「皆さんが今日まで準備を重ねてきたポスターセッション。ついにその発表の日がやってきました。今日はたくさんの先生方も見に来られます。先生方の質問にていねいに答えてください。そして、ほかのグループのところも回って積極的に質問しましょう」
高3学年担任でもある横井智美先生(理科)は「国際教養コース」の2年生の前で、このように語りました。
これは、2021年2月24日(水)、第1回ポスターセッションの様子です。校内のスペースには、ポスターが貼られていました。「環境に一役買う!? LIMEXとは」「水の汚染と浄化」「プラスチックごみ&食品ロス削減への提案 牛乳プラスチックとは」「エコプラントの空気清浄効果」「個人・家庭におけるコンポストの推奨」の5枚です。それぞれのポスターの前には数名の生徒が立っています。そこに先生たちが入れ代わり立ち代わりやってきて生徒たちの説明を聞き、質問をしていました。
「環境に一役買う!? LIMEXとは」のポスター前では、生徒の一人が次のように説明をしていました。
「LIMEXは紙やプラスチックに代わる新素材です。石灰岩を主成分としていて、約99%がリサイクルできます。木材を使わないために森林破壊を防げます。プラスチック製品の廃棄による海洋汚染も防げるのです。紙を製造するには大量の水を必要としますが、LIMEXは水をほとんど使わずに製造できるため、水を節約できます」
このグループは、同校が学校説明会で配布する手提げ袋をLIMEX製に変える計画を進めているそうです。そのために、この新素材を開発した日本の企業と打ち合わせを重ねていると言います。この製品の存在を多くの人たちに周知させるとともに、正しいリサイクル方法などを伝え、環境の改善に少しでも貢献しようとしているのです。