校訓「創造・信愛・開拓」のもと、幅広い教養と基礎学力の充実を図る獨協埼玉高等学校。毎年、多くの生徒を第一志望の大学に送り出しています。そこで、2025年春より「獨協大学法学部」「獨協医科大学医学部」「早稲田大学基幹理工学部」に進学する3名に、高校生活を振り返ってもらいました。
校訓「創造・信愛・開拓」のもと、幅広い教養と基礎学力の充実を図る獨協埼玉高等学校。毎年、多くの生徒を第一志望の大学に送り出しています。そこで、2025年春より「獨協大学法学部」「獨協医科大学医学部」「早稲田大学基幹理工学部」に進学する3名に、高校生活を振り返ってもらいました。
T.Iさん私は中学受験をして獨協埼玉中学校に入学し、併設の高校に進学しました。志望理由は両親の強い勧めがあったからです。高1から高2まで「文系コース」で学び、高3から「獨協コース」に進みました。「獨協コース」は獨協大学の各学部・学科に“併設校推薦”で進学を希望する生徒のためのコースです。政治や国際情勢に強い関心があったので、獨協大学の法学部総合政策学科なら、これらの分野を研究できると担任の先生から聞き、「獨協コース」を希望しました。
「獨協コース」の生徒が獨協大学の推薦資格を得るには、いくつかの条件をクリアしなければなりません。その一つが、卒業までに16,000字以上の論文を執筆することです。私は『国際連合安全保障理事会改革における日本の役割』をテーマに書き上げました。「獨協コース」の生徒には、獨協大学への進学をめざして論文を完成させる共通の目的があります。そのため、情報交換をしたり励まし合ったりしていくなかで、クラスメートとの絆が強まっていきました。
S.Iさん私もT.Iさんと同じく中学受験で入学しました。獨協埼玉を選んだ理由は、学校見学に訪れた際、授業や部活動にのびのびと打ち込める校風があると先生方から聞き、理想的な学習環境だと感じたからです。幼い頃から憧れていた“医師”になろうと決めたのは、獨協医科大学の系列校であり、条件を満たせば獨協医科大学に“系列校推薦”で進学できることを知ったからでした。獨協埼玉には獨協医科大学との高大連携授業が希望者に向けて用意されています。私は中2の時からこの授業に参加し、獨協医科大学の先生や医学部生の方々がどのような思いや使命感をもって医療に携わっているのかを聞いて感動しました。この体験によって、“医師になる”という決意が揺るぎないものになったのです。
獨協埼玉では高2から希望する大学や学部によって、「文系コース」と「理系コース」に分かれ、中入生と高入生が一緒に学びます。そして高3になると、「理系コース」は国公立大学や早慶、獨協医科大学をめざす「理系Ⅰ」と、私立の理系大学をめざす「理系Ⅱ」に分かれます。私もT.Oさんも「理系Ⅰ」に進みました。「理系Ⅰ」は1クラスのみで、今年の在籍人数は23名でした。
獨協医科大学に合格するためには、定期試験で優秀な成績を収めなければなりません。このクラスには高い志を抱いて難関国立大学を一般選抜でめざす生徒もいます。こうした環境のなか、私もほかの生徒から刺激を受けて勉強に励むことができました。また、クラスで一致団結して、『蛙鳴祭』(学校祭)や体育祭などの行事にも取り組みました。沖縄を訪れた修学旅行は特に印象深い行事でした。
T.Oさん「勉強はもちろん、小1から続けていたサッカーにも全力を注ぎたい!」と決めて獨協埼玉高校を受験しました。この学校なら勉強とサッカーとの両立が果たせると思ったからです。私たち高入生は、1年生の時は中入生と別のクラスで学びますが、部活動は一緒なので、サッカー部に入った私は中入生ともすぐに打ち解けることができました。
進路の選択肢を広げるため、高1から定期試験でどの科目も高得点が取れるよう勉強に励んでいました。その頃から興味をもち始めたのが“情報系の学問”です。ソフトバンクの孫正義代表取締役会長がAGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)について語っている講演を聴いて、この分野を深く研究してみたいと思うようになりました。
早稲田大学を受験したきっかけは、担任の先生との進路相談でした。高2の5月に獨協埼玉から指定校推薦で早稲田大学に進学できることを先生に教えていただいたのです。早稲田の「基幹理工学部学系3」には、情報通信学科があります。1年生の頃から定期試験に向けた勉強に力を注いでいたので、「指定校推薦での受験にチャレンジしてみよう!」と決めました。
サッカー部の練習は、定期試験の1週間前から休みに入ります。特にこの期間を有効活用して、集中的に勉強するように努めました。「理系コース」の「理系Ⅰ」では、ほとんどの生徒が1月に実施される大学入学共通テストを受けます。多くの科目が入試に課せられるため、受験が近づくにつれて緊張感が高まりますが、クラスの雰囲気は常に明るく、切磋琢磨しながら行事も思い切り楽しめました。
特に思い出に残っているのは、『蛙鳴祭』(学校祭)です。「理系Ⅰ」では人が乗れるジェットコースターを教室に再現しました。クラス全員が物理の知識を活かし、レールの角度やトロッコの重量などを計算し、安全面に配慮しました。このコースターは来場者に大人気でした。
T.Iさん私は高校から「陸上競技部」に入りました。種目は短距離です。顧問の先生は、陸上を通じて思いやりの心や礼儀の大切さ、社会のルールを教えてくださいました。そのため自ら率先して公共の場を清掃したり、誰にでもしっかりと挨拶したりする習慣を身につけることができました。
S.Iさん私は「家庭科同好会」と「インターアクト同好会」に入っていました。「インターアクト同好会」は青少年のためのボランティア同好会で、私は「あしなが学生募金」の活動に参加しました。親を亡くした子どもや、親に障がいがあり働くことが困難な家庭の子どもたちを支援するための募金活動です。この活動を通じて、実際に支援を受けて大学に通っている方と交流することができました。
交流を通して“医学部をめざせる自分がいかに恵まれているか”を改めて認識し、感謝の気持ちが芽生えるととともに、視野が大きく広がりました。さらに、お話を伺うなかで心が動かされてからは、気持ちを込めて大きな声で募金を呼びかけることができ、その結果、多くの人が足を止めて募金に協力してくださいました。この経験を通して、気持ちが人に伝わることも知りました。そして、医師になって病気やケガで困っている人の力になりたいという気持ちがいっそう強まりました。
T.Oさんサッカーから学んだことは、努力の仕方です。ただやみくもに頑張るだけでは、目的を達成することはできません。例えば、自分が出場した練習試合の動画を何回も見返し、自分に何が足りないのかを知ることで、プレーは上達していくものです。勉強にも同じことが言えると思います。
T.Iさん今は、地方公務員の仕事に興味をもっています。きっかけは、夏休みに本校のある越谷市が開催する『若者まちづくり懇談会』に参加したことです。実際に地方公務員の方々がどのように魅力あるまちづくりをしているのかを知ることができ、私もこのような意義のある事業に携わり、地域の発展に貢献できたらと思うようになりました。
S.Iさんまだ確定はしていませんが、視野に入れているのは“総合診療医”です。年齢や性別、臓器にかかわらず、さまざまな身体や心の問題に対して診療できる医師のことです。高齢者が多く暮らす過疎地域では医師が不足しています。総合診療医になれば、こうした地域に住む人々の役に立つことができると考えています。
T.Oさん“情報系”の仕事に就きたいと思っています。また、大学でもサッカーを続け、卒業後は大学院に進みたいと考えています。
T.Iさん獨協埼玉の周囲は田園風景が広がり、豊かな自然に恵まれ、勉強に集中できる環境が整っています。グラウンドも広大です。運動部だけでなく、実績を誇る文化部も多く、勉強と部活動の両立を図りたい人にはお勧めです。
S.Iさん先生方がとても熱心で、本人の進路希望を尊重してくださり、その実現に向けて力いっぱいサポートしてくださいます。獨協埼玉で夢をかなえ、目標を達成してほしいですね。
T.Oさん獨協埼玉はやりたいことを追求でき、どこまでも可能性を伸ばせる学校です。ぜひ獨協埼玉で学び、自分が好きなこと、興味あることにチャレンジしてほしいと思います。
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