日本体育大学荏原高等学校では、「アカデミックコース」「アドバンストコース」「スポーツコース」を設置し、自らの興味・関心を追求できる環境が整備されています。日本体育大学の併設校として部活動が盛んなことでも知られ、生徒たちは学業と部活動を両立させながら成長しています。今回は難関大学をめざす「アカデミックコース」と、体育大学・体育学部進学をめざす「スポーツコース」に在籍する高3生2名が、部活動や将来の目標について語ります。
日本体育大学荏原高等学校では、「アカデミックコース」「アドバンストコース」「スポーツコース」を設置し、自らの興味・関心を追求できる環境が整備されています。日本体育大学の併設校として部活動が盛んなことでも知られ、生徒たちは学業と部活動を両立させながら成長しています。今回は難関大学をめざす「アカデミックコース」と、体育大学・体育学部進学をめざす「スポーツコース」に在籍する高3生2名が、部活動や将来の目標について語ります。
入矢さん高1の時、サッカー部顧問で担任の先生に声をかけられ、マネージャーとしてサッカー部に入部しました。マネージャーの活動は決して楽なものではなく、「続けられないかも……」と弱気になったこともありましたが、選手や先生方に必要とされている実感が支えになり、これまで続けてこられました。引退まで責任をもってやり遂げたいと思っています。
作古さん選手としてスキー部に入部したのですが、ハードな筋力トレーニングにモチベーションがなかなか上がらず、実は退部も考えました。でも、ワンシーズン続けるうちに部活動が楽しくなり、「もっと貢献したい」という気持ちが強くなっていきました。
そこで「アナリスト」という職業を知り、選手を支える側としてチームに貢献しようと決意して、現在は専用の解析ソフトを使って選手のパフォーマンスを分析し、改善点を見つける役割を担っています。高校のスキー部では前例がほとんどないため、独学しながら挑戦を続けています。
入矢さんサッカー部の朝は早くて、7時30分から練習が始まり、放課後も20時頃までサポートを続けます。帰宅は21時30分頃になるため、通学時間を使って教科書や参考書を開き、スキマ時間を有効活用するようにしています。テスト期間中も同じスタイルで学習を進めています。
作古さん「勉強は授業で完結させる」ことを意識して、課題をためないように取り組んでいます。合宿や全国大会へ出場する選手に同行する際は、出発までに課題を終わらせ、現地では競技に集中できるようにしています。冬のオンシーズンは、クラスメートに助けてもらいながら学習を進めることもあります。
入矢さん以前、私は水球をやっていて、選手だった頃は周囲のサポートを当たり前に感じていましたが、マネージャーとして支える立場になってみると、サポートの大変さを痛感しています。だからこそ選手たちから「ありがとう」と声をかけてもらえると、とてもうれしいです。また、引退する先輩から「助かったよ」と言われた時は、努力が報われた気がしました。
作古さん選手のタイムが縮むのはもちろん、自分の分析によって選手が得意・不得意を客観的に把握し、戦略を立てながら成長していく姿を見られるのが楽しみのひとつになっています。スキー部には全国レベルの選手から初心者まで幅広く在籍しており、特に初心者の成長を間近で見られることにやりがいを感じます。
また、アナリストの仕事はデスクワークだけでなく、寒さのなかでの動画撮影や機材運搬には体力や忍耐力も必要です。合宿では早朝5時からトレーニングが始まり、夜のミーティングまでに分析を終わらせる必要があるので大変ですが、その分、仲間からの感謝の言葉が励みになります。
入矢さん部活動の引退まであと半年しかないので、悔いのないよう全力を尽くします。後輩たちにもしっかりと経験を受け継いでもらいたいです。また、マネージャーの経験を通じて、直接的・身体的に選手を支える治療・看護などに興味をもっているので、日本体育大学に進学し、保健医療を学びたいと考えています。そのために、これからさらに学業に力を入れていきます。
作古さん小さい頃から乗馬をやっていたので、大学では馬術部に入りたいと思っています。スキーとは異なり、馬の世話などで通年忙しくなるので、高校生のうちにスキー部のアナリストとして選手に同行するのはもちろん、いろいろな場所へ旅行する時間も大切にしたいと思います。できれば卒業後も“OGアナリスト”としてチームを支え続けたいと思っています。
入矢さんこの学校は生徒主体の行事が多く、“自分たちで作り上げる”機会がたくさんあります。私と作古さんは高2で体育祭実行委員に挑戦しました。昨年は初めて2年生が中心となって運営し、新しい取り組みにも挑戦しました。スタッフメンバーは年ごとに変わるので、体育祭の雰囲気も異なり、毎年新鮮な気持ちで楽しめます。
作古さん体育祭では「スポーツコース」に在籍する男子の「エッサッサ」や、部活対抗リレーが特に盛り上がります。
入矢さん部活対抗リレーは勝敗よりもエンターテインメント性が強く、見応え抜群です!
作古さん体育系の学校というイメージはありますが、実際には文系・理系問わず多様な生徒が在籍しており、この幅広さも日本体育大学荏原の魅力だと思います。
入矢さんコースごとに生徒たちの雰囲気が異なるので、自分に合ったコースを選ぶことも大切ですね。
作古さん「アカデミックコース」は進学指導も充実しています。先生方が授業や生活指導にとても熱心で、勉強と部活動の両立をしっかりとサポートしてくださるので、“楽なほうへ流されやすい人”には特にお薦めの学校です。
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