東京高校の先生方は、高3の皆さんから見てどのような存在ですか?
佐仲さん生徒一人ひとりの希望進路に関して、本当によく熟知していると感じています。総じていうと、東京高校の先生方は皆、温かい人たちばかりで、面倒見が良く、気軽に話しかけられるところもいいですね。逆に担任ではない先生も積極的に声をかけてくれて、学校生活でのちょっとした“いじり”もあります(笑)。
頼安さん私の場合、進路を決めたのが高3の6月頃で遅かったんです。なかなかはっきりとした気持ちを伝えられず、担任の先生や部活動の先生をヤキモキさせてしまいました。でも、そういうわがままみたいなところも全部包み込んでくれて、最終的には私のやりたいことを全力で応援していただきました。第一志望の大学合格を勝ち取った今、本当に感謝しかありません。
中大路さんどの先生も話しやすいといいますか、ほんの些細な相談事でも、「こうするといいんじゃない?」って、必ずアドバイスがもらえます。その一方で、ちょっと離れたところから見守ってくださる先生もいて、「頑張っているね」などと声をかけられると、「見ていてくれたんだ」って、うれしくなります。
部活動の先生も学習面をしっかり支えてくださり、例えば、模試とか土曜講座で練習を休んだり、遅れていったりしても、全面的に理解していただいたのは心強かったです。「東京高校では自分に合った先生と必ず出会える」と確信しました。
大学合格を決めた皆さんの、大学進学からその先の夢や目標を聞かせてください。
佐仲さん指定校推薦を利用して、芝浦工業大学工学部情報工学科に合格しました。とはいっても決して簡単な道のりだったわけではなく、高3の秋までに英検2級を取っていなければ推薦枠から外れてしまうので、そこは必死になって努力を重ねました。最後の最後、もうここで英検に合格しなければ後がないというギリギリのところで、それまでの苦労が実りました。
将来はデータサイエンティストとして、ビッグデータを扱う仕事がしたいです。具体的には、自分が好きなサッカーとコンピュータをつなげて、サッカー界のさらなる発展のために尽力できればという大きな夢があります。
頼安さん私の場合は、立教大学のアスリート選抜入試を利用しました。入試の方法を提案していただいたのは部活の顧問の先生です。陸上競技ばかりでなく、コミュニティ政策という学問に興味がある私を、親身になって応援してくださったことに感謝しています。高校で果たせなかった全国優勝の夢を、必ずや大学の陸上部で果たします。東京高校の陸上競技部で汗を流した日々を力に、これからも走り続けたいと思っています。
一方、大学では、世界で起こっている人種差別や貧困の問題、恵まれない子どもたちの支援に関する知識をしっかり身につけていこうと決めています。文武両道は決して楽ではありませんが、挑戦すれば必ず良い結果が出るという確信は、間違いなく東京高校で身につけたものです。
中大路さん親になるべく金銭的な負担をかけないよう、高校入学時から国公立大学に行くことを目標にしていました。看護師をめざすようになったのは、人のために役立つ人材になろうと決めていたからです。神奈川県立保健福祉大学は、少人数制の授業があること、実習が他大学に比べて多いことを知って第一志望にしました。入試形態は学校選抜型入試というものです。コロナ禍の今、とりわけ医療従事者の苦労は相当なものがありますが、私も安心・安全な市民生活に欠かせないソーシャルワーカーとして、社会の役に立ちたいと思っています。
初志貫徹の志で過ごした皆さんの高校生活が、とても有意義なものであることがよくわかりました。どうもありがとうございました。