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私立中高進学通信

2019年10月号

私学の英語最前線

関東学院中学校

3形態の授業の相乗効果が
4技能を効果的に伸ばす

2015年度より、さまざまな授業改革に本格的に取り組んできた同校。英語4技能をバランス良く伸ばし、生徒が自主的に英語を使いたくなるモチベーションの向上を3種類の異なる形態の授業を設けて徹底的にサポートしています。
英語科の通常授業で基礎を徹底トレーニング

 横浜バプテスト神学校をルーツにしたキリスト教の教えを基礎とし、真の意味でのグローバル教育を推進してきた同校。開校以来、グローバル教育を積極的にカリキュラムに取り入れ、なかでも英語教育に関しては、"使うことで伸びる・伸ばす英語"がキーワードとなる、形式の異なる多彩な取り組みを展開しています。

 2020年度以降の大学受験改革を見据え、英語4技能のレベルアップに加え、ネイティブと同様の発想で話すことができる実践的な英会話力の向上と、英語を使いこなせるようになるための意識そのものをしっかりと生徒に定着させる授業を実践し、生徒の意欲を高めています。

 英語科の特徴的な取り組みは、大きく3つ挙げられます。一つは、通常の英語の授業を、生徒参加型のアクティブな内容にし、生徒のスピーディーなレスポンスを引き出す授業展開を行っていることです。

「中1では週6時間の授業のうち5時間は日本語教員が担当し、1時間をネイティブ教員による英会話の授業に割り当て、しっかりと英語力の基礎を作ります。使用テキストも、教科書をアレンジして教員同士が情報を共有しながらバージョンアップしているオリジナル教材です。
 授業ではiPadと電子黒板を使って、例文に対して会話の受け答え方を自分ならどうするかを考えるほか、提示される絵を見てその名前を即座に答える、会話をグループワークで行うなど、英語を話す方法を体に染みこませ、文法を自然に理解できるように導くなど、スピード感のある生徒参加型の授業を行っています。
 授業の最後には、まとめとなるオリジナルの演習プリントを書き込ませます。それをファイリングすることがノート代わりとなり、効率良くポイントを押えた復習に役立ててもらいます」(英語科/尾作茂樹先生)

 オリジナル教材作りでは、生徒が本当に必要な指導を徹底するため、習得学年の順序にとらわれず、先の学年の英単語を教えるなどの工夫も凝らされています。教科書を読み上げる、黒板を板書するといった一般的な授業風景が見られないのも、同校の英語の授業の特徴です。

「通常の授業で最も重視しているのは、相手の言っていることをきちんと聞き、いち早く自分の伝えたいことを伝達するトレーニング『クイックレスポンス』。そして、適切な"伝わる"表現方法の習得です。自然なクイックレスポンスを身につけることは、外国語学習で最も大切な正しい単語や模範的な文法をテンポ良く選択する能力と、発信力を高めます。
 さらに、話す時の表情や身振り手振り、どう感情を込めて話せば伝わるかを知り、身をもって体験することにより、確実に伝わる英語力が高まり、生徒自身の"もっと英語を話したい"意欲が向上します」

『ベルリッツ・メソッドⓇ』と『オンライン英会話』が実践の場

 ハイレベルなトレーニングを徹底する通常の英語の授業が英語力の"インプット"の場だとすれば、2018年度より始まった『ベルリッツ・メソッドⓇ』の授業(中1~高2対象)と、朝のホームルームを活用して行われる『オンライン英会話』(高1対象)は、通常の授業で蓄えた力を存分に発揮する、実践的"アウトプット"の場です。

『ベルリッツ・メソッドⓇ』の授業は、週2時間の総合の時間を使い、英会話スクールであるベルリッツのネイティブ講師を招いて行われます。45名のクラスを3つのグループに分け、各グループに1名ずつ講師がついてオールイングリッシュで実施されています。

「ベルリッツの授業は内容も多岐にわたります。リスニングの練習としての英語の伝言ゲームや、折り紙の折り方を英語で説明してみるなど、生徒が興味を持てる題材を扱っています。アクティビティ感覚で楽しみながら英語を身につけられる内容が、生徒にとても好評です。
 また、意図的に多彩な出身国の講師陣を招いています。欧米圏、アジア圏など文化の違う多国籍の講師とまんべんなくコミュニケーションすることで、生徒たちの国際理解力も育まれていきます」

 もう一つのアウトプットの場となる『オンライン英会話』は、フィリピンの英会話学校と同校を結んだ、1回25分間のマンツーマンレッスンです。月・水・木・土の朝のホームルームの時間を使い、英検の二次試験問題をテキストとして活用。どの級の問題を学ぶかを選んで、リスニング、スピーキング、リーディング力を高めていきます。

「オンライン英会話は、中3で2級、高校卒業までに準1級取得を目標とする英検対策としての側面もありますが、本校のネイティブ教員以外のネイティブ講師との会話で得られる学びも大きいです。マンツーマンレッスンだからこそ、微妙な発音や文法、単語の読み間違いなど、細かいところもしっかり指導してもらえますし、試験問題に対する達成度が自分で確認できるなどメリットは大きいです」

 これらの取り組みにより、英語の受信力と発信力がリンクして、生徒のモチベーションと実力がアップしていると尾作先生は言います。英検だけでなく、TOEICやTOEFL、GTECなど各種検定試験の受検者数、合格者数も伸び、日頃の学びで培った英語力をさらに伸ばそうとする生徒も増え、海外研修プログラムへの参加希望者数が目に見えて増加し、オーストラリアターム留学など、海外で本格的に英語を学びたい生徒も着実に増加しているそうです。同校の三位一体型の英語学習プログラムは、今後も進化していきます。

生徒の声
英語を楽しみながら学ぶことでコミュニケーション力アップを実感
Y.Dくん(中2)Y.Dくん(中2)

 尾作先生の英語の授業は、みんなで会話をしながら進んでいくので、英語を楽しみながら学ぶことができます。教科書にはまだ出てこない単語も、テキストに応じて教えてもらえるので覚えやすく、自分でもよく話せるようになったと自信がつきました。

 ベルリッツの授業はすべて英語で、外国人の先生が何を言っているかわからない時も正直ありますが、尾作先生の授業で学んだことを、ネイティブの先生に実践できるのが、とても楽しいです。実際に英語だけでしゃべってみると、自分の弱点や得意分野もよくわかり、次の勉強に活かせます。

 高1になるとオンライン英会話が始まりますが、自分の実力を試せるチャンスが増えるのも楽しみです。今も英語によるコミュニケーション能力が上がったことを、とても実感しています。

POINT 1クイックレスポンスと伝えるための表現を徹底

 通常の授業は生徒参加型でグループワークなども含めてアクティブに進行。イラストなどを配置したわかりやすいオリジナル教材を活用し、生徒がテンポ良く教員の問いに回答するクイックレスポンスを重視します。

POINT 2オールイングリッシュの『ベルリッツ・メソッドⓇ』

 今年で2年目を迎えた『ベルリッツ・メソッドⓇ』による授業は、外部講師がすべて英語で進行するグローバル教育プログラムです。国際理解力とプレゼンテーション力、コミュニケーション力の強化をめざしています。

POINT 3フィリピンと日本を結ぶ『オンライン英会話』

 フィリピンの英語学校と提携して行われる、英検二次試験問題を活用したマンツーマンの英会話レッスン。ネイティブ講師による懇切ていねいな指導が、リスニング、スピーキングの実践力を伸ばします。英検対策も万全です。

(この記事は『私立中高進学通信2019年10月号』に掲載しました。)

進学通信 2019年10月号
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