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私立中高進学通信

2022年特別号

校長先生インタビュー

城西川越中学校

「心豊かな人間の育成」と「個性・学力の伸長」を要として
高校創立50周年、中学校創立30周年を迎えました

田口智一教頭(左)と渡辺聡校長(右)

田口智一教頭(左)と渡辺聡校長(右)

2022年度に中学校・高等学校の校長に就任された渡辺聡校長と田口智一教頭に、伝統を大事にする同校の教育について、また、高校創立50周年・中学校創立30周年を記念した事業についてお話を伺いました。

多様化する社会にあって、揺るぎない指針となる校是と教育方針

渡辺校長
高校創立50周年、中学校創立30周年を迎える2022年度より校長に就任しました。
本校の校是は「報恩感謝」です。
受けた恩に感謝し、報いるということですが、それは両親や恩師に感謝し、直接恩返しすることだけを言っているのではありません。自分の可能性を拡げて一生懸命努力し、自分が受けてきた恩を大人になって次の世代に返すことも意味しています。
また、自分が周囲に生かされている感覚、森羅万象・自然とのかかわりの中で生きている感覚をもち、「有り難い」という幸運に感謝して恩に報いる意識は、人を謙虚にさせます。これは、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにも通じる考え方です。

また、本校の教育方針は「心豊かな人間の育成」「個性・学力の伸長」です。
この教育方針を実現させるためには、学業だけではなく、学校行事や部活動などのさまざまな活動も重要です。机に向かって勉強するだけでは身につかない力がたくさんあるのです。本校は伝統的に、生徒がさまざまな活動に積極的に参加することを推奨してきました。
行事を通じて多くの生徒とかかわるなかで、自分の向き不向きなど今まで知らなかった気づきを得ることがあります。「裏方の仕事でみんなを支えることにやりがいを感じた」「自分で思っていたよりも発言力があったので、リーダー向きかもしれない」など、自分を振り返り、成長するきっかけにもなります。

部活動は、チームの運営を考えたり、戦術を考えたりと、自主的かつ協働的な学びに最適な場です。本校では中学生はほぼ100%、高校生は90%以上が部活動に参加しています。
新学習指導要領では「主体性をもって多様な人々と協働して学ぶ態度を養う」が目標の一つとされていますが、これこそ、本校が伝統的に大切にしてきた部分なのです。

田口教頭
「個性・学力の伸長」という教育方針において、「個性」が先にあるのが本校らしさだと考えています。生徒一人ひとりが「将来何になりたいか」「どんなふうに生きていきたいか」を6年間で見つけられるよう、慌てずしっかり生徒を育てる環境を整えています。
そのため、進路指導においても「オーダーメイド型の指導」を行っています。学力が高いから偏差値が高い大学をめざすのではなく、生徒それぞれが、自分のやりたいことをしっかりできる、自分にとって一番の大学を見つけられるように、バックアップしています。2022年度春入試の現役大学進学率は85.3%、現役大学合格率は93.1%と高い水準でした。

渡辺校長
本校は埼玉県の私立男子中学校として、一日の長があると自負しています。創立から新たな教育の流行(トレンド)に関しても先駆けて取り組み、90分授業、スキー教室、交換留学、朝のリスニング、土曜授業、夏期を含む課外講習など、さまざまな教育や行事を行ってきました。そして、生徒の成長を一つひとつ検証しながら、効果について比較検討してきた長年の財産があります。生徒の成長に効果があったものだけが、信頼(トラスト)のおける伝統的な取り組みとして継続されています。
学校教育に関しても、大学入試改革(2021年度〜)や新学習指導要領(中学2021年度〜、高校2022年度〜)が始まり、ICT化やPBL(プロジェクトベースドラーニング)など、大きな変化が話題となっています。大事なことではありますが、目まぐるしい教育の流行は理解して取り入れつつも、先生方とこれまで積み上げてきた日々の地道な指導を重視し、信頼ある教育を実践していきたいと考えています。
トラスト(信頼)>トレンド(流行)という不等式を心に留めおき、少人数制で学力の基礎基本を大切にする、部活動・PTA活動・学校行事を大切にする。そのような本校らしい姿勢を変わらず大切にしていきます。

50周年記念事業で進む学習環境整備

田口教頭
本校は信頼の男子教育を続けてきましたが、私たちの想像を超えるテクノロジーの発達、教育内容の多様化により、教育環境の整備に終点はないと感じています。50周年記念事業でWi-Fi全館完備、電子黒板とプロジェクターの設置など、これまで進めてきたICT環境の整備をさらに進めます。
それから、現在4面のテニスコートを2面増設します。
また、食堂をリニューアルし、みんなが集えるカフェのようなスペースにする予定です。放課後はグループ学習に使ったり、自習したりと、多目的に使ってもらえたらと思います。
そして、スクールバスの外装デザインを一新します。美術科の教員が手がけており、生徒もより親近感が増すと思います。そして同じ教員がデザインした記念ロゴを配したノートや付箋を、記念グッズとして生徒たちに配付しました。またタンブラーなども作成します。
記念ロゴには、本校のシンボルツリーであるケヤキの葉がデザインされています。
50年の歴史をみんなで感じ、次の50年に向かって気持ちを一つに頑張っていこうとの思いを込めているのです。

2022年7月に完成予定の新設テニスコート2022年7月に完成予定の新設テニスコート
美術科の教員が外装をデザインしたスクールバス美術科の教員が外装をデザインしたスクールバス
生徒に配付した50周年記念文具生徒に配付した50周年記念文具
マスコットキャラクター「けやきくん」がデザインされたタンブラー校是「報恩感謝」とマスコットキャラクター「けやきくん」がデザインされたタンブラー

渡辺校長
タンブラーにシルエットがデザインされているのは、本校のマスコットキャラクター「けやきくん」です。26期生が原画を描いて、9期生の卒業生がブラッシュアップし、1999年に誕生しました。
「けやきくん」は、学力に対する本校の考え方を示す「学力の木」でもあります。
頭部の葉は「知識・技術(見える学力)」を、胴体の幹は「思考力・判断力・表現力」を、足の根は「意欲・根気・自信」を表現しています。葉が生い茂っていないと光合成がうまくできず、木は大きくなりません。生徒の学力の木がバランスよく生長していけるよう、幹を太く、根が広く深く張るように育てていける学校でありたいという願いを込めています。
私たち教員は、生徒の「学力の木」に栄養分を与え、太陽のように暖かく照らし、時には北風のように厳しく吹いて試練を与え、生徒一人ひとりが個性的な大木に育つようサポートしていきます。


「中高とも、本校を第一志望に考えて入学してくれる生徒の多いところが特徴です。素直で真面目な生徒が多い学びの環境です。生徒が6年間をのびのびと過ごし、慌てずにじっくりと自分のやりたいこと、なりたいものを見つけています」(田口教頭)

「ケヤキやシラカシなど、緑が豊かな環境です。正門前には川が流れ、水のせせらぎや鳥の声など、四季の移り変わりを感じながら生徒は過ごします。五感を刺激する環境は、生徒の感性を豊かにします。ぜひ学校説明会に足を運んでみてください」(渡辺校長)

渡辺 聡(わたなべ・さとし)校長渡辺 聡(わたなべ・さとし)校長

1990年に、数学科の教員として同校に奉職。教員生活33年目を迎える2022年度より中学校・高等学校の校長に就任。昨年度まで高校の教頭と入試広報部長を兼ねる。卓球部顧問。座右の銘は「人生は奇想天外」。「このケヤキの木は、創立から50年間、本校の生徒たちを見守ってきたシンボルツリーです」

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