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進学なび

2021年6月

この記事は1年以上前の記事です。

目標にLock On!! 私の成長STORY
挑戦し続けることで、進む道が見えた

前田 衣織さん(左)
国際教養大学/国際教養学部1年生
村上 明依音さん(右)
京都大学/医学部人間健康科学科1年生

公開日2021/7/31
さまざまな学び・経験ができる環境で
「学力」と「考える力」を育む

質の高い授業と知識を活用する実践的な取り組みで学力を定着させ、親孝行の心や「やってみなはれ」の精神で生きる力を養う雲雀丘学園ですが、6年間を振り返り、「この学校で学んだから今がある」と感じることを教えてください。

前田さん
 中3のときの『カナダ中期留学』が成長への第一歩だったと思います。それまでの私は、自分の価値観に固執する性格で、クラスメートにも相手の考え方を無視して「それは間違っているよ」とストレートに言ってしまうこともありました。ですから、次第に人間関係で悩むことが増え、「自分を変えたい」と思うようになり、カナダ中期留学が変わるきっかけになるかもしれない、と考えたのです。2カ月間、日本を離れるので不安もありましたが、「こんなときこそ“やってみなはれ”の精神や!」と気持ちを奮い立たせました。
 カナダは移民の国で、さまざまな国籍やバックボーンを持った人に出会いました。そんな人たちと接するうちに、「人は皆、違うから面白い」と他人を尊重し、自分との違いを楽しめるようになりました。そして、私がクラスメートとぶつかるのは、私が自分の価値観だけが正しいと思い込んでいたからだと気付いたんです。帰国後は勇気を出して、自分からクラスメートに話しかけるようにしたら、ぶつかったことも笑い話にできるくらい、お互いに信頼し合える関係を築くことができました。

村上さん
 私は小学生の頃から、患者さんや障がいを抱える方にリハビリを行う『理学療法士』になりたいと思っていました。高1のときに放送部員として、ヘルプマークの啓発イベントを取材したことで、自分はどのような理学療法士になりたいのかがわかり、具体的に目標を持って行動するようになれたと思います。ヘルプマークとは、障がいのある人が、自分の障がいに関する情報を記載しておき、周りの人に助けを求める際に使用するものです。外見からはわからなくても障がいを抱えている方がたくさんいて、そのような人たちの役に立つ理学療法士になりたいという気持ちが強くなったんです。

それらのできごとが、大学選びにもつながっているのでしょうか。

前田さん
 もともと英語が得意だったので、海外の大学に行きたいと考えていました。秋田県にある国際教養大学を目指したのは、高2で参加した『ボストングローバル研修』がきっかけです。マサチューセッツ工科大学やハーバード大学の学生と話をする機会があり、英語はただのツールで「自分が何を伝えたいのかが大切」と実感しました。国際教養大学は、一つのことにこだわらないリベラルアーツな学びで視野を広げ、極めたい学びが明確になった後、専門的な学びに取り組む大学です。

村上さん
 私も『ボストングローバル研修』が大学選びのきっかけになっています。この研修で、研究職に就いているドクターの話を聴く機会がありました。もともと臨床に興味があったのですが、お話を聞くうちに研究職にも興味が湧きました。自分で京都大学のips細胞研究所に連絡を取り見学させてもらったことと、先生から「頑張れば京都大学を目指せるよ」と背中を押していただいたことで、京都大学を目指す決意をしました。

大学受験は、自分を知り
成長の糧となった時間

お二人にとって大学受験はどのような時間だったのでしょうか?

前田さん
 まず大学で何を学びたいのかを整理するため、雲雀丘学園での6年間を振り返りノートに書き出す作業を繰り返しました。一つひとつのできごとや出会った人たちのことを思い出していると、「すべてがつながって今がある。私はいろんな人に出会い、助けてもらっている」と実感し、「この恩に報いたい」という思いが込み上げてきて、精神的に成長する糧になりました。受験当日、このノートを会場で読み返して泣いてしまったのですが、このことも含めて受験勉強に追われて苦しかったというような印象はありません。

村上さん
 京都大学医学部を特色入試で受験すると決めたとき、私一人に6人の先生で受験対策チームを組んでくださいました。特に頑張ったのは面接の練習で、医学分野にとても詳しい先生が指導してくださいました。私は、理学療法と再生医療を組み合わせた研究をしたいと考えていたので、本番でその研究の可能性などを聞かれた時のために、実際にドクターのお話を聴く機会も設けていただきました。そのほか、休み時間などに先生と将来のことや大学のことなどを深く掘り下げて話をしたことで、自分の意見・意思が形成されていき、合格への道筋が見えてきたんです。

前田さん
 受験生活が楽しく充実していたのは、『探究ゼミ』などの授業で“社会”を知ることで、自分は何に興味・関心があり、大学で何を学びたいのかを考える取り組みがあったから目標を持って勉強できたことと、部活動など勉強以外のことも大切にしている時間があったからだと思います。

「やってみなはれ」の精神は、どのようにして身に付けたのですか?

村上さん
 毎年1学期に「私の挑戦」というテーマで作文を書きます。校長先生がすべてに目を通し、一人ひとりにメッセージを書いてくださいます。このときに決意した挑戦ができているのかを常に確認していました。

前田さん
 朝礼のときに、校長先生が“挑戦”にまつわる話をしてくださります。この学校の「挑戦するのが当たり前」と感じる環境にいるのは大きいと思います。

雲雀丘学園は、親孝行を意味する「孝道」も大切にしています。

前田さん
 10月1日は学園創立記念日で、この日を『親孝行の日』と定め、家族のために料理を作り、メッセージカードを作成します。普段はなかなか伝えられない、親への感謝の気持ちを改めて感じ、それを伝える機会があるというのはよいことだと思います。

村上さん
『エコ弁当の日』という取り組みもあります。地元の食材を使って自分でお弁当を作るのですが、私は家が遠いので朝早く起きなければならず、「お母さんは、毎日早起きして作ってくれている」と感謝の気持ちが湧いてきます。

今後は、どのように成長したいと思っていますか?

前田さん
 スローガンは「ワクワクする道に進む!」です。「やってみなはれ」の精神を忘れずに大学でしっかり学び、その後海外の大学院で力をつけ、将来は、文化を軸として平和な社会を築くために何かできたらな、と考えています。

村上さん
 大学でも雲雀丘学園での6年間のように何ごとにも挑戦し、自分が学ぶ「理学療法」だけではなく、他領域の学生との交流も深めて視野を広げ、今、求められている協働医療に対応する力を養いたいと思います。

※取材内容・写真は2021年3月時点のものです。

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