栄東高等学校では、学びにおける基礎・基本を徹底させることを教育の根幹に据え、個性と応用力・表現力を育むという観点からAL(アクティブラーニング)を導入しています。校外ALとして高2生が参加したオーストラリアALについて、担当の先生と、参加生徒2名にお話を伺いました。
栄東高等学校では、学びにおける基礎・基本を徹底させることを教育の根幹に据え、個性と応用力・表現力を育むという観点からAL(アクティブラーニング)を導入しています。校外ALとして高2生が参加したオーストラリアALについて、担当の先生と、参加生徒2名にお話を伺いました。
本校の校外ALは、コロナ以前のコースはアメリカでしたが、「もっと主体的な活動を増やしたい」と考え、費用面と安全面も考慮してオーストラリアに変更しました。参加対象学年は高2生全員(約480名)で、7日間の日程でゴールドコーストとブリスベンを巡ります。
現地では、ファームステイ体験、高校訪問(授業体験・現地生徒との交流)、クイーンズランド工科大学訪問、大学生との市内見学(植物園・博物館・ブリスベン市内)といった「交流系プログラム」と、亜熱帯雨林やビーチなどの「自然系プログラム」を実施しました。
コアラやカンガルーと触れ合ったほか、「マウントタンボリン国立公園」では雄大な自然も満喫。2泊3日のファームステイ体験では、英語でのコミュニケーションでホストファミリーと打ち解け、一生の思い出ができた様子でした。
プログラムの特色は原則、集団による観光ではなく、個人・グループでの活動にあります。
生徒たちはオーストラリアの文化について調べ学習を行ったり、日本文化を紹介するために英語でのプレゼンテーションに取り組んだりして臨みました。その成果は、生徒たちの活動に現れていました。大人との英語によるコミュニケーションはもちろん、子どもとの関係づくりや英語を母語としない人たちとの交流など、臨機応変に対応する様子が見受けられました。
このプログラムの狙いは、多文化主義の国、つまり他民族による独自な文化を形成するオーストラリアの多様性に配慮した国際感覚を身につけることです。英語力を駆使して、オーストラリアでそれを実践することが、生徒それぞれに大きな感動を生み、グローバルな視野が身につき、知的好奇心が刺激され、帰国後は英語のみならず社会科などあらゆる教科で明るく積極的に学習する姿勢が見られます。今回、現地との関係性も築けたので、今後はより発展的なプログラムに改変していきたいと考えています。
オーストラリアALで最も印象に残ったのは、ファームステイでの体験です。海外で知らない人の家に泊まることに最初は不安でしたが、優しい家族と一緒に食事をしたり、作業の手伝いをしたり、あっという間の3日間でした。
ステイ先の幼い子どもがとにかく元気で、何度も「shoulder!(肩車して!)」とせがまれましたが、その分、すぐに仲良くなることができ、家族の一員となれた気がします。それだけに、お別れの時は大きな寂しさを感じました。異なる文化圏で体験したこと全てが新鮮で、本当に良い思い出ができました。
私は現地の高校の歓迎セレモニーでスピーチを担当しました。大勢の前で英語を披露することに緊張しましたが、先に現地校の生徒が日本語でスピーチをしてくれたため、安心して話すことができました。現地校では外国語の授業で日本語の選択ができると聞いて、うれしく思いました。
現地の高校のキャンパスは広く、美しい海に面していて、オーストラリアの草原地帯に群れで生息している野生の「モモイロインコ」にも出会えました。授業では先生と生徒が自由に意見を出し合っていて、将来役立つことや文化的で専門的な知識を学ぶ機会も多くありました。帰国後も時々、これらのシーンを思い出します。温かく歓迎してくださった現地の方々や、貴重な経験をさせていただいた先生方、そして両親に心から感謝します。
「自然系プログラム」では美しい海をバックに記念撮影
「交流系プログラム」では植物園や博物館、ブリスベン市内を巡りました。
現地の高校ではみんな大好きなハンバーガーを食べました。
「交流系プログラム」ではブリスベン市内見学も楽しみました。
「自然系プログラム」ではカンガルーとの触れ合いを満喫
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