7月21日(月・祝)、玉川聖学院高等部で学校説明会が開催されました。正門や受付に説明会ボランティアである広報スタッフの生徒と教職員が立ち、受験生と保護者を笑顔で迎えます。受付を済ませ、資料を受け取ると、説明会会場へ案内され、着席。生徒の司会進行による説明会が始まりました。その様子は小規模ながら温かな雰囲気に満ちており、同校らしい「人の温もり」が感じられるものでした。
7月21日(月・祝)、玉川聖学院高等部で学校説明会が開催されました。正門や受付に説明会ボランティアである広報スタッフの生徒と教職員が立ち、受験生と保護者を笑顔で迎えます。受付を済ませ、資料を受け取ると、説明会会場へ案内され、着席。生徒の司会進行による説明会が始まりました。その様子は小規模ながら温かな雰囲気に満ちており、同校らしい「人の温もり」が感じられるものでした。
第1部の冒頭で学院長の安藤理恵子先生が登壇。玉川聖学院の根底にあるキリスト教精神に基づく教育方針が語られました。
安藤先生はまず、「本校は『やるべきことを見つける場所』です」と語りかけます。「受験勉強に励むことはもちろん大切ですが、『その先、自分は何をしたいのかわからない』という状況に陥るのはごく自然なこと。玉川聖学院では、その“分からない自分”にじっくりと向き合う時間があります」と話します。
そして掲げたモットーは「世界をつなげる心を育てる」。安藤先生は続けます。「“世界”とは、海の向こうにある遠い国のことではありません。すぐ隣にいる人とのつながり、そこから広がっていく場所のことです。“心を育てる”という営みを通じて、自分の内面が少しずつ変わっていきます。できないと思っていたことが『できるかもしれない』と思えるようになっていく。その小さな変化の積み重ねが、自分を信じる力になります」
それが高校生活を豊かにする鍵だと安藤先生は言います。
玉川聖学院は一人ひとりが「発見」することを大切にしています。安藤先生は次の3つの発見を紹介しました。
これらの発見を支えるのが、キリスト教に基づく日々の礼拝と聖書の時間です。神との対話を通して「比べることのない自己理解」が育まれ、多様な校外活動や体験学習を通じて、自分の世界を広げていきます。
こうした理念を体現する独自プログラムも紹介されました。高齢者施設訪問を通じて共感力を育む「福祉体験」、19日間にわたる「アメリカ英語研修」、大学生と地域課題に取り組むなど、さまざまな体験学習を選択できる「TAP」(玉聖アクティブプログラム)、韓国修学旅行などを通じた「異文化体験」、そして自己と人生を見つめ直す「総合科・人間学」です。
特に「総合科・人間学」は生徒が自身の価値観と向き合い、人生の在り方を問う深い学び。多くの生徒がこの授業を通して、「自分の考えを言葉にする力」「他者の話を受け止める力」を養っていると言います。
最後に安藤先生は「玉川聖学院は自分自身を発見し、自分の生き方を見つけていく学校です」と力強く締めくくりました。
次に、中高等部長の櫛田真実先生よる高等部1年生3名へのインタビューが行われました。そのなかで印象的だったのは、「高等部から入学できるプロテスタント女子校だったことが決め手になった」「総合科人間学の授業が心に残った」「安藤先生の言葉が胸に刺さった」という言葉です。また、部活動や夏休みの過ごし方についてのアドバイスを盛り込むなど、入学前の迷いや不安、そして入学後の学びや日常を受験生がイメージしやすいように語ってくれました。
続いて学習指導部主任の山田直樹先生が登壇。英語・英会話・数学において習熟度別授業を実施していること、理解度に応じた細やかな指導を行っていること、ICTを活用した授業やTAPを通じたアクティブ・ラーニングの実践、放課後や長期休暇中の補習・講習体制など、学力と人間力を両立させる充実の支援体制に言及しました。
進路指導部主任の井田恵理子先生からは、進路に関する説明がありました。一人ひとりの個性を尊重した個別面談と指導を軸に、指定校推薦(49%)や総合型選抜(33%)での受験を中心とする幅広い進学実績があること、さらに東京女子大学や明治学院大学との高大連携も入試に活かされており、進学後の満足度が90%を超えるデータも紹介されました。
最後に、高等部教頭の土屋くによ先生より2025年度入試についての説明がありました。推薦・一般・併願優遇・第一志望優遇など多様な選抜形態が設けられていることに加え、経済的な負担を軽減するための「特待合格制度」「奨学金制度」についての案内もありました。
説明会終了後は、広報スタッフが1グループずつ校内を案内する見学ツアーが行われ、生徒たちの言葉で語られる学校生活の魅力や日常の様子に触れながら、受験生は校舎内を歩いて体感していました。
学校説明会では広報スタッフの生徒たちがさまざまな場面で活躍しており、そのていねいな応対が印象的。広報を担う先生との会話からも、先生と生徒との距離の近さがうかがえる校風を感じます。
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