2025年9月、個別使用の自習室がリニューアルされました。ラーニングスペースには大学生や社会人のチューターが常駐し、生徒の質問に答えてくれます。グループ学習ができるラーニングルームも設置され、生徒の自主性を育てています。建学の精神「知」「徳」「技」を育む学びの環境をご紹介します。
2025年9月、個別使用の自習室がリニューアルされました。ラーニングスペースには大学生や社会人のチューターが常駐し、生徒の質問に答えてくれます。グループ学習ができるラーニングルームも設置され、生徒の自主性を育てています。建学の精神「知」「徳」「技」を育む学びの環境をご紹介します。
校内で生徒とすれ違うと、「ごきげんよう」と清々しい挨拶を返してくれました。東京家政学院高等学校の挨拶は「ごきげんよう」で統一され、授業も「起立・礼・ごきげんよう」で始まります。「入学したばかりの頃は戸惑うようですが、すぐに慣れて“ごきげんよう”の挨拶が校内で交わされています」(入試広報係・中野実香先生)
同校は1923(大正12)年に教育者の大江スミにより、理想の女子教育をめざして創立されました。建学の精神にある「社会や家庭で活躍できる自立した女性を育てる」は、100年経った今でも脈々と受け継がれています。2025年9月には自習室をリニューアル。個別使用の自習室、キャスター付きの椅子とテーブルで自由にレイアウトできるグループラーニングルーム、自習コーナーを併設したキャリアサポートセンターが設置され、生徒はその日の気分や学習する内容によって使い分けています。
グループ学習ができるラーニングルームと、自習コーナーを併設したキャリアサポートセンター。
生徒たちは目的に応じて使い分けています。
チューターには学習だけでなく、大学生活のことを聞いたり、進学の相談に乗ってもらったりすることも。
今回、ナビゲート役を務めてくれたのは、中3のKさんとMさん。Kさんは生徒会の会長、Mさんは書記長を務めています。Kさんが「一番好きな場所です」と、お茶室に案内してくれました。「京都のお茶室を移築した、本格的な施設なんです」(Kさん)
裏千家の又隠を模して造られた本格的な茶室で、高1生が年4回、総合学習の必修科目として、また中学・高校全学年を対象に、課外授業(選択科目)として茶道の指導を受けています。指導にあたる講師は裏千家の先生です。生徒たちは作法や立ち居振る舞いなど、お点前の基本的な流れについて学んでいます。
10月に開催される『常磐祭』(文化祭)に向け、次にMさんが案内してくれたのは、同校で最も広いアリーナ。Mさんはバスケットボール部に所属しており、練習で汗を流す思い入れのある施設です。「バスケ部は先輩・後輩の仲が良く、とてもフレンドリーな雰囲気のなかで活動しています」(Mさん)
開放感のあるアリーナでは、バドミントン部がエネルギッシュに活動中。
生徒たちの憩いの場になっているのがラウンジ。人気の「ポテから」(ポテト&唐揚げ)などホットスナックの売店もあり、お弁当やパン、文房具なども販売されています。
「私は“鰺フライ”が一番好きです(笑)」(Kさん)。
図書室の蔵書は7万3千冊。
校長の佐野金吾先生が率先して読書を推奨しており、
生徒たちもそれに応えて図書室を積極的に活用しています。
SDGsなど、多彩な特集コーナーが設けられていました。
居心地のいい図書室も2人のお気に入りスポット。蔵書は7万3千冊で、司書の先生がテーマごとにコーナーを設置するなど、本を手に取りやすい環境が整備されています。閲覧コーナーには読書や自習をする生徒の姿が見られます。ほかにもラーニングスペースや、生徒が集うフリースペースが校内の随所に設けられ、生徒たちはその日の気分によって使い分け、学校生活を満喫しています。
キャンパスは東京都心にあり、電車のアクセスも6路線を利用できます。
「化学」「生物学」「研究室」の頭文字を取って「化生研」と呼ばれている理科室。
シンボルカラーの赤やピンク使いが、従来の理科室のイメージを払拭。
明るい配色に、実験や実習にもやる気が湧いてきます。
1クラス約25人程度の少人数なので、机にリュックを掛けても通行を妨げない広さです。
椅子の背もたれに取り付けられた防災頭巾のクッションや
“非常持ち出し袋”など、防災にも配慮しています。
屋上には授業で使用する、フットサルのコートがあります。この学校の掲載記事をピックアップしました。