入試広報部副部長・高3学年主任清水康史先生
2024年11月、数年前から企画されていた“探究型”の修学旅行が初めて実施されました。ハワイ、台湾、国内の3コースから、それぞれが探究したいテーマによって行き先を選択します。
探究型修学旅行は、自分のテーマを発見するところから始まります。普段から目にするニュースや授業を通して社会が抱える課題を見つけ、修学旅行先とリンクさせた事前学習を行います。行き先が決定したら、グループワークや研修を受けて自分なりに“課題解決策”を考え、現地で調査・検証を行います。そして修学旅行から戻ってくると、それぞれのテーマを発展させた学びを展開します。
「3コースの軸となるテーマは広義的な『調和』です。国内は広島で平和学習を行いました。四国に入り徳島県の「にし阿波」という過疎化地域で、地域創生の課題について探究します。ここでは過疎化地域の人々と高校生たちが調和しながら課題に取り組みます。
台湾では本校の姉妹校である「宣寧高級中学校」との交流があります。この学校と本校は、交換留学や文化交流など長い交流の歴史があり、先方の生徒が修学旅行で本校を訪れた際には、国語の授業で日本と台湾の文化を比較しました。台湾は親日国であり、文化的にも近い2国間の『調和』をより深く考えることができます。
ハワイは「人種のるつぼ」ですが、多様な人種間に争いが起こらないのは「アロハスピリッツ」によるものと言われています。そこで多文化が調和できる理由も学んでほしいという想いがありました。」(入試広報部・高3学年主任/清水康史先生)
修学旅行を終えた高校2年生は、それぞれのフィールドに戻って学びを深めていきます。国内コースを選択した山口海翔さんは、地域創生に取り組んだ経験を活かしながら社会科教員への道をめざしています。
台湾コースを選択した山田明枝さんは、台湾の“フードロス対策”を見聞きした経験を「αゼミ」に活かし、毎週「こども食堂」でのボランティアを始めました。「αゼミ」とはNPOや大学、企業などと連携してフィールドワークなどを行う特別講座です。
ハワイでの探究活動に刺激された高口りあさんは、旅行者として渡航先の環境に責任を持つ「レシポンシブル・ツーリズム」に関心を持ち、企業と提携する海外プログラムに参加してイベントへ渡航しました。
「本校の修学旅行の目的は『探究』です。ここで取り組んだことがさらなる興味・関心へと発展し、将来への道につながってほしいと願っています」(清水先生)
