小さい頃から自然が大好きで、「高校では生物を深く学びたい」と考えていました。正直なところ、学校選びも「浦和実業学園に入りたい」というより、「この生物部に入りたい!」という一心でした。きっかけは私立高校の合同説明会です。他校の先生から「生物が好きなら“浦実”がお勧めだよ」と教わり、実際に見学に行きました。そこで目にした光景には正直、感動しました。生物の種類がとにかく豊富で、特に私の大好きな海洋生物の充実ぶりには驚きました。海から離れた南浦和という街中で、これだけの設備が整っている。さらに顧問の橋本先生とお話しして「ここなら間違いない」と確信し、入学を決めました。
私たちの活動の基本は、生態園の管理や生き物たちの世話、そして大切な施設のメンテナンスです。こうした日々の積み重ねを土台に、部員たちは個人やチームで自由に研究活動を行っています。中高生が共に活動するこの部には、研究に熱心な生徒だけでなく、「とにかく生き物が好き」という気持ちで入部する生徒もたくさんいます。でも、不思議なことに、毎日生き物と向き合い、「好き」を追求していくうちに、自然と研究の面白さにのめり込んでいく部員が多いのです。
私は現在、部長として「タコの研究」に打ち込んでいます。高1の時、先輩方からこのテーマを引き継ぎました。環境への配慮も含めて研究内容に深く惹かれたのがきっかけです。日々の活動は多忙ですが、仲間と協力して試行錯誤する時間は、何物にも代え難い喜びです。
中学時代まで、私にとって生物は図鑑や映像で“見るだけ”の存在でした。しかし、生物部での活動は、実際に触れ、観察し、自ら考えることの連続です。先生や先輩、仲間との対話を通じて、生き物を見る視点は日々深まり、広がっていくのを実感しています。また、授業での学びが活動に活きる瞬間も多く、特に国語の授業で磨いた発表力やプレゼンテーション力は、研究発表の場で大きな武器となっています。
活動のなかで大きな転機となったのは、 大学の先生からの助言や、小学生に向けた発表経験です。「知識が豊富な専門家」と「これから学ぶ子どもたち」にどうすれば想いが伝わるのか。相手の目線に立って試行錯誤した経験は、私の人生における重要なターニングポイントとなりました。「生き物が好き」「自然が好き」という気持ちはあっても、それを誰かと共有して広げる機会は意外と少ないものです。生物部には、小学生から専門家まで、多様な人との交流があります。知識がなくても構いません。「ぼんやりとした興味」を、対話や体験を通して確かな情熱に変えていく。そんな時間を私たちと過ごしませんか?