目白研心のキャンパスは、多様な文化背景を持った人が住む地域にあります。学校内にはさまざまな国の友達がいますし、帰国生もいます。SECはグローバル教育に特化したクラスです。多様性を受け入れる学校だからこそ、体験できる文化があるのは良いところです。
僕は写真部に所属していて、緊急事態宣言前には川越の小江戸の風景や昭和記念公園の自然の様子を撮る小旅行をしていました。スポーツ観戦が好きなので、野球部の試合を撮影したこともあります。撮った写真がしばらくの間エントランスに掲示されていたので、とてもうれしかったです。
高2の春に緊急事態宣言が出て海外との交流もできなくなり、クラスの友達とも会えなくなったとき、「今まで当たり前と思っていたことが当たり前ではなかった」と強く感じました。先生方はYouTubeで授業動画を配信したり、Zoomでライブ授業を行ったりと、さまざまな工夫をしてくださいましたが、直接顔を合わせて質問できた環境は、とてもありがたかったと痛感しました。休み時間も、今までは友達と話すことができたのに、それができない状況はとても寂しいものでした。
僕は将来、目白研心の先生方のような教師をめざしています。それを実現させるために、休校期間中は大学についていろいろ調べました。今の自分たちはリモート授業など、新しい形の授業を経験しています。自分の経験したことや得た知識をたくさん伝えられる教師になりたいと思っています。
新学期が始まり、休校明けの最初の登校日に感じたのは、「クラス替えをして、新しい友達ができたはずだけど、すぐに仲良くなれるだろうか……」という不安でした。でも、そうした不安はみんな同じように感じていたと気づいたとき、「人と話すのって大切なことなんだ」「友達ができるっていいことだな」と強く思いました。文化祭が中止になった代わりに、各クラスが取り組んだショートムービー制作で、クラスの結束はより強くなりました。
休校明け、登校したら玄関にサーモグラフィーが設置されていたことに驚きましたが、カフェテリアの温かい定食が、“テイクアウト”して教室でも食べられるようになったのは、ありがたかったですね。
生徒会長として今、呼びかけたいことは、「目白研心からクラスターを出さないという意識を持って生活しよう」ということです。大好きな学校生活を守るために感染対策はしっかりとして、学校を一つにしたいと思っています。
生徒会会長と副会長が、ホールで学校の未来について語り合いました。