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私立中高進学通信

2022年特別号

校長先生はこんな人!

武南中学校

「自主・自立・自学・協同」の理念を受け継ぎながら
新たな「武南スピリッツ」を築く

新校長の堂本陽子先生

中学校長に就任された遠藤修平校長。長年、国語教育に携わってきました。

 併設型の中高一貫校として開校し、2020年度に10年目という節目の時期を迎えた同校。学校のスタイルが構築された今、新しいステップを踏み出そうとしています。この時期に中学校長に就任された遠藤修平先生に、同校の教育理念や人材育成のあり方などについてお聞きしました。

――校長として継続していきたい点と変革していきたい点はどのようなところですか。

 本校は、1963年に高校が開校しました。60年前に建学の理念として掲げられた「自主・自立・自学・協同」は、今後も堅持していきたいと思います。中学の開校以来、世の中の動向に合わせて、英語教育・国際理解教育・アジア研修・アメリカ研修などを通じて、グローバル人材の育成に力を入れてきました。その結果として「武南スタイル」が確立できたと考えています。これからは、答えのない問題に答えを導き出せる人材がますます求められるようになると考えられます。多くのフィールドワークを実施していることは本校の特色のひとつですが、今後はフィールドワークをブラッシュアップさせ、探究的な活動を実のある形につなげていく「武南スピリッツ」をつくっていく10年にしていきたいと思います。

 具体的には、まずSTEM教育を取り入れたプログラミング学習の実施です。昨年からSTEM教育を埼玉大学STEM教育センターとの連携で行っています。生徒たちは、鉛筆プログラマでクルマを走らせるという課題に向き合い、デザインや動くしくみ、経済的な制約など、多面的な問題を見出し解決する活動を実践しました。その過程で、教科横断的な学習をし、問題解決能力を高めていきました。

 また、SDGsを意識した総合的な探究の学習をしています。SDGsというと、ともすれば17のアジェンダを理解することにとどまりがちですが、それを学んだ上で、持続可能な社会を構築するために、自分たちは何をしたらよいのかを考え、できることを模索して実行しようとする行動力を育むことをめざしています。

――それらの学びを経てどんな人材になってほしいですか。

 与えられたものを受容するだけではなく、自分たちで創造性を持って主体的に生きていく人材を育てたいと思います。例えば、昨今の新型コロナウイルスによる状況も、どう対処すればよいかわからない、正解のない問題です。その中では、私たち教員もどうすれば生徒の安全を確保しつつ教育を止めないでいけるかを考えなければなりませんでした。こうしたことは、今後もますます大切になってくるでしょう。それに対処するには、多くの知識を身につけて、それを使いこなせないといけません。先程のプログラミングのクルマづくりの課題でも求められたように、ものごとをいろいろな角度から見て、課題解決へ到達できるようになってほしいと思います。

 そのためには教養も必要です。教養がないとものごとの正しい判断ができません。右に進むべきか左に進むべきか判断しなければならないときに、前しか見えていないと正しく判断できないでしょう。教養をつけるためには、家庭科や保健体育、美術などの様々な教科をおろそかにしないでほしい。本校で積極的にフィールドワークを実施しているのも、それが教養を身につけることにつながるという思いからです。

 また、人のため、社会のためになることができる人になってほしいとも思います。現代は、さまざまなことを要求したり権利を主張したりする風潮がありますが、自分はたくさんの人に支えられて生きているということを自覚して人のためになることをする人になってほしいと願っています。

――フィールドワークにはどのような特色がありますか。

 中高を通じて、理科や社会科に関連した校外学習をはじめ、歌舞伎や能楽などの日本の伝統文化の鑑賞や、上野にある博物館や美術館をめぐる芸術系のフィールドワークを実施しています。その際、単に外に出かけてきておしまいということにはしません。必ず事前学習の時間を設け、下調べをして当日の課題を挙げた上で現地での学習に備えます。現地で実体験をすることで、さまざまなことを肌で感じます。さらに、フィールドワークの後は、わかったことをまとめ、わかりやすく発表します。ひとつひとつのフィールドワークにじっくり時間をかけて取り組むことで、生徒の記憶に残り、定着します。これだけ多彩なフィールドワークを丁寧に実施している例は、少人数で授業時数の多い本校ならではの活動だと思います。今後はこうした活動をもっと深めていきたいと考えています。

――生徒とはどのように接することを心がけていますか。

 できるだけ生徒のことを見ていられる校長でいたいと思っています。生徒の様子を見ると「今日は元気がないけどどうしたのかな」「いつもと違う友達と一緒にいるなあ」など、気づくことがたくさんあります。気づくことがあれば、生徒に声をかけたり、担任の先生と話したりします。私にとって、先生たちと生徒のことで話し、喜んだり悩んだりしながら生徒の成長を願うことはとてもうれしいことです。

 月に1回は、生徒に向けて講話をしています。ふつう校長の話は、朝聞いてもその日の帰りには忘れているものですが、そうならないように、担任の先生たちが聞いた話の要点をメモし、帰りのホームルームで話の内容とそれについて自分が考えたことを書いたものを提出させています。これは、聞いた話を思い出し、自分の考えを整理して文章化する訓練にもなります。生徒が書いたものには全部目を通して、返事をClassi(クラッシー)で配信しています。私も、生徒が考えやすい話をしないといけないので大変な面もありますが、今度は何を話そうかと、楽しみでもあります。

――座右の銘は何でしょうか。

「愚直の一念」という言葉が好きです。中学生の頃、作家で医師でもあった渡辺淳一さんがエッセイの中で、「他の人より覚えることが苦手ならば、人の2倍がんばればよい。努力すればものごとは叶う」といった趣旨のことを書かれ、好きなことばが「愚直の一念」だと述べていました。私自身も不器用なので、「愚直の一念」を実践し座右の銘としてきました。

――どんなお子さんに志望してほしいですか。

 建学の理念に「自主・自立・自学・協同」とあるように、自分で考えて、自分で行動できるお子さんに来ていただけるといいですね。それに、高い目標を持って生活できるお子さんです。

 考えてみれば、本校が建学された60年前に「自学」という目標を掲げていたことはすばらしいことだと思います。「自学」とは、自ら学び続けることです。コロナ禍で休校やリモート学習になっても、自ら学ぶ姿勢ができていれば、何ら問題はありません。現にそれができていた学校は、進学実績も向上したと伺っています。

 同じく建学の理念にある「協同」というのは、同じ目標に向かってものごとに取り組むことです。本校では、学習や行事を通じて、同じ課題を協力して解決しようという姿勢が身につきます。そして、それが探究的な学びにつながっていきます。

 本校に来ていただければ、自分で考え行動する力をますます伸ばせると自負しています。

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