尾﨑先生卒業を目前に控え、皆さんそれぞれの進路が決まりましたね。どのような思いで進路を選び、決断したのかを振り返ってもらおうと思います。
小川さん 国際系に興味があり、英語を使って海外の方と交流することをめざし、進路として早稲田大学教育学部英語英文学科と、立教大学異文化コミュニケーション学部を考えていました。そんな中、担任の尾﨑先生が早稲田大学教育学部英語英文学科の卒業生で、大学時代の学びや思い出を楽しそうに語るのを聞き、「自分も早稲田に行きたい」と思うようになりました。
尾﨑先生小川さんの進路希望を聞き、英語英文学科が適していると感じ、大学の校風も合うと思って勧めました。小川さんはスピーチコンテストでの頑張りが特に印象的で、練習の様子からも、その行動力が素晴らしいと感じていました。
小野澤さんもともと法律に興味があり、「公共」の授業で裁判の判例を学ぶうちに関心が深まり、大学でより専門的に学びたいと思うようになりました。高1の終わりに進路を考え始めた際、数学が苦手だったため私立大学を志望していましたが、担任の先生から「今の成績を活かして選択肢を広げてみては?」と助言を受け、国立の一橋大学も視野に入れることにしました。苦手な数学への不安はありましたが、振り返るとその決断は正しかったと思います。一橋大学は比較的学生数が少ないため、周囲と密な関係が築けることを期待しています。
尾﨑先生私は卓球部顧問として小野澤さんと関わっていましたが、担任の教員とも「彼はもっと上をめざせるのでは」と話し合っていました。その結果、国立大学が選択肢に加わったことはうれしく思います。
後藤さん小さい頃から動物が好きで、実は小学生の頃、父に競馬場へ連れて行ってもらったことがあり、ずっと馬を眺めているような子どもでした。動物についてもっと学ぶため、高2の冬までは私立大学の獣医学部を志望していましたが、「国立大学もめざせるのでは?」という可能性に気づき、高2の冬に国立志望へ変更しました。
北海道大学の総合理系学部は、獣医学部への道が開かれているだけでなく、ほかの選択肢も広がる点が魅力でした。さらに、「せっかくなら東京を出てみたい」と考え、「どうせ行くなら北海道だ!」と決断しました。寮生活には不安もありますが、新しい環境での生活が楽しみです。
尾﨑先生後藤さんの決断は高2の冬でしたね。心のどこかで「国公立大学をめざしたい」「東京を出てみたい」という思いを感じていたので、こちらから強要はせず、自ら決めるのを待っていました。面談で「北海道大学へ行きたい」と聞いた際は、「そこだよ!」と思い、とてもうれしかったですね。
橋詰さん幼い頃から自動車や飛行機などの乗り物が好きで、進路選択の際は機械工学や物理学を学びたいと考えていました。高2の12月までは筑波大学を第一志望としていましたが、自習室で勉強をしていた際、数学の先生に「ほかの大学にも挑戦してみないか?」と声をかけられたことがきっかけで、早稲田大学創造理工学部を受験することを決意。合格後に詳しく調べたら、より自分の興味・関心に合っていると感じ、進学を決めました。
尾﨑先生早稲田大学の受験はサプライズでしたね。橋詰さんはずっと筑波大学をめざしていましたが、それに向けてコツコツと努力していたからこそ、最後の最後で選択肢を広げることができたのだと思います。