稲城の丘に立つ緑豊かなキャンパスに1,500名を収容できる記念講堂、人工芝の緑が美しいグラウンド、「シンデレラ階段」と呼ばれる中高館の中庭など、充実の施設を備える駒沢学園女子高等学校。グラウンドでの部活動も活発で、女子硬式野球部があることでも有名です。今回は硬式野球部出身の先生と教育実習中のOGに“駒女”の魅力を語っていただきました。
稲城の丘に立つ緑豊かなキャンパスに1,500名を収容できる記念講堂、人工芝の緑が美しいグラウンド、「シンデレラ階段」と呼ばれる中高館の中庭など、充実の施設を備える駒沢学園女子高等学校。グラウンドでの部活動も活発で、女子硬式野球部があることでも有名です。今回は硬式野球部出身の先生と教育実習中のOGに“駒女”の魅力を語っていただきました。
二村先生小学生の頃から野球をやっていたので、“野球部のある高校”を探していました。当時は女子野球部が少なかったですね。あっても男子野球部の横の狭いスペースで練習したり、グラウンドがなかったりという学校が多いなか、“駒女”へ見学に行くとキレイな設備と広いグラウンドを備えた環境の良さにひかれ、一目見て“駒女”に決めました。
Sさん私は公立中学だったのですが、小学生時代、一緒に野球をしていた友人が中学から“駒女”に通っていて、「駒女は思いっきり野球に打ち込めるよ」と誘ってくれたのがきっかけです。
Tさん私も小学生から野球をやっていたので、“女子野球ができる”という点が学校選びの第一条件でした。二村先生がおっしゃった通り、女子野球部のある高校は少なくて、そのひとつが“駒女”でした。野球ができる環境が整っていたこと、そして当時の監督だった蘇武秀子先生に指導してもらいたくて志望しました。
二村先生在籍していたのは「進学クラス理系」です。理系は人数が少ないので1クラスでした。高2・高3はクラス替えがないので、アットホームな雰囲気で、みんな仲が良かったですね。
Sさん私は「進学クラス文系」です。それまで共学校に通っていたので“女子だけ”という環境は初めてでしたが、みんな優しくて元気いっぱいで、洋服やオシャレ、スポーツの話など、いろいろなことを語り合えて楽しかったです。理系より人数が多いので、とてもにぎやかでした。
「進学クラス文系」は高3になると数学の授業がなくなり、代わりに小論文講座など大学受験に向けた授業が始まります。私は小論文が必要な公募推薦で大学受験をしたので、高3の講座はとても役に立ちました。英検対策講座も受講していたので、英検受検のアドバンテージになりました。
Tさん私は二村先生と同じ「進学クラス理系」です。理系は17名の少人数で、高2も高3も同じメンバー。みんな仲が良くて、毎月誕生日のお祝いをしていましたね。
授業は「数学Ⅲ」や「物理」など専門的な内容も入ってきて、大学につながる学びが特徴です。中学まではそれほど勉強好きではなかったのですが、“駒女”に入って初めて「物理」や「数学」の楽しさを知りました。
二村先生高3の8月に夏の大会があったので、それまで進路について考える余裕があまりなかった気がします。大会後から真剣に考え始め、決まったのは9月くらいでした。中学時代から「先生になりたい」という気持ちは漠然とあって、最初は体育の教員なりたかったのですが、枠が少ないため教員になるチャンスが多そうな「数学」を選びました。
「数学」は当時から好きで、友達から質問されて教えてあげると「わかりやすい」と言われることが多く、「数学を教えることが楽しい」と、そこで感じました。教育学部も考えたのですが、「数学」は専門性が求められるし、もっと自信をもって「数学が得意」と言えるようになりたかったので、数学教員養成プログラムがある玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科に決めました。
Sさん私も高3の8月まで野球に集中していたこともあり、進路についてはギリギリまで考えておらず、特にこれがやりたいというものもありませんでした。進路が決まらず困っていたのですが、よく考えてみたら自分は“駒女”での勉強が好きで、大学に進学しても高校でやってきた勉強を続けたいと思いました。
そこで「小学校教員を志望したら全教科の勉強ができる」と思いたち、同時に担任の先生から「教員をめざすのもいいんじゃない? 向いていると思うよ」と言われ、だったらめざしてみようと。そして、どうせめざすなら小中高全部の教員免許が取得できる文教大学教育学部の学校教育課程国語専修に決めました。国語専修にしたのは、幼い頃から本を読むことが好きだから。今回の教育実習でも国語の授業を担当しています。
Tさん私も進路について真剣に考え始めたのは夏の大会後でした。幼い頃から体育が大好きで、体育大学に進学したいと思っていたのですが、何がしたいかは決まっていませんでした。その点、東京女子体育大学は3年から「健康コース」「教員コース」「コーチングコース」の3コースに分かれるので、将来、幅広い選択ができると思い選びました。私は「健康コース」を選択し、健康についても学んでいます。
二村先生私は指定校推薦で進学したので、高3の秋、集中的に面接の練習をしていただいたことを覚えています。多くの先生に見ていただきたかったので、担任の先生だけではなく教科の先生方にも「面接を見ていただいていいですか」とお願いし、5人くらいの先生方に見ていただきました。
“駒女”の先生は面倒見が良くて、どの先生も快く親身になって指導してくださいました。おかげで志望大学に合格でき、夢だった“数学教師”として母校で教鞭をとることができているので、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。
Sさん私は志望校決めから先生に助けていただきました。高3夏の時点で進路が決まっていなかったので、「Sさんにはこの大学がいいのでは?」とリストを作ってくださったり、「教師に向いていると思うよ」とアドバイスをくださったり。志望大学が決まってからは、公募推薦に向けたサポートでお世話になりました。
公募推薦には「面接」「小論文」「調査書」が必要なのですが、2カ月間、毎日のように国語の先生に小論文を添削していただき、担任の先生には面接指導をしていただきました。
Tさん私が「総合型選抜」で受験した東京女子体育大学は、面接時に5分間スピーチがあったのですが、私は自己PRが苦手。国語の先生に手伝っていただき原稿を作成し、何人かの先生に面接や自己PRの指導をしていただきました。
“駒女”は「推薦」や「総合型選抜」で受験する生徒が多いので、先生方は面接や小論文の指導に慣れていらっしゃいます。そんな先生方に指導していただけたので、自信をもって受験に臨むことができました。
二村先生成長した点は、周りを見て行動できるようになったことと、礼儀ですね。先輩からも顧問の先生からも挨拶については厳しく指導され、「荷物を1人でたくさん持っている人がいたら手伝う」「ボールが落ちていたら危ないから拾う」とよく言われていました。おかげで自分から挨拶をする、困っている人がいたら手を差し伸べる、といったことが自ずと身につきました。
また、同じ学年同士で教え合ったり、同じポジションの後輩に教えたりと、「助け合い教え合うこと」「チームで協働すること」を学びました。
勉強との両立においては、通学時間が1時間30分くらいの場所に住んでいたので、電車の中で教科書を読んだり単語を覚えたりと、通学時間を活用して乗り切りました。
Sさん私は中学まで共学で、男子に混ざって野球をしていたのですが、できない時は「しょうがないね」というような雰囲気でした。高校から“駒女”に進学すると、女子ばかりなので甘えがなくなり、最後まで頑張り抜けるようになった点が一番成長できた部分ですね。
また、「部活動をしたい! そのためには勉強も頑張らなければ」という環境だったので、時間管理ができるようになったと思います。部活動の練習も学習も、どうすれば効率よくできるかを常に考えて進められるようになりました。学習面では、授業内で宿題もやって全て完結させようと、とにかく集中していました。
Tさん私も「周りを見て行動できるようになった」という点ですね。顧問の先生からも「周りを常に見るように」と言われてきましたが、それは「周りの人の立場になって考える」ということでもあり、人間性を磨こうとしてくれていたのだと、今振り返ってみて感じます。
また、部活動と勉強を両立するには計画立てて効率よくこなしていかなくてはならないので、計画を立てるのがうまくなりました。「To Doリスト」を作る習慣が身につき、大学生になった今でもこの習慣は役立っています。通学に2時間かかり、学習時間が確保しづらいという悩みはありましたが、電車やバスの中で課題をこなすなど、ほかの人と差がでないように隙間時間を有効活用していました。
二村先生大きく影響を受けたのは、中学時代の担任の先生です。生徒と同じ目線で、生徒と一緒に全力で頑張るという先生で、その時の行事や学校生活がとても楽しかったです。その先生のおかげで学校も勉強も好きになったので、「私も先生のように、生徒たちの限られた学校生活を豊かにしてあげられたら」と思ったのがきっかけです。
Sさん「本を読むこと」と「学校の勉強が好き」というのが根本にありますが、教員という職業へと背中を押してくださったのは高2・高3の担任の先生です。
私は「チームで何かをするより1人が好き」というタイプ。時々学校を休むこともあったのですが、そんな私を先生は見ていてくださって、「先生に向いているんじゃない?」「Sさんならいい先生になれるよ」と応援してくださったんです。褒められるとうれしくて頑張るタイプなので、そこから教員になろうと決めました。
Tさん「体育が好き」というのが一番の理由です。現代の子どもは“体育嫌い”が多いと言われていて、私の高校時代にも体育をやりたくないという同級生が多くいました。私は体育が大好きなので、「どうしたらみんなが体育をやりたくなるのだろう?」「みんなが楽しめる体育をしたい、教えたい」と思うようになりました。
二村先生「何でもやってみる」「何でも考え方次第」というマインドですね。厳しい部分もあった野球部で、「楽しさ」「やりがい」がどれだけ見つけられるかを常に考えて活動するなかで身についた気がします。
Sさん私が通っていたのは小規模の小中一貫の学校でした。“駒女”に入って同級生がたくさんいる環境に初めて身を置き、“いろいろな女子”がいるのを実感しました。そうした環境のなかで、個性あふれるクラスメートとお互いに認め合い、刺激し合う良い関係性を築くことができたのは、高校時代の大きな収穫です。
Tさん「最後までやりとげる力」です。通学時間に2時間かかる“駒女”に入学を決めた際、「2時間かけてもきちんと学校に通いきる」「一度自分で決めたことは最後までやり通す」と決心しました。それをやり切ることができ、大きな自信につながりました。
また、勉強の楽しさを知り“勉強が大好き”になったのは“駒女”のおかげです。野球部を続けるために勉強をおろそかにしてはいけないと思って頑張るうちに、成績がついてきて、勉強が楽しくなりました。親身になって教えてくださった先生方の存在も大きかったです。
二村先生先生との距離の近さが“駒女”の魅力です。多忙ななかでも忙しい顔を見せず、親身になって生徒の話を聞き、質問に答えてくださる先生がそろっています。新たな環境に飛び込む際は不安を感じることもあるかもしれませんが、親切な先生と優しい生徒ばかりなので、安心して入学してください。
Sさん「何より先生方が温かい! 」。教育実習で久々に母校を訪れた時も「Sさんが大学4年生になったとは! 成長したね」と温かく迎えてくれました。そんな環境で3年間過ごすことができて、「駒女でよかった」と実感しています。自信をもってお勧めできる学校です。
Tさん駒女は先生も生徒も温かく、困った時にはみんなが助けてくれます。勉強や部活動で行き詰まった際も、その温かさにたくさん救われました。進学のサポート体制も整っているので、部活動も勉強も頑張りたい人は、ぜひ“駒女”に来てください。
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