私立中高進学通信
2024年特別号
Students' Chat Spot
桜美林中学校
新たな可能性が広がる
多彩な国際交流プログラム

桜美林が誇る美しいステンドグラスの前で
今回の国際交流プログラムについて語ってくれた女子生徒の皆さん
「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を理念に掲げる桜美林では、英語力の向上はもちろん、第二外国語の授業にも力を入れています。また、多彩な国際交流の機会を提供し、生徒たちに異文化理解の貴重な機会を用意しています。今回は、国際交流プログラムを通じて学んだ8名の生徒たちの声をご紹介します。
オーストラリア短期留学(11日間)
エマニュエル・カレッジへ

幼い頃から英会話教室に通い、英語に親しんできたことで、「海外へ行ってみたい」という夢を抱くようになりました。この学校の多彩な留学プログラムの中でも、オーストラリアに魅力を感じ、そして初めてのホームステイに不安もあったため、今回は短期間のプログラムを選びました。
現地に到着して最初にメルボルン市内を観光し、2日目からはホームステイ先に滞在しながら、エマニュエル・カレッジという中高一貫校へ通いました。ホストファミリーをはじめ現地の方とうまくコミュニケーションが取れるか不安もありましたが、私の拙い英語に耳を傾けてくれました。そんななかでも、どうしてもわからないときは翻訳機も使ってコミュニケーションが取れるようにていねいに接してくれたので、安心しました。とくにホストブラザーは年上のため少し緊張していましたが、とてもフレンドリーに接してくれ、ゴルフ場に連れて行ってくれたり、勉強を教えてくれたりしたのがうれしかったです。観光では、大好きなコアラを目の前で見るなど、オーストラリアらしい経験ができて、心に残る夏休みの楽しい思い出となりました。
この短期留学を通じて、桜美林中の英語教育や第二外国語学習をはじめとする、国際社会を見据えた取り組みの素晴らしさを実感しました。短期留学や学校での経験が、学ぶ意欲をさらに高めています。

もともと英語が好きで、留学にも少し興味はありましたが、自分から行動を起こす勇気がなかなか持てずにいました。そんな中、友人が「一緒に説明会へ行ってみようよ」と誘ってくれたことで背中を押され、「夏休みを活用して、今の自分ができることに挑戦してみよう」と決意しました。
行き先については迷いましたが、治安が良いことや、オーストラリアの食事がおいしそうだという点に惹かれて最終的に決めました。一人で海外に行くのは初めてだったので、ホームステイでの生活や現地校の体験に少し緊張していましたが、同時に期待で胸がいっぱいでした。10日間という短い期間でも現地での生活を通して、英語が以前よりも聞き取れるようになったことを実感し、手応えを感じています。また、現地の人との交流や、新しい環境に飛び込む楽しさを味わう中で、次はもっと長い期間の留学にも挑戦してみたいという気持ちが強くなりました。
カナダ長期留学(10カ月間)
カウチャン・セカンダリースクールへ
三好希穂さん(高2)
小学生の頃に一度ホームステイを経験したことがあり、そのときから「次は長期で滞在してみたい」という思いを抱いていました。この学校を志望した理由の一つが、カナダ長期留学に参加したいという思いからでした。中学入学後は家族旅行や学校のプログラムを通じてフィリピン、シンガポール、ベトナム、韓国などを訪れ、多くの刺激を受けました。そうした経験を重ねるうちに、長期で海外に滞在したいという気持ちがますます強くなりました。ただ、長期留学には費用がかかるため、奨学金を獲得できたら行こうと心に決めていました。そして、東京都の奨学金を獲得することができたため、念願だったカナダ長期留学の夢を実現することができました。
最初は英語を聞き取るのも難しく、慣れない通学路でバスを乗り間違えるなど苦労することもありました。しかし、異国ですぐに友達や先生に助けを求められない環境のなかで、あらゆる問題を自分の力で解決していく経験を通じて、大きく成長できたと思います。これからは英語を含め、勉強にさらに力を入れ、将来海外で生活できるような語学力や能力を身につけたいと考えています。
カナダ中期留学(90日間)
カウチャン・セカンダリースクールへ

私はカナダでの90日間の中期留学に参加しました。家庭の事情で海外生活の経験があり、そのときの生活が自分に合っていると感じたことから、将来も海外で暮らしたいと考えています。そのため、英語力はもちろん、海外で暮らす国際感覚を身につけたいと考え、カナダでの中期留学を決めました。
留学期間が長期になると日本のカリキュラムに追いつけなくなる不安があり、それでもなるべく長く滞在して現地の生活をしっかり経験して英語力を伸ばしたいという思いから、90日間という中期の期間がちょうど良いと感じました。最初の1~2週間はホームシックになったり、英語に慣れるのに苦労したりして大変でしたが、「自分で決めたことだ」と自分に言い聞かせ、日本語をなるべく使わないよう心がけ、徐々に英語が使えるようになりました。その頃から日々がとても充実し、この期間は自分にとって最適だったと実感しています。
この学校では留学だけでなく、英語や国際社会について深く学ぶ多くの機会が用意されています。これからもこの恵まれた環境を最大限に活かしながら、さまざまな経験を通して視野を広げ、国際人としてもっと成長していきたいと考えています。
韓国姉妹校訪問(5日間)
細花高校(セファ高校)へ

第二外国語として韓国語を学んでいて、その授業を担当する先生に勧められたことがきっかけでした。「自分の韓国語の実力を現地で試してみたい」という思いと、海外の食文化に興味があり、本場の韓国料理を味わってみたいという気持ちから、参加を決意しました。
もちろん、共通言語として英語を用いることもできますが、日本人の私が日本語で話しかけられたらうれしいように、韓国の方々も自分たちの言葉で話しかけられると喜んでくれるのではないかと考え、普段以上に韓国語の学習に力を入れて準備を進めました。また、現地でのホームステイに備え、韓国人のバイリンガルであるクラスメートと一緒に会話練習をしたり、韓国の生活習慣について教えてもらったりしました。こうした準備のおかげで、現地での体験をより深く味わい、自信をつけることができました。
韓国での体験を通じて、食文化の違いやマナーの違いに驚きました。また、授業ではあまり扱われないフランクな韓国語の表現やニュアンスも学ぶことができ、貴重な経験となりました。今後はさらに多くの国を訪れ、食や言語を通じて多彩な文化を学びたいと思います。
ホームステイ受け入れ

私の家庭では、2週間にわたりアメリカ人の留学生をホームステイで受け入れました。私にとっては、こうした国際交流は初めての体験でした。姉は以前、長期留学を経験しており、流ちょうな英語を話せるため、留学生とのコミュニケーションの多くを姉が担当していました。私は最初、英会話に対してあまり自信が持てず、うまく関わることができませんでした。それでも、ホームステイの期間中、留学生ともっと深く話したい、私自身の言葉で気持ちを伝えたいと思う場面が多くあり、「伝えたい」という気持ちがあれば、英会話が拙くても手振りや身振りでも意外と通じるんだなと実感しました。休みの日には遊園地へ行き、一緒にアトラクションを楽しんだりして、心が通じた感じる瞬間はたくさんあって、本当にうれしかったです。留学生と日本のマンガの話で盛り上がったとき、日本の文化を知ってくれていることも、心が躍るような楽しい経験でした。
私はまだ海外に一人で出て学ぶ機会を持てていませんが、このホームステイ受け入れの経験を通じて、英語の重要性を実感するとともに、自分の可能性を広げる一歩を踏み出すきっかけになるように感じています。
カナダ長期留学(10カ月間)
フランシスケレシーセカンダリースクールへ

僕はカナダの小さな街に滞在しました。自然豊かな環境で、周囲には繁華街などの喧騒もなく、その分学校生活に集中し、楽しむことができました。放課後には現地でできた友人たちとバレーボールをしたり、ジムで体を鍛えたり、互いの家に泊まっていろんなことを語り合ったりと、日本での暮らしとは異なる生活を送り、とても充実した期間となりました。
留学の目的は英語力の向上です。とにかく「英語を伸ばしたい」という一心で準備を進めていたため、現地生活についてはあまり実感がわかないまま出発していた面があり、カナダに到着し、「ここで10カ月も過ごすのか」と実感が持ててから、不安な気持ちも込み上げてきました。それでも、最初にホストブラザーと仲良くなれたことが自信となり、その後は少しずつ現地の生活に馴染んでいくことができました。
カナダでの生活を通じて、現地のカナダ人だけでなく、ヨーロッパをはじめとするさまざまな国の人々と出会い、多様な文化や考え方に触れることで視野が大きく広がりました。その中で、「日本人はとても思いやりがあるね」と言われたことが特に印象に残っています。その言葉を聞いて日本人として誇りを感じると同時に、思いやりの心をこれからも大切にしていきたいと強く思いました。
イギリス短期留学(17日間)
インリングア・チェルトナム・レディースカレッジへ

国際的に活躍する両親の姿に憧れ、自分も高校在学中に留学を実現させたいと強く思っていました。そのため、国際教育に力を入れていて、多彩な留学プログラムと豊富な選択肢があるこの学校を選び、以前から関心のあったイギリスへの留学を決めました。
滞在先の寮には世界中から留学生が集まっており、特にカフェテリアでは英語をはじめ、韓国語、中国語、スペイン語、ポーランド語などさまざまな言語が飛び交っていました。食事をしながら自ずとさまざまな国の言語に触れられる環境は、本当に新鮮で刺激的で、「もっといろいろな文化や言語を学びたい」という気持ちが芽生えました。
この2週間の経験は、これから大学でも異文化や多言語を学び、文化の違いを深く理解していきたいという進路についてより具体的に考える契機になりました。また、滞在中に親しくなったハンガリー人の友人との交流を通じて、ハンガリーに強い関心を持つようになりました。帰国後もハンガリーについて調べたり、ハンガリー語を学んでみたりと、新しい興味が広がっています。
桜美林中学校
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
TEL:042-797-2668
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