夏目さん『夢工祭』の運営は毎年、1年生から副委員長が選出され、次年度も役員を継続することになっているので、すでに引き継ぎができています。僕はもともと裏方の仕事が好きなので、高1で副委員長を務め、高2で委員長に立候補しました。クラスや有志団体から提出される企画書の検討、出し物のクラス配置、ポスター制作、スローガン決定などの運営は、その一つひとつが貴重な経験になります。僕は将来、出版関係の仕事に就きたいと思っているので、実行委員長の経験は大きな力になると実感しています。
小林さん私が生徒会に関わりたいと思ったのは、毎日の学校生活を少しでも快適にしたいと思ったからです。友達と話すなかで、“それぞれがやりたいことを実現させるにはどうしたらいいか”ということをしっかり考えているのだと感じました。そこで生徒会に関わることができれば、いろいろな問題や不安を解消できるのではないかと思ったのです。
私は今年、クラス企画のリーダーも務めました。今までグループの指揮を執る経験をしたことがなかったので、うまくいかないことがたくさんありました。でも、みんなとコミュニケーションを取りながら物事を進める経験は、今後に活かせる力になったと思います。
工学院大学附属高等学校には「スーパーサイエンスクラス」があり、理系に強い学校だからこその出し物に特徴があります。自動車部が「ソーラーカー」を走らせていたり、デジタルクリエイター育成部(通称・デジクリ)は「教育版マインクラフト」(※)の大会に参加したりしているので、『夢工祭』でも活躍していました。
※教育版マインクラフト(Minecraft Education)は、ものづくりゲームのMinecraft (マインクラフト・略称「マイクラ」)を、学校の授業やプログラミング教育の教材として使えるようにした教育向けエディション。教育版では複数人でひとつの世界を共有して共同作業ができたり、コードビルダーと呼ばれる機能を使って遊びながらプログラミングを学んだりすることができる。
2025年度の高2海外研修旅行のコースは、「台湾」「カンボジア」「グアム」「中国」「日本」の4カ国。カンボジアを選択した生徒が3Dプリンターでアンコールワットの模型を制作しました。
図書室には3Dプリンターが5台完備。
高校の海外研修旅行でカンボジアに行く班があり、デジクリの部員がアンコールワットを3Dプリンターで再現していました。メイクルーム(パソコン室)にはiMacがずらりと並んでいて、図書室には3Dプリンターもあるんです。
私は理系志望ではありませんが、パソコンで垂れ幕を制作したことはいい経験になりましたし、美術部としてはキャンバスに描いた作品を展示することができました。将来、美術は趣味に留めておきながら、多様なことに挑戦したいと思います。
「今年はパンフレットを作らない代わりに、会場案内を作ってHPにアップしました」(夏目さん)
門脇さん生徒会にはいろいろな仕事があります。例えば、校則や制服に関わることなどは1年単位と時間がかかるので、次の世代が提案を実行できるように、今準備をしているところです。行事や学校生活にはさまざまな決まり事や作業手順がありますが、今までマニュアルは存在しませんでした。そこで今、生徒会を運営する“手順マニュアル”を作成中です。これができたら『夢工祭』のマニュアルにも取り掛かるつもりです。
僕は中1の時に生徒会役員に立候補しましたが、その時は「なんとなく」という気持ちでした。当時の中学生徒会長を務めた先輩は、組織をまとめる力がありました。意見がぶつかることもあったけれど、結果的に先輩の発言が正しかったということが何度もあったのです。先輩は高校で生徒会に関わらなかったので、僕が先輩の思いを受け継ぐために生徒会長に立候補しました。
工学院大学附属高等学校は、先輩と後輩の間に壁がない学校です。後輩たちも素直に自分の思いを伝えてくれますし、先生と生徒の関係性もスムーズです。受験生の皆さんには、そうした雰囲気を『夢工祭』でも感じてほしいと思います。来年はぜひ『夢工祭』に足を運んでください。
年1回発刊される生徒会広報誌『芙蓉峰』は昨年で33号となります。
『芙蓉峰』は富士山の別名です。
オープニングでは“ジェット風船”が飛ばされました。「話をしているうち空気が抜けてしまったり、思ったように飛ばなかったりしたのが来年度に向けた反省点です。風船を飛ばすのは『夢工祭』の伝統行事です」(門脇さん)
企画書が最も多かったのは「お化け屋敷」でした。写真はお化けに扮装(?)した高1生。
アトリウムで演奏を披露した吹奏楽部。今年は多くの新入部員を迎えました。
ダンス部もアトリウムでドラマチックな舞台を見せてくれました。八王子駅前のクリスマス点灯式に参加したり、イオンモールで演技を披露したりと外部イベントにも活発に参加しています。
ソーラーカーを走らせた自動車部。ソーラーカーへの熱い思いを来場者に説明していました。
生徒会室の『夢工祭』ポスター前で(左から小林さん、門脇さん、夏目さん)。ポスターのイラストは高2の陸上部員が描きました。