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『かたばみ祭』に全力投球した高2生

『かたばみ祭』で活躍した5年生(高2)の実行委員たち。生徒会長が持つトレーナーのイラストは、生徒会長のお姉さんが描いてくれました。吹奏楽部部長は、先輩から引き継がれたパンダの着ぐるみを手にしています。背後にある「YMCA」のパネルも演奏中に活用されました。モダンダンス部副部長は、『かたばみ祭』のクラブTシャツと、生徒会の腕章を身につけています。1人で何役もこなしたことがうかがえます。
江戸川女子高等学校

〒133-8552
東京都江戸川区東小岩5-22-1

TEL:03-3659-1241

学校情報 学校HP

運営を担った5人が
熱い思いを語ります!

 校章にもかたどられている“かたばみの葉”からその名が付いた『かたばみ祭』(文化祭)が、11月9日(土)・10日(日)に開催されました。見どころは文化部を中心とした演技・発表ですが、今年はコロナ禍で中止を余儀なくされていた「生徒会食堂」の再開がかなった文化祭となりました。

 コロナ禍による制限が徐々に解除されるなか、その過程で書き記された先輩からの申し送り事項の再確認や、伝統を掘り起こすところからスタートした『かたばみ祭』の準備。運営に関するマニュアルが継承される一方で、今年挑戦した新しい取り組みもあり、各クラスでは新たなマニュアルも作られています。

 全てが生徒主導で行われる『かたばみ祭』。その中心的役割を果たすのは生徒会ですが、各部活動の部長やクラスの実行委員たちも、それぞれの立場で奮闘。運営を担った高2生5人が、その思いを語ってくれました。

生徒Voice1

それぞれの場所で精いっぱい咲き誇った
百花繚乱の『かたばみ祭』

古川陽加さん(高2) 古川陽加さん(高2)
・生徒会長

 今年の『かたばみ祭』のテーマは“百花繚乱”です。コロナ禍を経て、6年ぶりに友人や近隣の方々をお迎えすることができて、来校者は7,000人以上にのぼりました。これはコロナ禍以前よりも多い数字だと聞いています。

『かたばみ祭』の伝統は、「パティオ(中庭)」と「かたばみ会館大ホール」で行う催し物です。ここではマンドリン・ギター部、吹奏楽部、弦楽部、モダンダンス部、書道部、バトン部、箏曲同好会、放送部、合唱部、演劇部が公演を行います。各日の最後に実施される、有志によるピアノコンサートも伝統の催しです。

 今年、力を入れた試みは、生徒が調理したものを提供する「かたばみ食堂」と、運動部が提供する「運動部キッチン」でした。食品を提供する「生徒会食堂」はコロナ禍以前にもあったのですが、今年はクラス単位の催し物としました。「運動部キッチン」は、文化祭ではなかなか活躍できない運動部が、“何かやりたい”という強い思いをアンケートで訴え、実現した企画です。

 

 催し一つひとつについて企画書を作成し、検討や改善を重ねながら実施するのですが、食を扱うキッチンは特に衛生対策について細心の注意を払いました。また、卒業から30年を経た同窓生と退職された先生をお迎えするのも私たちの伝統です。日本全国、海外にもいらっしゃる先輩方に懐かしさを感じていただけるように工夫をしました。

 たくさんの思い出ができた高校最後の『かたばみ祭』は、実働面で最高学年となる高校2年生がさまざまな場所で活躍。モダンダンス部副部長の高さんは、「かたばみ食堂」の担当としても尽力してくれました。モダンダンス部はパティオ公演で“優秀賞”に輝いています。ちなみに“最優秀賞”を受賞したのは吹奏楽部です。吹奏楽部は団結力に定評があり、部長の山嵜さんがリーダーシップをとって素晴らしい演奏を聞かせてくれました。

「かたばみ食堂」の担当クラスには高2の全クラスが手を挙げ、ジャンケンをして決めましたが、勝ち取ったのはクラスの実行委員である塙さんです。同じく飲食を勝ち取った能(たくみ)さんのクラスでは、ホットドッグを販売しました。両クラスともに詳細なマニュアルを作成し、生徒会とも情報共有をしてくれました。みんな夏休み明けからの2ヵ月に渡り、部活動や試験勉強などの忙しい合間を縫って準備を進めて実現した“百花繚乱”の『かたばみ祭』です!

『かたばみ祭』のポスターは、パンフレットの表紙にもなっています。イラストは高2生が描きました。 『かたばみ祭』のポスターは、パンフレットの表紙にもなっています。
イラストは高2生が描きました。

生徒Voice2

部活動、生徒会、全てをやりきった達成感が
将来へのモチベーションに

高有雅さん(高2) 高有雅さん(高2)
・生徒会協議会部長
・モダンダンス部副部長

 生徒会では協議会部長を務め、「かたばみ会館大ホール」で行われる上演の際は照明を担当しました。初日9日の終了後に中夜祭が行われるのですが、舞台照明を“3秒ごと”に変える演出があって苦労しました。2日目の最後に「かたばみ会館」で開催されるピアノコンサートの照明も、演奏者がまぶしさを感じないように工夫しました。中夜祭は裏方だけでなく、私自身も8人編成でアイドルグループのダンスを披露したことが良い思い出です。

 副部長を務めるモダンダンス部は、年2回コンクールに出場するのですが、『かたばみ祭』の数日後にコンクールを控えていたため練習が大変でした。部にはダンス初心者もたくさんいます。経験値の異なる部員たちがコンクールや『かたばみ祭』で精いっぱい演技を披露できるように振り付けを考えるのも、高校2年生の仕事でした。結果的に『かたばみ祭』直後のコンクールには、初心者も含めて全員出場することができました。

『かたばみ祭』の演技は“百花繚乱”のテーマどおり、華やかなものになりました。高校2年生にとっては最後の『かたばみ祭』での演技となるので、1週間前にお互いの本音をぶつけ合う場面がありました。何度も話し合って調整を重ね、みんなが納得する形で本番を迎えることができて、本当に良かったと思います。

 副部長という立場は、先生と部長の間をつなぐ役割だと思います。部内の雰囲気が悪いと作品のクオリティーが下がってしまうので、それだけは避けようと“ムードメーカー”に徹しました。夏の合宿、生徒会役員としての仕事、夏期講習など、『かたばみ祭』への準備期間中にはいろいろありましたが、将来の夢の実現に向けたモチベーションとなっています。

モダンダンス部の公演は『かたばみ祭』で優秀賞に輝きました。 モダンダンス部の公演は『かたばみ祭』で優秀賞に輝きました。
数日後に迎えたコンクールでは、また違う衣装で演技を披露。
コンクールではモダンダンスのカテゴリーを踊ることが多いですが、
『かたばみ祭』ではヒップホップをはじめ、いろいろなジャンルに挑戦しました。

生徒Voice3

5階からパティオまで
大切な楽器を運ぶ練習を重ねて本番に臨みました!

山嵜紗良さん(高2) 山嵜紗良さん(高2)
・吹奏楽部部長

 吹奏楽部は「東京都吹奏楽コンクール」と「東日本学校吹奏楽大会」に出場するクラブです。8月に行われる東京都吹奏楽コンクールでは銀賞が続いていましたが、今年は金賞をいただくことができました。パートごとのコーチは月1〜2回、全体のコーチは週1回来校してくださるなど、手厚い指導態勢が整っています。私自身の吹奏楽経験は中学生からですが、部長と生徒指揮を務めるために一生懸命勉強しました。部員数は約50人ですが、高校2年生は9人しかいないので、一人ひとりの意見がダイレクトに反映される環境でした。

 部員の音楽経験は多様で、なかには『かたばみ祭』のピアノコンサートのピアノ演奏者に選ばれる人もいます。『かたばみ祭』での演奏を聞いて吹奏楽部に入部した部員もいますね。進路は音楽の先生をめざす人、音楽大学への進学を希望する人などさまざまで、私も将来は音楽に関わる仕事がしたいと思います。

『かたばみ祭』では弦楽部とコラボしたオーケストラとして、「パティオ」と「かたばみ会館大ホール」で演奏しました。最も苦労したのは、5階から中庭まで楽器や道具を運ぶことでした。大きな楽器はエレベーターで運び、それ以外は部員50人がリレー形式で運びました。当日に手こずってしまうとお客さまに迷惑がかかるので、あらかじめ役割を決め、時間を計って練習を重ねました。『かたばみ祭』でいただいた最優秀賞は、団結力の賜物です!

吹奏楽部によるパティオでの演奏。 吹奏楽部によるパティオでの演奏。
中学生が“パンダの着ぐるみ”を着て踊るのが吹奏楽部の伝統。
パンダの着ぐるみは先輩による手作りです。

生徒Voice4

華道同好会と「かたばみ食堂」
双方の活動で奮闘

塙真央さん(高2) 塙真央さん(高2)
・かたばみ食堂 クラス実行委員
・華道同好会 部長

『かたばみ祭』で調理を伴う飲食を扱えるのは高校2年生のみ。そのため「かたばみ食堂」は9クラスによる争奪戦になりました。私たちのクラスで扱ったのはクレープです。ポッキーと巻きチョコをトッピングすることにして、仕入れ先をどこにするのか、協議を重ねて決めました。私たちには商品の販売経験がないので、家庭科の先生や担任の先生からアドバイスをいただきながら取り組みました。結局、企業に直接コンタクトをとって大量に仕入れるようにして、価格を抑えることができました。これは私たちにとって初めての経済活動で、社会勉強にもなりました。

『かたばみ祭』ではお金を取り扱う機会が多く、お金をいただくまでの流れをマニュアルにして全員で共有し、間違いが起こらないようにしました。マニュアル作りに向けて間違えやすいところを洗い出し、マニュアル内に目立つ印をつけて強調するなど工夫したかいもあり、最後までミスなく終えることができて大きな達成感を得ました。

 部活動は華道同好会での部長を務めています。『かたばみ祭』では一人ひとりの作品を展示すると同時に、来場者の方にも参加いただく合作企画を行いました。生花を使うとしおれてしまうので、花を模したリボンフラワーや折り紙を使って、フラワータワーを完成させることができました。

 今年の夏休みは、『かたばみ祭』の準備、大学のオープンキャンパスや講習への参加など、忙しい時間を過ごしていましたが、メインは個人参加の留学です。外国人の友人を作りたくて、知人を頼ってフロリダで2週間過ごしました。夏休みには留学へ挑戦する人が結構多く、江戸川区主催の海外への青年キャンプに参加する人もいます。私は法学部をめざしていて、ワールドワイドに活動できる法律家になるのが目標です。『かたばみ祭』が終わった今、自分の進路を見つめる時期がやってきました。『かたばみ祭』の経験は、将来を考えるうえで貴重な人生経験となりました。

華道同好会で部長を務めた塙さんの作品。 華道同好会で部長を務めた塙さんの作品。こだわりは、自分の好きな色を入れること。ダリアやモカラを使い、納得のいく作品が完成しました。
クレープにはポッキーと巻きチョコをトッピングしました。 クレープにはポッキーと巻きチョコをトッピングしました。

生徒Voice5

人の前に立ち、みんなの意見をまとめる大変さは
将来の夢を実現するための糧になりました

能舞央さん(高2) 能舞央さん(高2)
・かたばみ食堂 クラス実行委員

 私のクラスでは「ホットドッグ」を販売しました。テーマは『アメリカンダイナー』です。苦労したのは人員の配置とシフト組みでした。まず、お客さまを迎える教室には接客係、商品をお渡しする係、そして会計係が必要です。調理台ではソーセージを焼く係と、そこまでの準備をする係、ホットドッグを教室まで運ぶ係を配置しました。

 クラブ活動に所属している人はそちらの準備もありますし、みんな他クラスやクラブの催しを見て回りたい気持ちもあります。そこでクラスの実行委員が全員のスケジュールを聞きながらシフトを組んだのですが、何度も変更が生じ、調整を繰り返し、みんなに納得してもらう必要がありました。それはもう「いつ終わるんだろう」と途方に暮れるほどの大変さです。それでも最後まで諦めなかったのは、“自分でやろう”と決めたから。「自分が投げ出してしまったら何も実現できない」と、強い意志をもって臨みました。

 当日は、自分たちの作ったホットドッグが多くの来場者の手に渡り、喜んでいただけたことがうれしくて、本当にやって良かったと思いました。ホットドッグの仕入れは社会勉強にもなりました。最初はインターネットのサイトから仕入れ先を探したのですが、再検討して食品を扱う企業と直接交渉することにしたのです。その企業は『かたばみ祭』への物品提供に慣れているようで、スムーズに話が進みました。

 実行委員一人ひとりにはさまざまな意見があり、クラスメートにもそれぞれの事情があります。それらをまとめて企画を成功させようと思った時、自分のなかに強い責任感が生まれました。最後の『かたばみ祭』を終えて進路を考え始めた今、私の希望は動物に関わる仕事です。困難も待ち受けているとは思いますが、『かたばみ祭』を乗り越えられたので、きっとどんなことも乗り越えられると確信しています。

「ホットドッグショップのテーマは『アメリカンダイナー』。 「ホットドッグショップのテーマは『アメリカンダイナー』。
商品を手渡す際に『have a nice day!』と声をかけるようクラスのみんなで決めていました。
でもお客さまの数が多くてそれどころではありませんでした(笑)」(能さん)

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