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この記事は1年以上前の記事です。

【高校入試を知ろう】高等学校を選ぶ!①公立高校と私立高校

高校受験は、将来どのような道に進みたいのか、新たな環境で3 年間、どう過ごしたいのかを考える重要な機会となります。そのため、「自分の学力レベルではここがいいだろう」と安易に決めるのではなく、先生、家族、先輩などに相談しながら、慎重に選びたいものです。実際、志望校を選択する際、どのような点に注意すればよいのでしょうか。チックポイントを紹介しますので参考にしてください。

掲載日:2023/3/15
公立受験と私立受験

 高校受験を考え始めた場合、公立にするか私立にするかは多くの人が悩む点です。公立と私立では学校の特色や費用面だけでなく、受験勉強の方法にも違いが出てきますので慎重に検討したいところです。まず大きく異なるのは費用面です。入学金や授業料なども大きく異なるほか、私立では設備費や寄付金などの費用も考慮しなければなりません。また大学への進学を見すえている場合、私立では法人の設置下にある大学を受験する際に、受験科目が免除されるケースやミッション系の学校のように系列大学への推薦が得やすくなるなどの利点もあります。

次に異なるのは受験勉強の方法です。公立と私立では受験する科目数が異なるほか、公立の場合、同一都道府県下の学校なら共通の問題を使うことも多く、内申点も考慮されます。一方私立の場合は、学校ごとに入試問題が異なり、傾向や対策、難易度も学校によりまちまちのため、その高校に合わせた対策が必須になります。 

「偏差値」とは?

 高校受験にあたり、模試などを受けるとテストの点数だけでなく偏差値が出ます。試験の点数よりも偏差値の方が重要だという考えもあります。偏差値はその試験を受けた全員の中で、自分がどの位置にいるのかを相対的に示した数字です。実際の高校受験では、「何点以上が合格」という選考法ではなく、試験の得点を上位から並べた場合の「上位の何人」という方法で選抜されます。つまり得点数よりも受験者全体の中で、自分の分布する位置を知ることの方が重要になるため、相対的に自分の位置を把握できる偏差値を知ることが大切になるのです。

 それでは、偏差値がいくつなら良いのでしょうか?偏差値は平均点が偏差値50になるように変換して求められているため、自分の点数がちょうど平均点だった場合には、偏差値50ということになります。仮に受験者数が1000人だった場合は、偏差値50の受験者の順位は、500位前後、偏差値60なら最上位から15.87%で158位前後となり、平均からどの程度の開きがあるかを表します。偏差値導入のメリットは、テストの点数や順位だけにとらわれずに、集団の中での分布位置を知ることです。
 では、偏差値を上げるには?偏差値50と偏差値65の中学生の学力の違いは、基礎学力があるかどうかです。基礎をマスターしていれば、それをベースに応用問題に取り組むことができますが、偏差値50前後の場合、基礎学力に不安がある可能性もあり、応用問題になると難易度が高く感じ、学力アップにつながらないケースもあります。確実に偏差値アップを目指すなら、基礎を見直し、応用問題に取り組める力をつけることを最優先にしましょう。そしてさらなる上を目指したい場合も、基礎学力の底上げと継続は必須です。その上で応用力を高めるために、問題で聞かれていることを確実に捉える読解力と反復練習が必要になります。

公立高校

 公立高校は、私学のような建学の精神がないため、学力レベルで選ぶことがほとんどでしたが、最近は各校がさまざまな特色を打ち出しており、学力レベルだけではない、本人の適性に応じた選択が必要になりそうです。
 高大連携を深める学校、補習、塾・予備校との連携をしている学校など、各校の取り組みはさまざま。そのため、従来は高校入学時のレベルがそのまま大学合格実績のレベルとなっていましたが、今後はこれらの取り組みにより、学校間に格差が出てきそうです。また、2学期制と従来の3学期制を採用している学校があり、週5日制による授業時間確保のために2学期制を採用する学校も増えています。
 
 入試制度に関しては、学科、前期・後期選抜など、学校において入試制度が異なります。入試科目や内申の各科目の比重など異なっていますので、各府県、学校のホームページをチェックして、受験に備えましょう。
 公立高校の動きは、私立高校入試に大きく影響を与えることになります。こういった動きに塾はいち早く対応していますので、塾の先生にいろいろ話を聞き、相談して対策を練りましょう。

私立高校
●校風・教育方針

 私立中学校と同様、各校が建学の精神、教育方針など独自の校風を持つため、子どもの個性に合った学校選びをしたいものです。学校説明会や体験学習会をはじめ、文化祭、体育祭などの学校を見るチャンスを積極的に活用しましょう。

●進路について

 大学進学を目指す場合は、その高校の進学実績に目を通しておきましょう。ゆとりをもった高校生活を送りたい場合は、併設大学のある学校を選ぶのも良いかもしれません。就職する場合も、例年就職者数が多い高校の方が、企業からの求人も多く、学校側も熱心に就職の相談に乗ってくれます。
 また、『看護コース』『幼児教育コース』など、明確な進路を目標にしたコースが設置されている私立高校も多いため、モチベーションを持って学べる環境が整っているでしょう。
 どのような進路を目指すかにより、学校選択のポイントはずいぶん変わってきますので、高校進学前に卒業後の進路をしっかり考えておいた
方がよさそうです。

●交通アクセス

 自宅からの通学時間、電車・バス・徒歩などどうやって通うのか、交通の便の良し悪しを調べるにも、志望校への通学路を通ってみることが大切です。毎日のことだけに、あまりにも時間がかかるのは無理がありそうです。

●学校行事・クラブ活動

 学校行事は充実した高校生活を送るためにとても重要です。また、自分が入りたいクラブがその学校にあるのかどうか、あるいはそのクラブが盛んかどうか。また、クラブはあるけれど、制限がないかなどもチェックしましょう。