくれます。「とにかくやってみれば何とかなる」と気づき、自分の殻を破ると同時に、世界も広がりました。

 探究学習ではオーストラリアの健康食品を調べ、日本との比較を考察しました。スーパーを回って現地の食品について解説をしてくれたホストマザーに感謝です。

「すぐに話が弾んで、たくさんの仲間ができました」とYさん。

「すぐに話が弾んで、たくさんの仲間ができました」とYさん。


自分の意見や意思、感謝の気持ちを
伝える大切さを学びました
Fさん(高2/特進プログラムコース)Fさん(高2/特進プログラムコース)

 最初は完璧な英語を話そうと固くなっていましたが、現地の先生や生徒が片言の日本語で「こんにちは」と話しかけてくれたことがうれしくて、“前向きにコミュニケーションを図ろうとする姿勢”こそが大事なのだと気がつきました。留学中に英語を話すことへの抵抗感がなくなり、リスニング力も上達しました。今も現地の友達と電話で話しています。

 土地の気候や風土と雑草との関係をテーマにした探究学習も行い、学校の先生からの協力を得て、土地のPHを調べて日本とオーストラリアの比較を行いました。

 オーストラリアでは日本のように察してもらえることはありませんが、自分の意思を伝えれば尊重してもらえます。そうした関係性特有の居心地の良さや、感謝の気持ちを伝えることの大切さも実感しました。

「日本とは異なる文化に触れ、多くの刺激をもらえます」とFさん。

「日本とは異なる文化に触れ、多くの刺激をもらえます」とFさん。

生徒インタビュー2
シドニー近郊の姉妹校
キャロラインチザムカレッジにターム留学
期間:2023年1月~3月
シャイだった自分が
積極的に英語を話せるように
Sさん(高2/セレクトデザインコース)Sさん(高2/セレクトデザインコース)

 現地校ではどの授業もディスカッションが多く、英語は速くて聞き取れず、最初は泣きそうでした。そんな私にクラスメートが「とりあえず話してごらん」とアドバイスをくれたことが転機となり、会話を増やしたことで口も耳も慣れ、少しずつ聞き取れるようになりました。

 ホームステイ先には同世代のホストシスターが2人いて、宿題のわからないところを教えてもらうなど、たくさん助けてもらいました。生活習慣の違いに戸惑うこともありましたが、ホストマザーに「日本のことはいったん忘れてごらん」と諭され、受け入れられるようになりました。身をもって多様性や異文化を学べた気がします。

 現地ではイエスかノーかを必ず聞かれ、自分で決めて行動しなくてはなりません。優柔不断なタイプでしたが、留学を体験して自分の意見を言えるようになり、前向きになりました。

ホストファミリー宅で、仲良しと一緒にホームパーティも楽しみました。

ホストファミリー宅で、仲良しと一緒にホームパーティも楽しみました。


シドニーの大学へ進学する
目標ができました
Iさん(高2/セレクトデザインコース)Iさん(高2/セレクトデザインコース)

 外国人の友達をつくりたくて留学制度が整っている純心に入学したので、ターム留学ができてとてもうれしかったです。留学の前半はご両親が共働きの家庭に、後半は救急救命士をしているシングルマザーの家庭にホームステイしました。後半の家庭には小さな子どもが2人いて、ママが急な仕事でいない時は大学生のシッターが来てくれるなど、さまざまな家族の在り方を知ることができました。

 オーストラリアでは自分から質問や発言をしないと、お構いなしに会話が進んでいきます。少しでも疑問に思ったら、ためらわずに聞く姿勢が身につき、発言することが苦ではなくなりました。

 8週間の留学で、英語は格段に上達しました。シドニーが大好きになり、今はシドニーの大学への進学を目標に頑張っています。

「ターム留学で、オーストラリアに素敵な仲間がたくさんできました」とIさん。

「ターム留学で、オーストラリアに素敵な仲間がたくさんできました」とIさん。

進学通信 2024年1月号
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