2023年9月30日・10月1日に開催された『立正祭』(文化祭)。当日を迎えるまでの取り組みや見どころ、感想について、立正祭委員長と顧問の先生に聞きました。
2023年9月30日・10月1日に開催された『立正祭』(文化祭)。当日を迎えるまでの取り組みや見どころ、感想について、立正祭委員長と顧問の先生に聞きました。
2023年度の『立正祭』は、約4年ぶりの完全通常開催となりました。そこで“何度も回り回って何度でも良いものにできる”を意味する言葉の『永劫回帰』をテーマにしました。
私は前年も委員を務めたうえで、2023年度は委員長として参加することになりました。委員長といっても上から人を動かしたり率いたりするのではなく、現場の一つひとつを把握して、サポートに徹することが自分の役割でした。
立正祭委員は装飾・ポスター・宣伝など複数の局に分かれており、それぞれが独立して担当業務に当たっています。自分はその全体像を把握して、人が足りていないところに増員メンバーを配置したり、業務の進捗が遅れていないかをチェックしたり、各局のバランスを保てるように努めてきました。
準備段階から各団体とも力を入れて活動していたので、展示や企画のどれをとっても素晴らしく、全て見てほしいという気持ちはありますが、なかでもアリーナで行うイベントは規模も大きく、とても見応えがあると思います。とくに『ゴリマッチョ!立正フィジーク大会』は、照明や演出の一つひとつにこだわることで、まるで正式の『ボディービル選手権大会』のようなクオリティとなっています。先生も出場して盛り上がる本校自慢のイベントの一つで、学校の雰囲気や先生と生徒の関係性を感じ取ってもらえる企画なので、「学校のことをもっと知りたい」とお考えの受験生には、ぜひ会場に足を運んでほしいです。
また、立正祭は中高一貫生と高校から入学した高入生たちが一致団結し、絆をより強固にする機会にもなっています。ちなみに僕は中高一貫生ですが、立正祭委員は中高一貫生と高入生が一緒に活動していて、そこに壁は全くありません。高入生に対して「どんな生徒がいるのだろう」「新しい友達ができるかな」と興味津々で、行事や部活動を一緒に作り上げることを楽しみにしているんです。
2023年度は4年ぶりの完全通常開催となり、大いに盛り上がりましたが、自分が中1の頃、コロナ禍以前に経験した立正祭はもっと素晴らしいものでした。それに比べると、自分たちはまだまだだと感じます。後輩たちが歴代の立正祭を越えるものを作り上げていってくれたらうれしいです。
立正祭で最も着目してほしいのは、生徒たちの姿です。中学生も高校生も各クラスで企画や展示を工夫し、「来場者に喜んでいただくためにはどうしたらいいか」と奮闘してきました。
開催に至るまで多くの苦労がありました。当初思い描いていたようにはいかず、何度もやり直したり試行錯誤を繰り返したり、壁にぶつかって落ち込んだりすることもありましたが、仲間と支え合って“いくつもの困難”を乗り越えながら絆を強め、ともに大きく成長していくことができたのだと思います。
開催当日の生徒たちは本当にイキイキしていて、楽しそうです。それは立正祭に向けて真剣に取り組んできたプロセスがあってこそのものだと思います。そんな生徒たちの姿を通じて、本校の校風や魅力を来場者の皆さんに感じていただきたいですね。
特に2023年度はクラス・学年といった“団体の出し物”が多くなっています。中学生が学年ごとに取り組む演劇は立正祭の名物で、今年も大変好評です。また、高校生はクラスでさまざまな企画に取り組んでおり、『ジェットコースター』『回転シーソー』『バイキング』などのアトラクションやゲームなど、バリエーション豊かな体験型のイベントが人気を博しています。
4年振りの完全通常開催で、在校生も大いに楽しみました。
立正祭名物の演劇発表。各学年で『坊っちゃん』(中1)、『アナと雪の女王』(中2)、『天使にラブソングを』(中3)を披露する大好評企画です。
立正祭委員で部員の榊さんが案内してくれた書道部の展示。書道部は「全国千字文大会」「大東文化大全国展」「大正大全国展」「日本書道教育学会書初展」に毎年出品しています。「私も先輩たちのように素晴らしい作品を作り上げることを夢見ています」(榊さん)
鉄パイプを用いた『回転シーソー』など、スリル満点のアトラクション。順番待ちの長い列ができていました。
アリーナで行われたチアリーディング部の演技発表。大きな歓声に包まれ、大盛況でした。
行学ホールで行われた体操部演技発表。さまざまな技を次々と披露し、客席から感嘆の声も。成城中学校・高等学校の体操部や同校体操部OBも、客席から飛び入り参加して演技を披露しました。
鉄道研究部は作品展示と駅弁販売を行いました。鉄道好きの少年たちに大人気です。
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