「生徒たちのもう一つの居場所を作りたい」と先生。「来校者を色とりどりの花でもてなしたい」と生徒たち。それぞれの熱い想いを込めてスタートさせた『エンジェルガーデンプロジェクト』は今、色とりどりの花が咲く本格的なシーズンを迎えようとしています。
「生徒たちのもう一つの居場所を作りたい」と先生。「来校者を色とりどりの花でもてなしたい」と生徒たち。それぞれの熱い想いを込めてスタートさせた『エンジェルガーデンプロジェクト』は今、色とりどりの花が咲く本格的なシーズンを迎えようとしています。
横須賀の港を一望する、自然豊かな小高い丘にある緑ヶ丘女子高等学校のキャンパス。正門へと続く石段を上る途中に、『エンジェルガーデン』はあります。
「入職する前、初めて緑ヶ丘女子高等学校を訪れた私の目に飛び込んできたのが、石段の途中にある『エンジェルガーデン』でした。ただ、“ガーデン”とはいうものの、色彩的にもいささか寂しいというのが本音でした」
そう語るのは現在、『エンジェルガーデンプロジェクト』を率いる岡田恵莉先生です。「生徒たちの居場所がもっとたくさんあればいいな」と感じた岡田先生は、緑ヶ丘女子に入職するとすぐに企画案を学校に提出。採用されたのが今回紹介する、『エンジェルガーデンプロジェクト』です。
注目の『エンジェルガーデンプロジェクト』に所属する生徒の総数は約80名。同プロジェクトは、地元・横須賀市が青少年の育成プログラムとして展開する『横須賀青少年おもてなしカレッジ』の活動の一つとして位置づけられており、“おもてなし” “ボランティア”といったことに関心を寄せる生徒たちが集まっています。
ちなみに、ほかの部活動と兼部している生徒がほとんどで、彼女たちは勉強に部活動に、そして『エンジェルガーデンプロジェクト』にと、充実の高校生活を送っています。
「私はテニス部にも所属しています。『エンジェルガーデンプロジェクト』に加わったのは、“みどじょ”を訪れる受験生にとって、“最初のイメージが大事だな”と思ったからです。
学校の名物である長い石段を上った途中に、色とりどりのお花がたくさん咲き誇っているガーデンがあったら、きっと元気が出ますよね。『“みどじょ”っていいな』と思っていただけたら、うれしいじゃないですか。それも私が考える大切な“おもてなし”の一つなのです」(副隊長のIさん・高1)
「私は華道部と茶道部にも入っています。曽祖父や祖母の影響で、幼い頃からお花が好きな私にとって、『エンジェルガーデンプロジェクト』に加わらない選択肢はないと思いました。近い将来、「エンジェルガーデンは学校の顔だね」と、誰もが認める存在になったらうれしいですね。お花の種類はたくさんあり、なかには個人的に育ててみたいと思っているお花もあるので、新年度から入ってくる後輩の皆さんと一緒に楽しみたいです」(副隊長のTさん・高1)
『エンジェルガーデンプロジェクト』の活動日は不定期ですが、春と秋の種まきを軸に、年間を通してガーデン全体の管理を、主体性をもった生徒たちが担当しています。
「これまでに植えた花は、コスモス、ガーベラ、ビオラ、シクラメンなどです。当初は手間のかかる“土いじり”ということで、生徒たちはあまり積極的に関わらないだろうな……と、勝手に想像したりしていましたが、全くそんなことはありませんでした。雑草取りなどこまごまとした根気のいる作業も安心して任せられるので、なるべく見守るようにしています。ちなみに、活動日の連絡はグーループチャットを介して行っています」(岡田先生)
新年度がスタートして、早ければゴールデンウィークを迎える頃には、春先に植えた種が色とりどりの花を咲かせていることとでしょう。緑ヶ丘女子高等学校の新たな顔=エンジェルガーデンの本格的な季節が間もなくやってきます!
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