今年の『かたばみ祭』のテーマは“百花繚乱”です。コロナ禍を経て、6年ぶりに友人や近隣の方々をお迎えすることができて、来校者は7,000人以上にのぼりました。これはコロナ禍以前よりも多い数字だと聞いています。
『かたばみ祭』の伝統は、「パティオ(中庭)」と「かたばみ会館大ホール」で行う催し物です。ここではマンドリン・ギター部、吹奏楽部、弦楽部、モダンダンス部、書道部、バトン部、箏曲同好会、放送部、合唱部、演劇部が公演を行います。各日の最後に実施される、有志によるピアノコンサートも伝統の催しです。
今年、力を入れた試みは、生徒が調理したものを提供する「かたばみ食堂」と、運動部が提供する「運動部キッチン」でした。食品を提供する「生徒会食堂」はコロナ禍以前にもあったのですが、今年はクラス単位の催し物としました。「運動部キッチン」は、文化祭ではなかなか活躍できない運動部が、“何かやりたい”という強い思いをアンケートで訴え、実現した企画です。
催し一つひとつについて企画書を作成し、検討や改善を重ねながら実施するのですが、食を扱うキッチンは特に衛生対策について細心の注意を払いました。また、卒業から30年を経た同窓生と退職された先生をお迎えするのも私たちの伝統です。日本全国、海外にもいらっしゃる先輩方に懐かしさを感じていただけるように工夫をしました。
たくさんの思い出ができた高校最後の『かたばみ祭』は、実働面で最高学年となる高校2年生がさまざまな場所で活躍。モダンダンス部副部長の高さんは、「かたばみ食堂」の担当としても尽力してくれました。モダンダンス部はパティオ公演で“優秀賞”に輝いています。ちなみに“最優秀賞”を受賞したのは吹奏楽部です。吹奏楽部は団結力に定評があり、部長の山嵜さんがリーダーシップをとって素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
「かたばみ食堂」の担当クラスには高2の全クラスが手を挙げ、ジャンケンをして決めましたが、勝ち取ったのはクラスの実行委員である塙さんです。同じく飲食を勝ち取った能(たくみ)さんのクラスでは、ホットドッグを販売しました。両クラスともに詳細なマニュアルを作成し、生徒会とも情報共有をしてくれました。みんな夏休み明けからの2ヵ月に渡り、部活動や試験勉強などの忙しい合間を縫って準備を進めて実現した“百花繚乱”の『かたばみ祭』です!
『かたばみ祭』のポスターは、パンフレットの表紙にもなっています。
イラストは高2生が描きました。