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時代の変化に対応した
駒女の人間教育

左から中村先生、永井先生、栗山先生。リモートでライブ授業を配信している廊下にて。
駒沢学園女子高等学校

〒206-8511
東京都稲城市坂浜238

TEL:042-350-7123

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 90年以上にわたり、曹洞宗の教えに基づく建学の精神「正念・⾏学⼀如」を⽇々実践しながら、「⼈間⼒」を⾼める教育を⾏ってきました。⼥性の社会貢献がよりいっそう期待されるグローバル社会では、⼥性の⽣き⽅にも多様な選択肢を⽣み出しています。今回は3名の先⽣にお集まりいただき、「駒⼥」が実践する⼈間教育と求める⽣徒像についてお話を伺いました。

女子校ならではの
新しい女性教育がスタート

永井 俊道 先生(社会科・仏教科) 永井 俊道 先生(社会科・仏教科)
陸上部顧問。陸上部は20年間で15回、関東大会出場を果たした歴史ある部活動。永井先生ご自身はバレーボールと陸上長距離の経験者です。

永井先生本校が行う仏教を根幹とした人間教育を土台に、グローバル社会、男女共同参画社会といった時代の変化に対応した、女子校ならではの新しい女性教育を行っています。

中村先生はい。未来を切り拓くための“新しい学び”で、社会で活躍できる女性を育てることをめざしたキャリア教育プログラム「ライフデザイン」と、これからの時代に必要とされる思考力・判断力・表現力を重視した探究型の授業「Komajo Quest」をスタートさせています。

栗山先生探究型の授業「Komajo Quest」(学年別に実施するものと全学年合同で実施するものがある)は、毎週土曜日に実施しており、教科型の授業から離れて、フィールドワークやICTスキルを身につけ発表する表現型の授業が中心です。

 プロジェクトを通して周囲の友達と協力し1つのものを作りあげたり、自分の好きなことについて考えを深めたり……、さらに「思考力や判断力、表現力」「さまざまな人々と協働して学ぶ態度」などの、新しい大学入試や社会で必要な力を身につけていきます。

 たとえば高1では「Komajo Project」に取り組みます。1回目の授業では豊かな緑に囲まれた広い校内を全員で探索します。また、学校にある施設を実際に利用して、本やインターネットから自分で知識を探り、それを相手に「伝える」方法を学びます。グループで動画を作成したり、ときにはアナログな手法(模造紙など)でまとめたりと、場合に応じて効果的に「伝える」スキルを使い分けられるようになります。「Komajo Quest」の取り組みを通して、情報収集能力やコミュニケーション能力、発表力、協調性などが育まれていきます。

永井先生本校の⼈間教育は、仏教を根幹として⾏っています。そのため他校にはない「宗教科」と「社会科」が連携することはよくあります。中学は宗教科ですが、⾼校では仏教科。中村先⽣は仏教科の教員として授業を担当していますね。

中村先生仏教の授業は週1回⾏い、「自分自身と向き合う」時間です。毎朝「正念」をしてから⼀⽇をスタートさせます。建学の精神「正念・⾏学⼀如」にもあるように、朝に⾏う「正念」は静かに⽬を閉じます。1日の終わりにも「正念」を⾏い、⼀⽇を振り返ります。本校の学校⽣活は「正念」に始まり、「正念」に終わります。

永井先生「正念」は椅⼦に座って坐禅をするイメージですね。朝は⼀⽇をどう過ごすかを静かに⾒つめ、⼣⽅の「正念」は、今⽇⼀⽇、どのように勉強し、どのように⼈と関わったかを振り返ります。わずか30秒ですが、⾃分を⾒つめて成⻑するきっかけとなります。

中村先生「⾃⼰をならう」という道元禅師の⾔葉があります。ふだん私たちは⼈と⽐較して悲しんだり、喜んだりします。「正念」は⼈と⽐べるのではなく、⾃分⾃⾝と向き合う⼤切な時間です。

永井先生週1回⾏われる「会⾷」は、⾷育にもつながる⾏事ですね。

中村先生そうですね。担任と⽣徒が⼀緒にお弁当を⾷べるのですが、保護者が作ってくれたお弁当に感謝して、このときも静かに話をせずに⾷事をします。

永井先生話をしながら⾷事をすると、⾷に対してなかなか思いを巡らすことができません。黙って⾷べることで、⼀つひとつの⾷材を味わい、⾷材の「いのち」をいただいていることにも感謝することができます。ほかにも仏教⾏事はたくさんありますね。

中村先生4⽉には仏教の開祖、お釈迦さまの誕⽣⽇を祝う「花まつり」があります。この⽇は駒沢幼稚園の園児も参加して⽢茶をいただきます。冬には1週間の早朝坐禅会(摂⼼会)があり、希望者が体育館で坐禅を組みます。また、12⽉には成道会があります。成道会はお釈迦さまが仏教を開いた⽇です。1年を通じてさまざまな仏教⾏事があり、⽣徒たちは⾏事を通して「いのち」について考えます。

ライフデザインにも通じる地歴・公⺠科の授業

栗山 美緒 先生(社会科) 栗山 美緒 先生(社会科)
箏曲部顧問。夏のオープンキャンパス、りんどう祭(学園祭)、外部発表会で演奏を披露しています。合唱部や華道部とコラボレーションすることも。

永井先生地歴・公⺠科の中でも、とくに世界史では宗教について触れます。栗⼭先⽣は「ライフデザイン」も担当されていますね。

栗山先生ライフデザインは「総合的な探究の時間」の⼀環としてスタートし、社会で活躍できる女性を育てることをめざしたキャリア教育プログラムです。⼥性が社会へ出ていくなかで必要なスキルは何か、あるいは⼥性の社会進出がどのような状況なのかを学びます。ライフデザインの授業ではグループワークを⾏うことが多く、最初は⾃分の意⾒を述べるのが難しい⽣徒でも、回を重ねるうちに⾃⼰表現する⼒がついてきたなと感じています。

永井先生公⺠科には倫理や現代社会の領域があって、その中には⽣命倫理に関することも含まれます。世界史の領域には宗教の歴史も深く関わります。地歴・公⺠科だけでは掘り下げられない領域は、宗教科で扱っています。地歴・公⺠科と宗教科はお互いに補完し合う形で授業を進めています。

栗山先生本校は仏教やライフデザインなど、⾃分⾃⾝と向き合う機会が多いので、ゆっくりと成熟して、⾃分の思う進路を選択できるようになると思います。

永井先生栗⼭先⽣は世界史が中⼼で、私は⽇本史のほか公⺠科と宗教科を担当しているので、地歴・公⺠科としての知識を共有しながら、⾃分を⾒つめる宗教科の授業を展開しています。「美、善、真、聖」というクラス名にもあるように、この4つが本校の⼈間教育の根幹をなすものです。

休校期間を経て進路選択をした⾼3⽣

中村 友恵 先生(仏教科) 中村 友恵 先生(仏教科)
駒沢学園女子高等学校の卒業生(平成17年度卒)。在学中は茶道部に所属。小学校時代にサッカーを経験したため、教員として着任してからはサッカー同好会を部活動に昇格させた功労者。最初は部員8人でスタートしましたが、現在はリーグ3部で活躍しています。

栗山先生休校期間中は、クラス運営の難しい部分がありました。最初の“クラス開き”をリモートで⾏ったので、対⾯でコミュニケーションできないもどかしさを感じました。

中村先生オンラインと⾔えば、宗教科ではオンラインで「正念」を⾏いました。最初は⽣徒たちに⼾惑いもあったようですが、⾝体と呼吸が静まっていくと、こころも落ち着いてきて、静かに⾃分を⾒つめることができたようです。コロナ禍で先行きが見えず、誰もが不安を抱える時だからこそ、「正念」で振り回されず、自己と向き合う時間が必要だと感じました。

永井先生私は⾼1の仏教を担当していますが、リモート授業で今までにない新しい気づきがあったように思います。あるとき『アンパンマン』をテーマに、命に関わることを書き出す授業を⾏ったのですが、もしもこれが教室だったら真剣に考えられなかったのではないかと思います。⾃宅で⼀⼈になって取り組むことで、対⾯授業よりも集中して、深く考えられていたようです。

栗山先生休校あけ、笑顔で登校した⽣徒の顔を⾒たときは、私もうれしかったです。コロナ禍があったからこそ、⾃分⾃⾝と向き合う時間が取れたのではないでしょうか。毎⽇の振り返りをすると、⾃分の⼼の変化を感じていたり、⽇々の⼩さな喜びを報告してくれたりすることも多かったように思います。また、iPadを使ってみんなの意⾒を共有すると、発⾔の苦⼿な⽣徒が饒⾆に⾃⼰表現してくれたという利点もありました。

永井先生2020年度は⾼校3年⽣の学年主任を担当しましたが、コロナ禍の影響で、今までの⾃分の進路を変更する⽣徒はいませんでした。とくに看護や保育など、はっきりと進路が決まっていた⽣徒は、ブレることなく希望する進路を選択していました。

 駒⼥の⼈間教育がめざすのは、「⾃分の⽬の前にあることに全⼒でぶつかっていける⼈になる」ことです。クラブ活動でも勉強でもいいし、進路を考える上でも⾃分を⾒つめる機会がたくさんあります。そうした背景もあり、本校の⽣徒たちは⼈と競争したり⽐べたりすることなく、⾃分⾃⾝の選択ができるのではないでしょうか。

駒女の人間教育について熱く語る先生方。駒女の人間教育について熱く語る先生方。

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