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“女子にしばられない”教育を
実践してきた母校で活躍する先生が登場

日本大学豊山女子高等学校

〒174-0064
東京都板橋区中台3-15-1

TEL:03-3934-2341

学校情報 学校HP

 今回、取材にご協力いただいたのは、日本大学豊山女子を卒業した3人の先生です。高校時代、トランポリン部で活躍した小林沙恵先生は、地歴公民科の岩田周子先生の教え子でもありました。「周子先生」と親しみを込めて呼ぶ様子からは、在校時代の姉妹のような関係性がうかがえます。同じく地歴公民科の野村晴菜先生は、岩田先生が教員をめざすきっかけとなった中学時代の社会の答案に見入っていました。「母校で教えたかった」「同僚にも卒業生がたくさんいます」と日大豊山女子の魅力について語っていただきました。

私たちが母校に戻ってきた理由

岩田 周子 先生(地歴公民科/1999年度卒業) 岩田 周子 先生(地歴公民科/1999年度卒業)
日本大学文理学部 哲学科卒業
さまざまな草木が植えられた中庭にて。
「本校のクラスは『あやめ』『ゆり』『桜』『松』『梅』など、植物の名前になっています。中庭にはクラスごとに花壇があります」

岩田先生小林先生は部活動としては珍しい、体操部のトランポリン部門に所属していましたね。

小林先生はい。都内でトランポリンのある学校は少ないです。日大豊山女子体操部はトランポリンとダンスの2部門があって、全体では100人くらいになります。トランポリン部は初心者から世界で活躍する生徒まで所属しています。

岩田先生小林先生はトランポリン部の顧問になりたいと思って、母校の教員になったのでしょうか?

小林先生そうですね。それもありますが、大好きな先生方と一緒に働くことができて、本当に幸せだと思います。岩田先生は高2・高3のときの担任で、2020年は同じ学年の担当になれてとてもうれしいです。岩田先生は吹奏楽部でしたよね。

岩田先生私の在学中はアンサンブルの同好会から始まって、そのあと部員が増えてブラスバンド部となって、今は吹奏楽部になりました。野村先生はソフトテニス部でしたよね。校舎の屋上にあるテニスコートで練習していましたね。

野村先生はい。都大会に出られるように頑張っていました。

岩田先生野村先生は教員1年目ですが、大学時代から母校の教員をめざしていたのですか?

野村先生大学時代から日大付属の教員か、女子校の教員になりたいと思っていました。そこで付属校の教員試験を受けて、日大付属の女子校という2つの希望がかないました。

 私は中学から日大豊山女子ですが、大学の教授と学生の関係に比べると、中高時代の先生との距離がとても近いと感じていました。教員と生徒の距離が近いのは、日大豊山女子の魅力の一つだと思います。

岩田先生小林先生とは2020年、一緒の学年を担当していますが、どんなことを感じていますか?

小林先生私はトランポリンを真剣にやっていましたが、ある日の掃除のとき、岩田先生から「元気ないね」と声をかけていただいたとき、ちゃんと見てくださっているのだなと感じて、とてもうれしかったのを覚えています。

岩田先生掃除は一つのコミュニケーションの場で、私も恩師から掃除のときに声をかけてもらってうれしかった思い出があります。本当は全員に毎日声をかけたいけれど、それは難しいのでタイミングを見ながら少しでも多く声をかけるようにしています。

初めての休校期間
貴重な経験がたくさんありました

小林 沙恵 先生(保健体育科/2015年度卒業) 小林 沙恵 先生(保健体育科/2015年度卒業)
日本大学文理学部 体育学科卒業
バドミントン部が練習中の体育館にて。
「体育館は大好きだった体育の授業や部活動、文化祭の発表などを行った思い出の場所です」

岩田先生小林先生は自分の中高時代と変わったことはありますか?

小林先生一番変わったと思うことは、全員がiPadを持ったことですね。体育の授業でもiPadを使っています。身体の動かし方は自分が思っているのと客観的に見るのとでは違う部分があります。iPadで撮影した動画を見ることで、それらを修正することができます。

野村先生私の場合、着任したとたん休校になってしまいました。中1の担任になり新入生の情報がほぼない状態でしたが、タブレットに助けられた部分は大きかったですね。ホームルームではGoogle Meetを使って生徒たちの顔を見ることができましたし、タブレットを使って課題を提出してもらうことで、生徒の学習の様子や個性を知ることができました。

小林先生Google Meetを使ったやり取りで、生徒の個性はなんとなくわかったけれど、実際に会ってみると、話す声の大きさや身長が違うことに驚きました(笑)。

岩田先生そうですね。身長が低いと思っていた子が、実際には身長が高くて驚きました。やはり実際に顔を見るのはとても大切だと思いましたね。

小林先生引退試合がなくなって残念だったのは高3です。部活動の連絡や、家でできる練習などはiPadが活躍しました。

岩田先生社会科の授業も大変でした。見せたい資料をどのように提示すれば効果的かを考えるところからのスタートでした。私は高1と高3を教えていますが、最初はロイロノート・スクールやClassiを使って課題の指示を出しました。

 日大付属生が日本大学を受験するためには、9月の基礎学力到達度テストを受ける必要がありますから、そこに向けて復習を中心とした授業を行いました。高1は授業のあとに確認問題を出したところ、すぐに振り返りができて学習の定着に役立ちました。学校が再開しても続けたい取り組みです。

 グループワークは難しいと感じていましたが、ロイロノートに書き込んだ意見を共有することで、アクティブ・ラーニングの方向性も見えてきました。

野村先生中1はまだ、学習に対する姿勢が身についていないので、まず授業時間はタブレットの前に座ることを徹底しました。音声を入れた授業を配信して、プリントに取り組んで授業時間内に提出するという形です。

岩田先生休校中の授業は、それぞれ各教科の教員が、教科の特性も考えながら工夫していましたね。

開校当時から社会で活躍する女性を育成してきた
日大豊山女子を誇らしく思います

野村 晴菜 先生(地歴公民科/2016年度卒業) 野村 晴菜 先生(地歴公民科/2016年度卒業)
日本大学文理学部 史学科卒業
ソフトテニス部が練習する屋上のテニスコートにて。
「毎年、夏が終わると真っ黒に日焼けしていました」

小林先生岩田先生は在学中の資料をたくさん持ってきてくださいましたね。ぜひ、見せてください。

岩田先生昔の資料を見ていて、中3の公民の授業に改めて驚いています。当時、試験が100点満点ではなく“240点満点”なんです。解答用紙も裏表を使った2枚になっています。今思えば中学生で高1、高2レベルの勉強をしていたのですね。

野村先生これは……すごいですね(笑)。100点満点では出しきれない問題です。

岩田先生中学2年生では世界の歴史に触れて視野が広がったことに感動しました。中学の社会の授業で鍛えられたからこそ、高校生になったら自信を持って政治経済の勉強に臨むことができました。高1のときに教わった先生が、「哲学とは、疑うところから始まる」とおっしゃった名言も覚えています。ほかの先生もたくさんの名言があります。まるで大学の授業のようでした。

小林先生体育の学習記録は今も継続しています。体育の授業カルテのようなものですね。岩田先生の学習記録には絵が描いてありますね。

岩田先生私は体育が苦手だったので、この学習記録をきれいに書くことを心がけていました。好きなアーティストの絵を描いたりしていますね。こうしたことを継続すれば、表現力や発信力を育てられるのではないでしょうか。今も体育の学習記録を提出していますよね。

小林先生そうですね。生徒は毎授業後に記入しています。先日のソフトボールの授業では、学んだことをまとめて実際に体験した感想を書いて次の目標を立てました。毎回、目標が達成できたかどうかを分析して振り返ると、次の授業のモチベーションにつながります。各教科でいろいろな工夫がありますね。

野村先生私が高2のとき、担任の先生に「教員になりたい」と相談した際に、「なりたいものになればいいよ。自分の得意な教科がいい」と応えてくださったことが背中を押してくれました。

 日本史の先生は、「歴史は暗記ではなく予測するもの」と教えてくださいました。ある事件や思想が生まれたら、「次にはどんなことが起きる?」と考える授業だったので、私も予測する力を身につける授業ができる教員をめざしています。

岩田先生日大豊山女子は社会学系の学部をめざす生徒が多いです。一方で、本校に理数系のコースが設置されたのも、とても早かったと聞いています。今は「理数Sクラス」という名称ですが、理数系カリキュラムのコースは昭和の時代からありました。当時の理数系出身の先輩は、医師や研究者になるなど、さまざまな業界で活躍しています。高度経済成長の時代、女子は専業主婦になるのが当たり前だった時代、男女雇用機会均等法ができる前から社会で活躍する女性を輩出していることに誇りを感じます。

小林先生2020年は高校で本格的に探究学習をスタートさせましたね。中学生はまだテーマを設定しているところですが、SDGsにどう結びつけるかに苦労しています。

岩田先生SDGsはテーマ設定の手助けになりますね。高校生は最初、「ジェンダー」をテーマにして、そこから自分の身近なテーマに寄せていく作業をしています。ジェンダーギャップのテーマは、家庭内でも感じることがあるようです。それをどう結論づけていくのか楽しみです。

小林先生「ジェンダー」のテーマは私のクラスでも興味を持った生徒が多かったようです。女子校は案外、ジェンダーレスで何にでも自由に挑戦できる環境にあるのではないでしょうか。

 日大豊山女子は発表する機会が多いと思います。私自身、中学ではクラスメートの前でその日の連絡を発表するのにも緊張していましたが、日大豊山女子に入ってからは、自ずとできるようになっていました。女子校は自分を自由に表現しやすいです。

野村先生日大豊山女子には、多様性を認めてくれる環境があると思います。休校中にロイロノートで道徳の授業を実施したのですが、自分の欠点を長所に言い換える取り組みを行いました。たとえば「私は引っ込み思案です」ならば、「周りのことがよく見えている」に言い換えるとか。すると生徒の側から、「授業時間が終わっても、全員の分をやろう」という提案がありました。

岩田先生とても良い授業ですね。野村先生のアイデアですか?

野村先生高3で大学の志望理由を書く際に、担任の先生に「自分の欠点を裏返したのが長所だよ」と言われたことを覚えていたので、そのときの経験が役立っていると思います。

小林先生日大豊山女子の先生方は、一人ひとりが積極的に意見を出せるようになってほしいと思いながら授業をしています。私自身もそれをめざしています。

岩田先生が持参した資料を手に、当時を懐かしむ二人。岩田先生が持参した資料を手に、当時を懐かしむ二人。

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