神奈川歯科大学(神奈川県横須賀市)と緑ヶ丘女子高等学校では、これまで約10年に及ぶ相互交流をさらに大きく進める形で、新たに「高大一貫共創教育モデル」の協定を締結。歯科医師を養成する高校になるわけではなく、教育や研究面での連携をよりいっそう強化し、次世代を担う人材育成に向けた体制を整備していきます。2026年度より『神奈川歯科大学系属 緑ヶ丘女子高等学校』となる同校の魅力の一端をご紹介します。
神奈川歯科大学(神奈川県横須賀市)と緑ヶ丘女子高等学校では、これまで約10年に及ぶ相互交流をさらに大きく進める形で、新たに「高大一貫共創教育モデル」の協定を締結。歯科医師を養成する高校になるわけではなく、教育や研究面での連携をよりいっそう強化し、次世代を担う人材育成に向けた体制を整備していきます。2026年度より『神奈川歯科大学系属 緑ヶ丘女子高等学校』となる同校の魅力の一端をご紹介します。
「大学進学からその先の未来へ向けて、必要な資質や能力を育成する教育プログラムを用意しています」と語る田口尚紀教頭。
神奈川歯科大学と緑ヶ丘女子高等学校は、共に神奈川県横須賀市内にあります。その距離感の近さもあり、これまで約10年にわたり独自の交流を深めてきた経緯もあります。そんな両校が2024年12月、教育連携のさらなる強化による教育振興を図るため締結されたのが、今回の「系属校協定」です。その意義について、教頭の田口尚紀先生が解説します。
「神奈川歯科大学との系属校協定締結により、本校は全国初の歯科大学系属校となりました。そのメリットを簡単に述べると、大学入試の一形態である総合型選抜入試における強力なアドバンテージを得るということです。神奈川歯科大学の施設利用や、大学の専門的な講義に触れながら学べる環境に加えて、これまでの3コース制を見直し、多彩な進路に対応した6つの専門プログラムも用意します。このような教育のアップデートにより、自分の興味とリンクした探究的な学びとワンランク上の実践経験により、総合型選抜で求められる課題解決力やプレゼンテーション力を育んでいきます」
現在の3コース制を再編し、未来を見据えた教育へ舵を切る新たな「6つのプログラム」(2年次より)は以下のとおり。
私立大学入試を中心に一般選抜対策の演習を行い、上位大学進学(総合型選抜による上位大学の併願もチャレンジ)をめざします。
3年間で看護体験等に体系的に臨み、看護医療系に特化した教育課程に身を置くことで、アドミッションポリシーに対応できる人材を育てます。
現在の「幼児教育コース」を中軸として初等教育志望も受け入れる。実習、クラス内発表、模擬授業などを通して、緑ヶ丘ブランドの教育者を輩出します。
フィールドワーク、企業体験、社会人講話などを通し、強い探究心を育成。コンソーシアムのプラットフォームを利用し、大学の学びに触れ、上位大学進学をめざします。
専門学校や就職など、社会へ出るのが最も早い専門職を希望する生徒が集まります。社会で求められる人材としての資質の育成や資格取得をめざします。
強化指定クラブ(新体操・バレーボールを現在は指定)に所属し、スポーツの成果で進学先を開拓。プログラム独自の授業や部活動・個人のクラブ活動などを利用し、スポーツを通じて本校の教育を受ける。
「神奈川歯科大学で開催する緑ヶ丘女子の学校説明会にもぜひ来てください」と話す石井匡先生。
神奈川歯科大学との系属校協定の締結を受け、きたる2026年4月より、緑ヶ丘女子高等学校は『神奈川歯科大学系属 緑ヶ丘女子高等学校』と名称が変わります。2025年度よりスタートしている神奈川歯科大学主催の選択科目について、入試対策部長の石井匡先生に解説していただきます。
「神奈川歯科大学のキャンパスも横須賀市内にあることから、本校との交流はすでに約10年に及ぶ歴史があります。そうした信頼関係をもとに、今年度より早速同大学の先生方による選択科目の受講(高2対象)も始まっています。そのねらいは、高校生の主体的な学びを高大連携できめ細かにサポートしていくことにあります。今年度よりすでに複数の選択科目が用意されており、自ら手を挙げて受講する生徒たちの目は真剣そのものです」
大学教員による選択科目(=特別授業)といっても、その内容は特別に難しいものではありません。大事なことは、2・3年次で選択できる6つのプログラムを通して、「なりたい自分」を思い描くための土台を作り上げることにあるからです。
「神奈川歯科大学との系属校協定の締結は、新設する『Sクラス(special)』(旧特進・看護医療コース)、『Aクラス(advanced)』(旧幼児教育コースと旧総合・進学コース)共に大きなメリットがあります。私たち教員も、“なりたい自分”に向けて頑張る生徒一人ひとりと寄り添う覚悟です。高校受験時にやりたいことが定まっていなくても大丈夫。大学受験に本腰を入れて考え出すようになる高2からの2年間を、さらに有意義な時間にしてほしいと願っています」(石井先生)
注目の選択科目のひとつ、『医療時事』を受講する生徒2人に話を聞きました。
Aさん(高2)総合・進学コース「『医療時事』は医療系の学部・学科の進学を志す生徒が対象です。私は作業療法士をめざしており、『医療時事』の授業では毎回、医療系の話題を複数取り上げてくださるので、医療全般にわたる予備知識を学べる点が気に入っています。母が介護福祉士ということもあり、これからの日本の医療と総合的に関わることができる、そんな人材になりたいと思います」
Мさん(高2)特進・看護医療コース「『医療時事』を担当している各先生方の専門分野は異なり、ご自身の経験から実践的かつ具体的な仕事内容について教えてくださるので、とてもためになります。クラスには私と同じく看護師をめざす人もいれば、臨床検査技師をめざす人もいて、将来のことを話す機会も多々あります。共に学び合う環境も気に入っています」
神奈川歯科大学の教員による講義の他にも、『看護』という現役看護師が来校し、毎週授業が実施されます。夏期には、隣接する病院にて連続3日間の病院実習を行い、実際にナース服を着用しながらの看護体験を行うことができます。
「神奈川歯科大学との系属校化に伴い、今後も続々と新たな取り組みが計画されています。これからの『神奈川歯科大学系属 緑ヶ丘女子高等学校』に期待してください」(田口教頭)
左から、田口教頭、Мさん、Aさん、石井先生
この学校の掲載記事をピックアップしました。