Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット高校受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

鉄道と“ものづくり”が大好きな仲間と
ジオラマ製作に励む

昭和鉄道高等学校

〒170-0011
東京都豊島区池袋本町2-10-1

TEL:03-3988-5511

学校情報 学校HP

 鉄道模型である「HOゲージ」のジオラマを制作している昭和鉄道高等学校の交通資料館部。ジオラマとは、展示物とその周辺環境や背景を立体的に表現する方法です。毎年9月に開催される『豊昭祭』(文化祭)でジオラマ作品を展示・発表し、鉄道ファンはもちろん、鉄道ファン以外の来場者からも人気を博しています。さらに、「全国高等学校鉄道模型コンテスト全国大会」(以下、鉄道模型コンテスト)の“モジュール部門”では、2023年に作品『四十八瀬川の秋』が“小田急電鉄賞”と“ベストクオリティ賞”に、2024年には作品『青毛堀川の河津桜』が“ベストクオリティ賞”に輝いています。交通資料館部の活動と魅力について、2年生部員3名に話を聞きました。

生徒Voice1

ジオラマの大きさは
約9m✕約6m

Kさん(高2) Kさん(高2)
部長

 昭和鉄道高校を志望したのは、日本の交通を支える鉄道業界の一員として働きたかったからです。幼い頃から鉄道が好きで、中3の時期にはこの学校が選択肢に入っていました。

 交通資料館部に入部した理由は、昔から“ものづくり”と“鉄道”が好きだったからです。この部なら、同じ志をもつ仲間たちと鉄道模型を使ったジオラマの製作に没頭できると思いました。

『豊昭祭』では、過去に先輩方が作り上げたジオラマに新しい建造物を加えたり、経年劣化したパーツを補修したりして展示します。それに加え、今年は既有の建築物や風景も大幅にリニューアルしました。ジオラマの大きさは、約9m✕約6m。普段は分解して、私たち部員が活動している美術室に保管しています。

 展示会場は2号館にあるロコステージです。美術室のある7号館から2号館までは、道を挟んで100m近い距離があります。そこで『豊昭祭』が始まる前に、分解したジオラマを部員が一つひとつ手分けして運び出し、ロコステージで組み立てるのです。それにはジオラマを抱え、狭い出入り口を通り抜け、校舎の階段を上り下りする必要があり、道路も渡らなければなりません。

『豊昭祭』が幕を閉じた後は、準備以上のハードワークが待っています。毎年、近くの神社で開催されるお祭りと『豊昭祭』の日が重なり、お神輿が道路を通るからです。学校周辺が大勢の人々でにぎわうなかを、2号館から7号館まで部員はジオラマを傷つけないよう、細心の注意を払って運びます。

「昭和鉄道に入りたい!」
そう思っていただける作品を

 部長の私はまず、『豊昭祭』のジオラマを今年はどのような内容にするのか、みんなの意見を聞きながら方向性を決め、それを反映した完成までの計画を立てて仕事を割り振ります。運び出しや片付けの段取りも考え、当日には無線機で部員たちと連絡を取り合いながら、指示を出していきます。このような苦労の甲斐もあり、今年のジオラマも好評を得ることができました。

 現在、交通資料館部の部員は26名で、個性豊かな生徒が集まっています。私は『豊昭祭』を通じて、部員たちと心を一つにして作品を作り上げてきました。また、ほかの生徒や来場者の方々から意見や感想を聞くことができ、自分では気づけなかったことに気づくこともできました。さらに「作品は部員だけのために作っているのではない。見に来てくださる人々に喜んでいただくため」という思いを強くすることもできました。来年はこれまで以上に「昭和鉄道高校に入りたい!」と心から思っていだける質の高い作品を展示・発表したいと考えています。

 将来の目標は、入学当初に抱いていた“日本の交通を支える鉄道業界の一員とし働きたい”というのはもちろんですが、さまざまな業種(職種)のパンフレットを見ているうちに、北海道で生産牧場の仕事に就いて、地域社会に貢献したいとも考えるようになりました。今はそれも視野に入れて勉強しています。

生徒Voice2

モジュール部門で
“ベストクオリティ賞”の栄冠を手に

Oさん(高2) Oさん(高2)

 幼い頃に祖父母が、家の近くを走る電車を見せに連れて行ってくれたことをきっかけに、鉄道が大好きになりました。今もその電車に乗って通学しています。

 この学校に入学したのは、いつもお世話になっているその鉄道会社に就職し、地域に貢献したいと思ったからです。そこで、電車の運転士になることをめざして勉強に励んでいます。入部した理由はKくんと同じように、“ものづくり”が好きだったからです。幼い頃から段ボールなどを使った工作に夢中になっていました。

 今、部の会計と鉄道模型コンテストの代表者を務めています。今年の「鉄道模型コンテスト」では“モジュール部門”に出場して“ベストクオリティ賞”をいただくことができました。

 私たちコンテストグループが製作したのは、『青毛堀川の河津桜』です。青毛堀川は埼玉県久喜市を流れる川で、春には近くにある鷲宮神社から下流にかけて河津桜が咲き誇ります。東武伊勢崎線からは、その美しさを目にすることができ、私は以前から「この絶景を作品にしたい」と思っていました。桜並木、川、電車、そして神社がそろった風景は、ほかにないと思ったからです。昨年、Hくんたちのグループが出展した『四十八瀬川の秋』では、紅葉を美しく表現していました。『青毛堀川の河津桜』はこの作品の影響を受け、紅葉と同じ自然である河津桜をテーマにしています。

 製作にあたっては、木箱をノコギリで切って土台にし、紙粘土などを使って斜面を作り上げました。満足できる完成度でしたが、“最優秀賞”を受賞された他校の作品を見るとレベルが高く、僕たちの作品には改善点が多かったと感じています。

日々の反省を次に活かす

「鉄道模型コンテスト」に向けた製作に取り組みながら、今年の『豊昭祭』ではメンテナンス班の班長としての仕事に励みました。メンテナンス班は車両の準備をしたり、脱線しないように点検したりします。

『豊昭祭』の展示発表は、準備に膨大な時間と手間がかかります。そのため、終えた後は大きな達成感を部員と分かち合うことができます。毎年来てくださる来場者の方々も多く、「昨年よりも素晴らしい作品で感動しました」「こんな素敵なジオラマをどうやって作ったのですか?」といううれしい声をいただくこともできます。

 こうした活動を通して私が学んだことは、先輩・後輩の上下関係や、好きなことを思い切り楽しむこと、日々の反省を次に活かすことの大切さです。知的好奇心をもって、どんなことにも積極的に取り組むことができる受験生の入部をお待ちしています。

生徒Voice3

夢を叶えるために鹿児島県から上京

Hさん(高2) Hさん(高2)

 私も幼い頃から電車が大好きで、Oくんと同じく電車の運転士になる夢をもち続けてきました。幼稚園の卒園文集にも、その夢を書いていたほどです。そこで、電車の運転士になるための近道として鹿児島県から上京し、この学校に入学しました。今は学校と提携している学生会館で生活しています。卒業後は帰郷してJR九州に就職し、生まれ育った鹿児島に恩返しができたらと考えています。

 電車以外にも“ものづくり”が大好きで、紙を使ってバスを作るペーパークラフトを趣味にしています。交通資料館部が展示するジオラマでは電車だけでなく、“ストラクチャー”と呼ばれる駅舎やビルなどの建造物が必要です。これが多ければ多いほど、ジオラマの見栄えが良くなります。交通資料館部なら、このストラクチャーも製作できますし、『豊昭祭』などで大勢の方々に見ていただけるので、大きなやりがいを得られると思って入部しました。

 入部して先輩方と一緒に手がけたジオラマは、「鉄道模型コンテンスト」に出展するための作品『四十八瀬川の秋』です。四十八瀬川は神奈川県秦野市を流れる川で、小田急線が何度もこの川にかかる橋を渡ります。私たちは紅葉に彩られたこの川の秋の風景を、寄木細工をイメージした木製の台の上に表現しました。

 木々は針金で作っています。線路の上にはロープウェイを走らせました。実際、ここにロープウェイはないのですが、観光地の雰囲気を醸し出す演出として、ロケーションに加えています。この作品は、「ロマンスカーミュージアム」にも展示されました。

活動を通して人間的にも成長

 今年の『豊昭祭』でストラクチャー部門を担当し、架空の駅舎を製作しました。『豊昭祭』のゲートにアーチをかける実行委員を務めていた私は、その準備にも追われていたため、駅舎の設計図を描いて部員たちに作り方を指示し、進捗状況を把握しながら微調整を重ねて完成させました。

 来年の『豊昭祭』が開催される頃、私たち2年生は部を引退しているのですが、その時まで作り上げたいストラクチャーがあります。それはタバコ屋さんなどの“レトロな街並み”です。今、街なかでタバコ屋さんを見かけることはほとんどありません。近代的な街並みが多く再現されたジオラマのなかに、“レトロ感”が漂うタバコ屋さんや昔風の衣料品店などを混ぜることで、独自の世界観を構築できると思うのです。

 これまでの活動を通して学んだことは、情報を共有することがいかに重要かということです。誰が何を製作し、どの段階まで完成しているのか、活動できる日時はいつからいつまでなのか。お互いに進捗状況を共有できて初めて、完成度の高い作品を仕上げることができるのだと実感しました。鉄道に携わる仕事をするうえでも、同じことが言えると思います。また、人間的にも大きく成長できます。鉄道や“ものづくり”が大好きで、挑戦心にあふれた受験生の皆さん、私たちと一緒に素晴らしい作品を作り上げてみませんか。

多くの来場者を感動させている、『豊昭祭』のジオラマ展示。
Hさんは実行委員として『豊昭祭』のアーチ製作も手がけました。
2023年、「全国高等学校鉄道模型コンテスト全国大会」の“モジュール部門”で
“小田急電鉄賞”と“ベストクオリティ賞”を受賞した『四十八瀬川の秋』。
2024年、「全国高等学校鉄道模型コンテスト全国大会」の“モジュール部門”で
“ベストクオリティ賞”を受賞した『青毛堀川の河津桜』。
製作現場の美術室にて。木材や紙などを用いて車両やストラクチャーを完成させます。製作現場の美術室にて。
木材や紙などを用いて車両やストラクチャーを完成させます。

学校情報

共学
昭和鉄道高等学校

〒170-0011
東京都豊島区池袋本町2-10-1

TEL:03-3988-5511

学校情報 学校HP

進学なび掲載情報

この学校の掲載記事をピックアップしました。

鉄道模型である「HOゲージ」のジオラマを制作している昭和鉄道高等学校の交通資料館部。ジオラマとは、展示物とその周辺環境や...

この記事を見る

2年次からは『運輸サービス』と『運輸システム』の2コースに分かれ、知識やスキルを身につけながら主体性を磨いていきます。そ...

この記事を見る
鉄道と“ものづくり”が大好きな仲間とジオラマ製作に励む部活動

鉄道模型である「HOゲージ」のジオラマを制作している昭和鉄道高等学校の交通資料館部。ジオラマとは、展示物とその周辺環境や...

この記事を見る
それぞれの目標に向かって行事にも進路にも頑張る生徒たちインタビュー&メッセージ

2年次からは『運輸サービス』と『運輸システム』の2コースに分かれ、知識やスキルを身につけながら主体性を磨いていきます。そ...

この記事を見る
ページトップ