「まず、交流の第一歩としてオンライン交流会を開くことにしました。本校には『GCC』という文化部があり、英語やそのほかの外国語、海外の文化に興味をもつ部員が集まり、イギリス人教員と週2回、英語力や国際感覚を磨くための活動をしています。そこで、『GCC』の部員と泰安女子高校の生徒によるオンライン交流会を開き、これをベースにして今後、交流を発展させていこうと考えたのです」(須合先生)
『GCC』の部員は約30名。部長は2023年度に開かれた『済州フォーラム』にも参加しています。
「最初のオンライン交流会を行ったのは2024年の7月。泰安女子高校の生徒たちは第二外国語として日本語を選択でき、このオンライン交流会に参加してくれたのは、日本語を学んでいる生徒たちです。本校の生徒は大型ディスプレイに映し出された泰安女子高校の生徒たちに向けて一人ひとり自己紹介をしました。会話のほとんどが日本語でしたね。
泰安女子高校の生徒たちの自己紹介資料にはLINEのIDも載っており、それを見た本校の生徒は喜んでLINEを交換しました。オンライン交流会が終わった今も、多くの部員が個人的にLINEで交流を楽しんでいます。
江野畑ひとみ先生(英語科)
GCC顧問
2回目のオンライン交流会は、2024年11月に開きました。泰安女子高校の生徒たちは、好きな科目や食べ物、色、動物など英語で書いたポスターを横に映しながら発表してくれました」(江野畑先生)
2回目のオンライン交流会では“カルチャーボックス交換”も行われました。カルチャーボックス交換とは、自国で流行している品物などを互いに航空便で贈り、異文化交流をするというものです。自己紹介に続き、両国の高校生の間で人気のあるお菓子やキャラクターグッズなど、贈り合った品物の説明をした後、品物が入った箱を開封。その品物について質問をし合いました。ディスプレイの向こうでは、前回にも増して笑顔があふれていたといいます。
「泰安女子高校の生徒たちとの交流を通して、海外の人たちに自分が好きなことをたくさん伝え、『私もそう思う!』と共感してもらえる喜びを知ってほしいと思います」(江野畑先生)