今春の進学実績の伸長は、「高1から積み重ねてきた基礎学力の結果」と髙橋先生は分析します。特に高2までに基礎固めを行った英語力がカギとなったそうです。
「英語は文系・理系に関係なく、大学受験のアドバンテージとなる科目です。そこで英単語やイディオムの小テストを学年全体で盛り上げ、教員が一緒になって取り組む雰囲気を作り、英検も高2までに2級、高3の1学期までに準1級合格を目標としました。
MARCHレベルでは、英検を利用した合格者も数多くいました。高3の1学期までに英語の基礎力を身につけていれば、ある程度国語や地歴・公民など、自分に必要な受験科目に集中することができます。その結果が文系学部における合格者数の飛躍につながったのだと思います」
国公立大学への現役合格者は48名。内訳を見ると、岩手大学と山形大学の農学部、群馬大学の理工学部、秋田大学の総合環境理工学部など、地方の国公立大学の理系学部に目が留まります。
「地方の国公立大学、特に理系学部には特徴のある学部が多いのです。独自の研究をしている教授や企業と連携している研究室もあります。そこでしかできない学問があるという点に生徒たちの目が向いたのだと思います」
生徒たちが学びたい学部・学科を知ることができたのは、先生方が地方の大学へ視察に行き、ていねいに現地を見て回り情報提供をしているからにほかなりません。国公立大学受験は原則として6教科8科目をまんべんなく勉強しなければなりませんが、難関大学に向けたカリキュラムを組んでいる特選・特進クラス以外のクラスからも、国公立大学への合格者を出しているのには理由がありました。
「本校の1年生の多くが国公立大学を志望しています。そのモチベーションを入試直前まで維持し続けることができるか、いかにサポートをするかが問われます。そこでどのクラスでも1・2年の授業でしっかりと基礎を固めるように指導しており、塾へ行くことは想定していない授業内容となっています。学力がついているかどうかを確認できるのが定期テストなので、1回1回のテストを大切にして確実に学力を伸ばしていきます。
新しい受験科目『情報Ⅰ』に関しては、高3の講習で対応していますし、どの学年の長期休暇中の講習も充実させています。高3の選択科目で受験に必要な科目を効率的に選択できるようにしています。教師陣、特に理社の教員はそれぞれが専攻してきた分野を担当し、ハイレベルな授業を行っています。6教科8科目のなかには苦手な科目もあるでしょう。その場合、特に入試が近い時期には“勝負できる科目”を作っておくように指導しています。例えば、数学が苦手でも得意な理科で勝負できるとか、全体的なバランスを考えながら効率的に学習できるように導いています」
医歯薬獣医系大学への合格者数が安定しているのも同校の特徴です。2022年度は49名、2023年は35名、今年の3月には過年度の卒業生合わせて49名が医歯薬獣医系の大学に合格しました。
「医学部志望者に向けた進路指導は、医学部を専門とする予備校の方にガイダンスを依頼したり、本校の教員による小論文や面接の対策指導を行ったりしています。医学部受験は本人だけでなく保護者にも情報が必要なので、ガイダンスは保護者にも参加していただいています」