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「東野SDGs」が2021年春から始動
みんなで学校をより良く変えていく

盈進学園東野高等学校

〒358-8558
埼玉県入間市二本木112-1

TEL:04-2934-5292

学校情報 学校HP

何かを成し遂げたという満足感を生徒に

北村 陽子 校長 北村 陽子 校長

「東野SDGs」は、校長の北村陽子先生が「SDGs」を同校の教育に組み込んだ新たな探究活動です。「SDGs」は「Sustainable Development Goals」の略。2030年までに世界で達成すべき環境や開発に関する17の国際目標で「持続可能な開発目標」と訳されています。

「1.貧困をなくそう」
「2.飢餓をゼロに」
「3.すべての人に健康と福祉を」
「4.質の高い教育をみんなに」

 などがその目標。それぞれの目標にはターゲットがあり、その数は合わせて169です。

「SDGs」には「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことが誓われ、日本の企業や学校の多くが目標達成への貢献に積極的に取り組んでいます。北村校長に「東野SDGs」について話を伺いました。

「私は『SDGs』に掲げられた『誰一人取り残さない』という言葉に強く共感しました。この考え方は学校にとって非常に大切だったからです。たとえば、本校の大学合格実績は確かに向上しましたが、私たち教員は本校の生徒一人ひとりを、大学で学ぶ意義をさらに確かなものにさせて送り出す必要があると思うのです。そのためには、高校時代に自分が将来、何をしたいのか目標を見つけさせることが必要です。

 そして、その目標を実現するには、もっともっと勉強しなければならないことに気づいてもらえるように道筋をつけてあげることが重要だと思います。こうして大学に進学すれば、大学での学びはさらに有意義なものになるでしょう。また、私は生徒に本校の高校3年間をこれまで以上に何かを成し遂げたという満足感を持って卒業させたいと思っていました。

 このように生徒が将来を考えたり、何かを成し遂げたりするなかで、自分がめざしていることや、がんばっていることが、世の中のためになるのだと最終的に気づいてほしいのです。そうすれば、自己肯定感も得られます。

 そこで、『SDGs』を教育に導入した『東野SDGs』を立ち上げることにしました。そして、2020年の秋頃から有志の教員たちによる『東野SDGs会議』を定期的に開いてきたのです。この会議で、どのような活動を行うかを話し合いました」

学校生活にワクワクとドキドキを

 2021年3月上旬には9回目の会議が行われ、3月12日には北村校長が「東野SDGs」の開始を全校生徒に向けて宣言しました。そして同年4月から毎週土曜日に「東野SDGs」の達成に向けた探究活動の授業を設けることになったのです。この活動には、まず、学年ごとに目標が設定されています。

「1年生の目標は『みんなで生きる―ひろがる東野』です。いろいろな地域から生徒が集まっているので、どうすればみんなと認め合えるか、協力し合えるかを考えます。2年生は『地球で生きる―つながる東野』です。本校のある入間市の歴史や文化を知ると同時に、平和や人権について修学旅行と絡めながら学んでいきます。3年生は『未来を生きる―かなえる東野』です。グローバル社会に自分がどう貢献するかを考えながら進路を決めていきます」

 この目標に基づいて、学年ごとにゴールが掲げられています。そのいくつかをご紹介しましょう。1年生に向けては「自然と共存する過ごしやすい学校をつくろう」「メディア・リテラシーを身につけよう!」、2年生に向けては「学校のある地域を深く知ろう」「文化祭を華やかにしよう!(キッチンカーを学校に!)」、3年生に向けては「世界で起きている問題について調べ、課題解決に向けて方法を考える」「得意なことから社会貢献へ」などです。生徒はクラスメートと話し合い、クラスのゴールをこの中から選んで、それに向けて探究活動に取り組みます。

 ゴールにはターゲットが設けられています。「文化祭を華やかにしょう!(キッチンカーを学校に!)」なら「地域社会との連携力を高める」「外部の人も楽しめるものに」「行事を通して役割を考える」といったものです。

 さらにこのターゲットはすべて「SDGs」と紐付けられています。先に紹介したキッチンカーを呼ぶというゴールは最終的に「SDGs」の「4・質の高い教育をみんなに」「8・働きがいも経済成長も」といった目標につながるのです。

「私は常々、お弁当などの移動販売車であるキッチンカーを本校に呼べればと思っていました。本校の中央広場におしゃれなキッチンカーがあれば、このキャンパスにも美しく溶け込むはずです。

 そこで、「文化祭を華やかにしょう!(キッチンカーを学校に!)」で、どうすれば来てもらえるかを生徒たちに教員とともに一から考えてもらいます。この探究活動を通して、栄養価の問題や経済の問題にも触れることができるはずです。

 このように新しいものを教員と生徒が心を一つにして創り上げていくことで、学校生活の中にワクワクしたり、ドキドキしたりする瞬間が生まれるでしょう。そして生徒は自分たちが夢中で取り組んでいることが、『SDGs』の目標達成に限りなく近いところにあることに気づけると思います。そのときには『あっ、このことがSDGsにつながっているんだ』と思える感動が生まれるでしょう。そこで、『SDGs』を意識させる前に、クラスのゴールに向けて行動してもらうのです」

「東野SDGs」の第一歩として芝生を植える 

武井 智巳 先生 武井 智巳 先生

 3月12日に北村校長が「東野SDGs」の開始を宣言するのに先立ち、「東野SDGs会議」のメンバーである武井智巳先生のもと、生徒たちがある行動を始めました。武井先生が監督を務める陸上競技部の部員たちが、走りやすいように校内にある道に芝生を植えたのです。武井先生は次のように話します。

「生徒と一緒に学校をさらに良くしたいという気持ちから『東野SDGs会議』に参加しました。最初に何ができるかを考えたところ、陸上競技部が練習できる場所をさらに広げることを思いつきました。そこで、生徒と力を合わせてキャンパスに新しいコースをつくったのです。

 コースは完成したものの、凹凸があったり、砂利が多かったりして走ると足が痛くなる箇所が残りました。すると生徒の中から『芝生の上なら走りやすいのでは』という声が上がり、『みんなで芝生を植えよう』まで発展し、『では、みんなで協力しよう』と呼びかけたのです。まず、教員が土を盛り、次に部員たちがマット状の芝生を植えました。このコースづくりを『東野SDGs』の第一歩と位置づけてよいでしょう」

 部員の一人ひとりが学校という環境を自分たちの手で良くしていくという行動。これが、やがては自分の住む街、そして日本、さらには地球を良いものに変えていく「SDGs」につながっていくはずです。

「SDGs」の基本をゲーム形式で学べるシートを試す「東野SDGs会議」の先生方。 「SDGs」の基本をゲーム形式で学べるシートを試す「東野SDGs会議」の先生方。
陸上競技部の部員たちが快適に走れるように、まず、先生方が砂利の多い道に土を盛りました。 陸上競技部の部員たちが快適に走れるように、まず、先生方が砂利の多い道に土を盛りました。
トラックからマット状の芝生を運ぶ陸上競技部の部員たち。 トラックからマット状の芝生を運ぶ陸上競技部の部員たち。
マット状の芝生を張って完成。後は芝が育つのを待ちます。 マット状の芝生を張って完成。後は芝が育つのを待ちます。

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