幼い頃に祖父母が、家の近くを走る電車を見せに連れて行ってくれたことをきっかけに、鉄道が大好きになりました。今もその電車に乗って通学しています。
この学校に入学したのは、いつもお世話になっているその鉄道会社に就職し、地域に貢献したいと思ったからです。そこで、電車の運転士になることをめざして勉強に励んでいます。入部した理由はKくんと同じように、“ものづくり”が好きだったからです。幼い頃から段ボールなどを使った工作に夢中になっていました。
今、部の会計と鉄道模型コンテストの代表者を務めています。今年の「鉄道模型コンテスト」では“モジュール部門”に出場して“ベストクオリティ賞”をいただくことができました。
私たちコンテストグループが製作したのは、『青毛堀川の河津桜』です。青毛堀川は埼玉県久喜市を流れる川で、春には近くにある鷲宮神社から下流にかけて河津桜が咲き誇ります。東武伊勢崎線からは、その美しさを目にすることができ、私は以前から「この絶景を作品にしたい」と思っていました。桜並木、川、電車、そして神社がそろった風景は、ほかにないと思ったからです。昨年、Hくんたちのグループが出展した『四十八瀬川の秋』では、紅葉を美しく表現していました。『青毛堀川の河津桜』はこの作品の影響を受け、紅葉と同じ自然である河津桜をテーマにしています。
製作にあたっては、木箱をノコギリで切って土台にし、紙粘土などを使って斜面を作り上げました。満足できる完成度でしたが、“最優秀賞”を受賞された他校の作品を見るとレベルが高く、僕たちの作品には改善点が多かったと感じています。