立正大学付属立正高等学校は2025年度、九州大学や弘前大学といった国公立大学への現役合格をはじめ、延べ400校を超える私立大学合格者を輩出しました。系列の立正大学へは75名が進学し、海外大学への進学者も7名を数えるなど、生徒の希望に合わせた多彩な進路選択が可能です。同校が実践する、“一人ひとりの可能性を広げる進路指導”の秘訣とは……。教頭であり進路指導部長を務める平林重郎先生(数学科)にお話を伺いました。
立正大学付属立正高等学校は2025年度、九州大学や弘前大学といった国公立大学への現役合格をはじめ、延べ400校を超える私立大学合格者を輩出しました。系列の立正大学へは75名が進学し、海外大学への進学者も7名を数えるなど、生徒の希望に合わせた多彩な進路選択が可能です。同校が実践する、“一人ひとりの可能性を広げる進路指導”の秘訣とは……。教頭であり進路指導部長を務める平林重郎先生(数学科)にお話を伺いました。
教頭・進路指導部長の平林重郎先生。「時代に流されるのではなく、自分の考えた道を進んでください」と受験生にエールを送ります。
平林先生近年、学力のみで評価される「一般選抜」よりも、「学校推薦型」や「総合型」での受験を希望する生徒が目に見えて増えています。今年の結果を振り返っても、この傾向はさらに強まったと実感しています。
一方、立教大学などの難関私立大学に合格した生徒たちには共通点がありました。それは、受験で有利に働く「英検取得」に早くから積極的に挑戦していたことです。ただし、決して“英語だけ頑張ればいい”というわけではありません。これからは英語の重要性を踏まえつつも、他教科の学力もしっかり底上げし、総合力を高めていく必要があると考えています。
平林先生「特進」と「進学」2つのクラスに共通しているのは、“大学合格はゴールではない”という考え方です。本校では、特定の難関校への受験を強制することはありません。本人、保護者と十分に相談しながら、生徒一人ひとりの夢や目標を尊重し、その生徒にとっての“ベストな進路”を一緒に見つけていく指導を心がけています。
平林先生「特進クラス」は、一般選抜が基本です。仲間と切磋琢磨しながら難関大学をめざします。一方の「進学クラス」は、学校推薦型選抜や総合型選抜が中心となります。ただ、どちらのクラスも勉強だけではありません。部活動や行事にも積極的に取り組み、「3年間これをやり遂げた」と自信をもってアピールできる力を伸ばす指導を大切にしています。
平林先生今年度は75名の生徒が、付属校入試制度(内部推薦)を利用して進学しました。150年以上の伝統を誇る立正大学には「9学部16学科」という多様な学びの場があり、最初からこの推薦制度を視野に入れて入学してくる生徒も少なくありません。
平林先生その通りです。ただ、「特進クラス」の生徒は付属校への推薦は無く、一般選抜で他大学に挑戦するケースがほとんどです。授業数も「進学クラス」より多く、難関大学や国公立大学の一般選抜を見据えたカリキュラムになっています。
そのため平日は7限まで授業があることが多く、部活動には少し遅れての参加となりますが、それでレギュラーから外すような不公平な扱いは一切ありません。学習と部活動の両立を、学校としてしっかりサポートしています。
高1・高2対象の「探究学習発表会」の様子。平林先生私たちが最も大切にしているのは、生徒に「第三者(外部)の視点」を与えることです。親や教員のアドバイスは、どうしても“耳にタコ”になりがちですからね。そこで本校では、高1の4月から外部講師を招いた「キャリアガイダンス」をスタートし、3年間で段階的に視野を広げるプログラムを用意しています。
このように、外部の刺激を継続的に取り入れることで、生徒自らが未来の「設計図」を描けるようサポートしています。
平林先生鎌倉時代に日蓮聖人が説いた「行学二道(ぎょうがくにどう)」とは、修行と修学の二つの道を意味します。私はこれをわかりやすく、“設計図”と“大工”の関係に例えて話しています。
何かを成し遂げようとする時、立派なビジョン(設計図)を描くことは不可欠ですが、実際に家を建てる技術をもつ大工がいなければ形にはなりません。本校がめざすのは、自分のなかに“設計者としての視点”と“大工としての実践力”を併せもち、一人二役をこなせる人間力の育成です。
先行きが不透明な時代だからこそ、生徒たちには、遠くの夢(将来のビジョン)を見据えながらも、同時に自分の足元(今やるべきこと)をしっかり見つめて歩める、たくましい人になってほしいと考えています。
高1対象の「キャンパストークライブ」の一場面。| 大学名 | 現役 (人数) |
既卒 (人数) |
|
| 国公立 | 九州 | 1 | 0 |
|---|---|---|---|
| 弘前 | 1 | 0 | |
| 私立 | 早稲田 | 3 | 0 |
| 慶應義塾 | 1 | 0 | |
| 東京理科 | 14 | 0 | |
| 学習院 | 2 | 0 | |
| 明治 | 7 | 2 | |
| 青山学院 | 12 | 1 | |
| 中央 | 6 | 2 | |
| 法政 | 6 | 8 | |
| 日本 | 27 | 5 | |
| 東洋 | 17 | 0 | |
| 駒澤 | 7 | 0 | |
| 専修 | 14 | 0 | |
| その他 | 284 | 6 |
| 心理学部 | 10名 | 仏教学部 | 4名 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 15名 | データサイエンス学部 | 2名 |
| 経営学部 | 18名 | 地球環境科学部 | 2名 |
| 経済学部 | 13名 | 社会福祉学部 | 0名 |
| 文学部 | 11名 | 合計75名 | |
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