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私立中高進学通信

2025年特別号

私学だからできるオリジナル教育

武南中学校

学びをつなげ、次の興味へと発展させていく
武南のフィールドワーク

武南のフィールドワークでは、美術館や博物館の見学、歌舞伎やオペラ鑑賞など、普段なかなか触れられない芸術に出会う機会も豊富です。

武南のフィールドワークでは、美術館や博物館の見学、
歌舞伎やオペラ鑑賞など、普段なかなか触れられない芸術に出会う機会も豊富です。

 武南中学校では、教室の外に出て「実際に見て、感じ、考える」フィールドワークを重ねながら、生徒の興味や関心を広げていく取り組みを行っています。理科・社会・美術など、分野の垣根を越えた多彩なプログラムがあり、それぞれが生徒たちに新たな発見と成長のきっかけを与えています。

多様な体験から広がる学びの世界

 武南では、中学3年間で約15〜20回ものフィールドワークを実施しており、平均すると2か月に一度のペースで、国内外のさまざまな場所に足を運びます。座学だけでは得られない「体験から学ぶ力」を育てることが目的で、どこへ行くかだけでなく、その経験をどのように学びへとつなげていくかを重視しています。

「たとえば芸術鑑賞などは、全員が同じように興味をもつとは限りません。それでも『おもしろい』『つまらない』という感情を含めて、自分の中に“本物に触れた経験”として残してほしいと思っています。FWはあくまで通過点にすぎず、そこから感じたことを生活や学びにどう結びつけていくかに価値があります。
 FWは、学年ごとに目的と学びの方法が少しずつ発展していきます。中1では調べ学習を中心に体験をまとめることから始まり、中3になると自分で問いを立て、考え、まとめる探究的な学びへと発展します。高校では、海外研修なども含め、さらに高度なテーマに挑戦します。
 また、学年を越えた連携も特徴です。高校生が中学生をサポートするなど、縦のつながりを意識した活動の場にもなっています。こうした積み重ねが、単なる行事ではない『生きた学び』を生み出しているのです」(中学主任・津島亜沙子先生)

生徒インタビュー1

“本物”に触れる体験が、学びの深さを変える
史さん(高2)史さん(高2)

 中1のときからさまざまなフィールドワークに参加してきましたが、特に印象に残っているのは昨年の美術フィールドワークです。午前中は埴輪や土器など古代の展示を見て、午後はモネやゴッホといった西洋絵画を鑑賞しました。時代も文化もまったく異なる作品を同じ日に観賞することで、表現の多様さや人間の感性の広がりを感じました。

 引率の国語の先生から「古代と西洋美術を比べて、どんなことを感じた?」と問いかけられたことで、単に“観る”だけではなく“考える”時間をもて、自分なりに考察したことによって、学びが深まったように思います。

 また、アメリカでもフィールドワークに参加しました。現地ではフードバンクのボランティアやMIT・ハーバード大学での特別講義や英語プレゼンテーションなどに挑戦しました。そこでは即興で対応しなければならず、「伝える力」が鍛えられました。帰国後、英語への意識が高まり、将来は国際的な分野で活躍したいという思いが強くなりました。

 今は、模擬国連にも挑戦しています。模擬国連の活動を通して、世界の課題を英語で議論する楽しさを知りました。入学当初は将来像がぼんやりしていましたが、こうした体験を通して「自分で考え、行動する力」が身についたと感じています。

生徒インタビュー2

見て終わりじゃない。興味が深まり、学びが続いていく
藤井さん(中3)藤井さん(中3)

 これまでのフィールドワークの中で特に印象に残っているのは、理科フィールドワークです。中1のときは長瀞で地層や鉱石を観察し、中3では日本科学未来館を訪れました。

 長瀞では本物の石や化石を間近で見て、「教科書で習うことが、実際にこんな形で存在するのだ」と驚きました。科学未来館では“老いパーク”で老眼や聴覚の衰えを体験し、科学の進歩や技術の可能性を実感しました。行く前に調べていた内容と実際に体験して感じたことのギャップが大きく、「もっと調べたい」と思うきっかけになりました。

 また、イングリッシュキャンプで先輩と交流したことも印象に残っています。英語が完璧でなくても、気持ちを込めて話せば通じると実感しました。そこから英語への苦手意識が減り、自分から行動して放課後にALTの先生と話す機会をつくれるようになりました。中3では模擬裁判やロータリークラブの講座など、多彩な体験を通して将来の職業への興味も広がりました。史先輩が取り組んでいる模擬国連にもとても興味をもっています。さまざまな人の話を聞くことで、自分の世界が少しずつ広がっているのを感じます。フィールドワークは、そうした学びの広がりのきっかけだと思います。

生徒インタビュー3

体験の中で見つけた“自信”と“憧れ”
高橋さん(中2)高橋さん(中2)

 中1の社会科フィールドワークで訪れた鎌倉が、いちばん心に残っています。観光地では多くの外国人の方と出会い、写真をお願いされたり、日本の神社について話したりするうちに、「意外と英語で話せるかも」と自信を持てました。それまでは英語に苦手意識がありましたが、人とつながる楽しさを知ってから、勉強への意欲も変わりました。

 芸術系のフィールドワークにも印象的な体験があります。これまであまり触れたことのなかったオペラの鑑賞では、マイクを使わずホール全体に響き渡る声量に感動しました。「どうしてあんな声が出せるんだろう」と疑問が生まれ、表現することの奥深さを感じました。

 先輩からアメリカ研修の話を聞き、即興で英語スピーチをすることがあると知って驚きましたが、「自分も挑戦してみたい」と思いました。英語力だけでなく、状況に応じて考え、表現する力を磨きたいと思っています。

 フィールドワークを通して、「学びは教室の外にもある」と実感しました。これからも、体験から得た気づきを大切にしていきたいです。

生徒と先生が共に学ぶ“幸福な時間”
中学主任・津島亜沙子先生

 今回登場した3名の生徒は、フィールドワークをうまく自分のものにしてくれた成功例だと感じています。自分の興味・関心を見つけ、学びを広げるきっかけとして活かしてくれました。そうした姿を見ると、教員としても非常に嬉しく、「やってきてよかった」と心から感じます。

 また、生徒たちが現地で感じたことを共有し合う時間も、私たち教職員にとって大切な瞬間です。生徒の「楽しかった」「印象に残った」という言葉を聞くたびに、学校全体がひとつになっていることを実感します。まさに、「生徒と先生が共に学ぶ“幸福な時間”」だと思っています。

長瀞を訪問し、岩石の調査などを行う理科フィールドワークの様子。フィールドワークは音楽、美術、伝統芸能の鑑賞、各分野の専門家による講義、地元埼玉の自然調査など、学年ごとにさまざまなテーマで行います。
鎌倉で行う社会科フィールドワークでは、事前に歴史や文化について調べ学習を行い、理解を深めたうえで現地を訪れます。現地では海外からの観光客に声をかけられ、英語で学んだことを説明する場面もあり、学びを実践的に生かす貴重な機会となっています。
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