では、クラス・コース制の具体的な教育内容を見ていきましょう。
■選抜進学クラス(1年次)
進学目標は、成蹊大・成城大・明治学院大・國學院大などのいわゆる上位・中堅大学。高2段階から文コース、理コースに進級することを視野に入れ、これらの大学に一般入試で現役合格できるレベルの学力を培っていきます。また、民間の優れたITシステムを活用しての自己管理能力の育成にも力を注いでいます。
■進学クラス(1年次)
進学目標は、日東駒専レベルから大東文化大・東海大・亜細亜大など多様な中堅大学と、系列の千葉商科大学。総合進学コースへの進級だけで満足することなく、高2からは文コース、理コースへ進めるレベルの学力を培うことをめざして学習を進めていきます。生徒個々の学力差を考慮し、英語や数学の一部において「学期別・科目別習熟度授業」(学期ごとにレベル別クラスが編成される)というきめ細かな取り組みを展開していることも特徴。
「系列大学に推薦入学する生徒の割合は例年、学年の4分の1程度で、これらの生徒は進学クラスと商業科から出ます。選抜進学クラスの生徒がめざすのは一般入試のみですが、進学クラスの生徒は学校推薦型(指定校・公募)、総合型選抜など多様な入試形態を活用して、大学進学を実現しています」(深澤拓央先生)
そして前述のように、この2クラスの生徒たちは高2段階から文コース、理コース、総合進学コースのいずれかへ進むことになります。
■文コース(2・3年次)
文系科目特化型のカリキュラムが特色のコース。とくに英語の授業にかける比重は大きく、高2が週6時間、高3が週9時間と学年が進むごとに授業時間数が増えていきます。また国語(高2=週7時間→高3=週10時間)、地歴公民(高2=週5時間→高3=週7時間)も学ぶ時間を増やし、徹底指導が行われます。
■理コース(2・3年次)
理系科目に特化したカリキュラムが特徴。数学は高2が週7時間で高3が週10時間、理科は高2が週6時間で高3が週8時間の授業を実施。また文コース同様、英語の授業も高2が週6時間、高3が週8時間と、かなりの比重がかけられています。
■総合進学コース(2・3年次)
文系科目を中心としたカリキュラムで大学進学に必要な基礎学力と教養を育成していくコース。多様な入試形態に対応するため、英検・数検・漢検はもちろん、簿記検定など、さまざまな検定取得への対応も充実。また、大学付属校のメリットを活かし、高大連携の授業も実施しています。
「夏休みにはレベル別・単元別に各種講座を開講し、生徒それぞれが自由に選択できるスタイルにしてあります。また、放課後の補習は必要に応じて随時実施しています」
■商業科
大学進学と資格取得をめざす科です。学年が上がるにつれて商業科目の授業時間数は増え、より専門的な学習に取り組みます。また、千葉商科大学(経学部・政策情報学部・サービス創造学部)の連携(高大7年間教育)により、高い大学進学率と資格取得率を実現しています。
商業科では、「全商簿記検定」「日商簿記検定」「商業経済検定」「ビジネス文書検定」「情報処理検定」など、さまざまな資格を取得できます。検定の2~4週間前には通常授業終了後に2時間の放課後講習を行い、夏期講習は1日3コマで15日間開講。資格は大学進学はもちろん、就職する際も大きなアドバンテージとなります。